くりぃーむソ~ダ

気まぐれな日記だよ。

よもよも

2023-12-30 06:14:33 | Weblog

やれほれ。

入浴剤買おうと思って

行き着けない札幌の

ホームセンター行ったんだけど、

大きな店で広い駐車場も車でいっぱい。。

店の中に入ったら目がくらみそうなくらい送品があって

目がクラクラの商品酔いXXX

端から端まで歩いたんだけど、

??

工具径と資材しかないじゃん??

探しきらないで帰り際のドラッグストアで

買いそろえたんだけど

帰ってきてケータイで確認したら

2階があってそっちに生活用品があったらしい・・・。

ほぼほぼ年中地方で生活してると、

たまの大型店は

無理・・・。

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王様の扉(130)

2023-12-30 00:00:00 | 「王様の扉」


「――おまえ、なにをする」

 と、船の行方は、甲板から飛び降りるジローをつかまえようとしたが、伸ばした手はむなしく宙をつかんだだけだった。
 スピアを追ってきたサメが、大口を開けて海上に姿を現した。力強く波を掻くスピアだったが、比べることもできないほど大きなサメの前では、力のない小魚にしかすぎなかった。
 誰もが息を飲んだが、スピアが海に描く細い白波の下から、ジローが飛び上がり、スピアにかじりつこうとした大きな顎を両手で押さえつけた。
 サメは口を開けたまま、ジローと共に大きな波しぶきを起こし、海に倒れこんだ。
 スピアと青い光は、その隙を突き、人々に救い上げられた。

「あいつ、どうなっちまったんだ……」

 と、甲板から身を乗り出して見ていた船の行方の隣に、いつの間に下に降りて来たのか、船長も固唾を飲んで見守っていた。

 ドドン――……。

 と、文字どおり海底火山が噴火したような水しぶきを上げ、サメとジローが海上に踊り出した。
 ジローは、青い光がサメの背中に突き刺した銛を手にしていた。突き刺さった銛を、更に深く突き刺して、致命傷を与えるつもりだった。
 それを察知したサメは、高く飛び上がっては、わざと激しく海面を叩くように倒れこみ、爆音にも煮た波しぶきを上げていた。
 ジローとサメの戦いを見守っている大海原の民には見えなかったが、銛を手にして立っているジローの目の前に、形をなした青騎士の魂が姿を現していた。

「おまえは、おれじゃない」と、青騎士は言った。「おれが、おまえになるんだ」

 亡霊のようにジローの周りを漂い絡みつく青騎士は、呪文にも似た言葉を繰り返していた。被っている兜は半分が崩れ、ジローとそっくりな顔が、奥から覗いていた。
 青騎士は、銛を手にして離せないジローをあざ笑うように、現実ではない幻の大剣を手に、ジローの足と言わず腕といわず、突き刺してはまた引き抜き、ジローの手を銛から離させようとしていた。

「手を離せ。手を離せば、楽になるぞ」と、宙を漂う青騎士は、ジローの耳元に囁いた。「だけど離せば、船の連中は皆、食い散らかされるぞ」

 

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王様の扉(129)

2023-12-30 00:00:00 | 「王様の扉」


 ジロリ――。

 と、甲板にいるジローを見た怪物は、大きな目をわずかに細めたようだった。
 ジローはその目を見て、怪物の正体が、自分を追いかけてきた青騎士であると確信していた。

「――あいつだったのか」

 と、ジローはつぶやくように言うと、柱の陰に隠れていた船の行方に言った。
「もうほかに、銛はないのか。あいつは、おれを狙って来たんだ」
「なんだって」と、船の行方は目を丸くしていた。「なんでおまえが、狙われるんだよ」
「――」と、ジローは船の行方を見たが、なんとも説明のしようがなく、唇を噛んでいた。
 
「……」

 と、また新たな悲鳴が聞こえた。
 青騎士の魂を宿した古生代の生き物のような姿をしたサメは、銛を持って打ちかかる船員達をいともやすやすとなぎ倒し、怪我を負った船員達はなすすべもなく、イルカにしがみついて恐ろしい牙から逃げるしかなかった。
 悲鳴は、青い光だった。屈強な男達に混じって銛を構えた青い光は、海上に浮かび上がってきたサメの背びれに飛び移り、銛を打ちこんだ。しかし、硬い皮膚は銛の一撃を食らっても破れることなく、反対に、再び銛を手にしようとした青い光を、激しく身を震わせて振り落としてしまった。
 サメが、海上を泳いで逃げようとする青い光を狙っているのは、明かだった。
 海にいる船員達も、小島のような船の甲板にいる人々も、「逃げろ」と、口々に声を上げることしかできなかった。
 青い光に迫ったサメが、でたらめに牙を生やしたような大きな口を開き始めた。
 と、ぬめりとした黄色い目の色が一瞬黒く変わり、サメがくらりと力なく海中に沈んだ。
 海中からぶくぶくと吹き出す泡の中から、波に呑まれた青い光が、ぐったりとしたまま浮かび上がってきた。
 青い光を海上に持ち上げたのは、ジローが海で最初に出会ったイルカだった

「スピアだ」と、その様子を見ていた人々が声を出した。「早く逃げるんだ、スピア。やつがまた襲いかかってくるぞ」

 人々が恐れたとおり、青い光を背に乗せて泳ぐスピアの後ろから、もこもこと湧き上がるような波が追いかけてきた。
「逃げろ、スピア。やつが来た」

 そのただ中へ、武器を持たないジローは、飛びこんでいった。

 

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