くりぃーむソ~ダ

気まぐれな日記だよ。

よもよも

2023-12-02 06:32:54 | Weblog

やれほれ。

急な吹雪で車も埋まっちまった。。

嫌な天気で気温はマイナスだし、

どういうわけか家の中の方が寒いし、

せっかく治ったと思ったのに、

朝からなんかのどが軽痛いXXX

そういえば、

町の中でしか使えないチケットあったんだけど

11月末で期限なのに買う物無くって、

結局1番高い物探して、

米になった・・・。

でも米ってさ、考えてみりゃ日持ちはするし、

食べ応えはあるし、

コスパいいんだわ。。

でもおかずほしくなるから、経済的かって言われれば、

悪魔だよな。。

寒っ。

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王様の扉(74)

2023-12-02 00:00:00 | 「王様の扉」


「――大変です、又三郎殿。青騎士が、町の入口にやって来ました。しかも、五体です」

 緊張でうまく息ができないのか、兵士は肩で息をしながら言った。
「そんなことが――」と、又三郎は立ちあがって言った。「町の前で倒してから、一日も経たずに復活してくるなんて、どういうことなんだ」
 ジロー達も立ちあがったが、出入り口のドアに向かった又三郎は、城の兵士に迷い人を守るよう指示すると、ジロー達を振り向いて言った。
「あなた達は危険だ。ここを動かない方がいい」
 しかし、ジローもグレイも、放ってはおけなかった。又三郎の後を追いかけるようにジローが部屋を出て行くと、グレイも寝ているサオリを起こしてマコトに預け、飛びあがったアオと一緒に、部屋を飛び出して行った。

「青騎士が、五体もいっぺんに現れるなんて」

 と、詰め所の外に出た又三郎は、目を疑うように言った。
 又三郎の視線の先、町の入口の方から、ガシャン、ガシャン――という耳障りな金属音が、いくつも重なり合って聞こえてきた。
 すっかり暗くなった夜空の下、わずかな明かりをその鎧に反射させ、一体、また一体と、ゆっくりとした速度で、五体の青騎士がこちらに向かってきていた。
 青騎士の復活はまだ先だと踏んでいたため、城の応援は、又三郎と一緒にやって来た兵士一人だけだった。
 又三郎の経験上、青騎士の復活は、力が強くなればなるほど、早さを増していった。
 一日と経たずに復活してきた青騎士は、どのくらい強さを増しているのか。いろいろな要素を考え合わせなければ、容易に想像できるものではなかった。

「あんた達の話しを聞いたが」

 と、又三郎の横に立ったジローは言った。「迷い人一人に青騎士一体が出てくるなら、普通のことじゃないのか」
「ぼくもそう思う」と、ジローの後を追いかけてきたグレイは言った。「ぼく達を狙うなら、そのくらいの数は必要だと思ったんじゃない」
 ――バササッ。と、力強く羽ばたいたアオは、黙ってジローの肩に止まっていた。
「しかたのない人達ですね……」と、又三郎はため息をついた。「私が言っていたのは、一体でも手に負えなくなるのに、五体も相手にしなければならないということは、どれほどの痛手を被るか、想像もできないということです」
「――」と、ジロー達はうなずいた。
「復活してきた青騎士は、あなた達が戦った青騎士とは、違った青騎士になっているはずです」と、又三郎はしゃがみながら言うと、なにやら地面に手を当て、落とし物を探るように擦りつけた。「――誰も怪我することなく、城に連れ帰るのが私の仕事です。決して、無理と油断はしないでください」

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王様の扉(73)

2023-12-02 00:00:00 | 「王様の扉」

「ぼくは、自分の名前はわかったんだけど、その他のことは、まるで忘れてしまってた」と、マコトは言った。「サオリとはじめて会った時は、お姉ちゃんじゃないかって思ったんだけど、お姉ちゃんがどんな人だったか、思い出そうとしても、頭の中がぼんやりとしていて、そのうちぜんぜんわからなくなってしまった」
 と、アオが「キキッ――」と、わずかに羽ばたいて言った。
「そうですか、あなたも」と、又三郎がいうと、マコトが首を傾げて言った。
「――なんて、言ってたの?」
「気がつくと川のほとりにいて、サオリさんと出会ったそうです。どうして自分がここにいるのか、みなさんと同じでなにも覚えていなくて。ただ、サオリさんを守らなきゃ、その思いだけは、はっきりとあったそうです」
「寝ている沙織も、どこからかこの国に迷いこんできたんだろうが、まだ幼いせいか、自分のことはほとんど話さない」と、ジローは、グレイの背中で寝ているサオリを見ながら言った。
「先ほどは私を見て、驚いて目を覚ましかけたんですがね――」と、又三郎は言った。「なにがあったのかはわかりませんが、彼女なりの苦労があったはずです」
「――」と、うなずいたジローは言った。「おれ達は、これからどうすればいいんだ。あんた達が、その、マジリックとかいう手品師を捜索しているあいだ、王様の城にいればいいのか」
「そうなりますね」と、又三郎は言った。「もうご存じとは思いますが、あなた達を狙ってくる青騎士が、あなた達を含め、他の人を刃にかける危険がある以上、王様の城でお守りするよりほかにありません」
「やった」と、マコトは小躍りして喜んだ。グレイも、引き結んだ唇をわずかに緩ませた。
「――でも、それほど喜んではいられないんです」と、又三郎は真剣な面持ちで言った。「あなた達を追いかけてくる青騎士は、倒されれば倒されるほど、強くなっていきます。なので、マジリックの捜索が遅れるほど、危険度が増してしまうのです」
「えっ?」と、喜んでいたマコトが、急に不安そうに言った。「行ったことはないけど、王様の城にいる兵士も、勝てないくらい強くなるってこと……」
「残念ですが、そのとおりです」と、又三郎は申し訳なさそうにうなずいた。「私も、ずいぶんと前のことですが、迷い人を守るために、青騎士と戦ったことがあります」
「どうだったんだ」と、ジローは言った。「あの空洞の鎧が、どこまで強くなったんだ」
「青騎士は、翼の生えた馬が引く戦車に乗りこんで、向かって来ました」と、又三郎は思い出すように言った。「湖に住むドラゴンと協力して、かろうじて倒しましたが、正直、次に青騎士が復活してきたら、勝ち目はなかったと思います」
「おれ達はこの町に入る前。それぞれを追いかけてきた青騎士と一度、森の中で戦ったんだ」と、ジローは言った。「復活してくるとは思うが、あと何回、倒すことができるんだ――」
「わかりません」と、又三郎は首を振った。「倒された力が弱ければ、弱いなりに。強ければ、強いなりに復活してきます。迷い人が現れた場所を降り出しに、倒された場所で復活します。いずれにしても、迷い人を死の砂漠に落とすか、迷い人が自分自身を取り戻すまで、襲いかかってきます」
 と、話をしている最中だった。外で見張りをしていた兵士が、血相を変えて部屋に入ってきた。

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