くりぃーむソ~ダ

気まぐれな日記だよ。

よもよも

2023-12-05 06:16:35 | Weblog

やれほれ。

仕事でもこの季節倫理だハラスメントだって

職場で自主学習とかってカリキュラムさせられてんだけどさ、

遠くの方にある顔見ちゃうと、

性格なんて変わらんよなってしみじみ思う・・・。

まぁ、ここんところローカルの新聞もニュースも

冬季オリンピックのしっぽが逃げちゃったって

結構毎日のように大なり小なり記事が出てるけどさ、

本州の方の知事がアルバム作ったとかってオフレコ希望の発言しちゃって

その裏取りでエライ人に質問したりして

そんな流れがあったから、10年先まで優先的な候補地決めちゃうとか、

焦って動いたんじゃないかって、勘ぐっちゃうよねXXX

そういえばさ、メールできっと変換ミスなんだろうけど、

文面に「区々」なんて書かれてて、

読めなくて思わずG先生で検索しちゃったよ・・・。

文面にこんな漢字あててくるメールだもの、

訳わからんくてキレ気味になったのは言うまでもないさね。。

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王様の扉(80)

2023-12-05 00:00:00 | 「王様の扉」


 ゴトトトン……。

 と、よく冷えた飲み物が、取り出し口に落ちてきた。
「なんだよ。今日は無料サービスなのか」と、マコトはごくごくと、喉を鳴らしてジュースを飲み干した。
「お金はいりません」と、たどたどしい言葉で、自動販売機が言った。「困っている人がいれば、持っている物を分け合うのが機械の良心です」
「おいおい。どこかで聞いたことがあるようなセリフだな」と、マコトは言った。「なんとか言う胡散臭い道士さんに影響されたんじゃないのか」
「無幻道士様は、私の先生の師匠です」と、自動販売機はブツブツと念仏のようなものを唱えた。「機械陀様は、私達機械に生きる道しるべを説かれたのです」
「はぁ? 機械に悟りが開けるかってぇの」と、マコトは首を傾げて言った。「機械のなれの果てなんて、せいぜいつくも神になるのが関の山だろうよ」
「失礼な」と、自動販売機は体を震わせて言った。「機械だって夢を見るし、独立した意志もあるんだ」
「――なんだか難しい話になってきたな」と、マコトは歩きながら言った。「自分が独立した機械だって言いたいんなら、その足元に伸びているコードはなんだよ。そいつを断ち切れなきゃ、いつまでも砂漠の真ん中で突っ立っていなきゃならないんだぜ」
 と、目のない自動販売機が、自分の足元を見るように黙りこくった。
「飲みものをありがとう。助かったよ」と、マコトは自動販売機に背を向け、手を振って言った。「さて、大木さんはどこにいる」
 再び歩き始めたマコトだったが、探している大木の影も、もちろん姿も、見つけることができなかった。次第に辛くなってくる息と、流れ落ちる汗だけが、いつまで続くかわからない行程を刻んでいた。振り返れば、足跡が地平線の向こうまで点々と繋がっていた。

「自動販売機まではうまくいったんだけどな」

 と、舌打ちをしながらつぶやくと、ガシャッ、ガシャッ……と、鉄の打ち合う耳障りな音が、どこからともなく聞こえ始めた。
「まずいぞ」と、マコトは唇を噛むと、力を振り絞って走り出した。「ここで魂を送り返されるわけにはいかないってぇの」

 ガシャッ、ガシャッ……

 マコトが走り出したそのすぐ後から、真っ青な鎧を身に纏った青騎士が姿を現した。
 青騎士は、砂を蹴立てて走り去っていくマコトを見つけると、手にしていた大剣を足元の砂に突き刺した。
 すると、

 ヒヒヒーン――……。

 と、耳を塞ぎたくなるほど甲高い馬の嘶きが聞こえ、実体のない幽霊のような馬が砂の中から姿を現した。文字どおり濃い灰色をした馬は、なんとも言いがたい腐臭を辺りに放っていた。

 

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王様の扉(79)

2023-12-05 00:00:00 | 「王様の扉」


“――さぁ、マコトを応援する曲です。みんなも、応援してあげてね”

 エスはマコトの声が聞こえなかったのか、返事をすることなく、聞き覚えはないが、どうにも元気になれるような曲を流し始めた。
「ちぇ。都合が悪くなったら知らんぷりかよ」と、マコトは憎々しげに言った。
 ポケットにラジオを戻したマコトは、砂漠の彼方に目を向け、なるべく日陰を選びながら歩き続けた。
 短い一歩は、しかし振り返れば無数の足跡を砂漠の砂に残していた。方角がわからなくなれば、ラジオのエスに話しかければ、放送の合間に答えが返ってきた。
「これだけ広い砂漠で、あいつがいる場所になんて、本当にたどり着けるのかよ」と、歩き続けで、息の上がっているマコトは言った。

“――遠くにある物は目の前に。目の前にあるはずの物は遙か遠くに、でしょ”と、ポケットのラジオから、エスが謎かけのように言うのが聞こえた。

「はいはい。言われなくたってわかってるさ」と、マコトは舌打ちをしながら言った。「だけどな、分かってるってことと、それを実行するってこととは、まったく別もんだろうが」
 マコトは言うと、立ち止まって辺りを見回した。
 耳を澄ましても、風に舞い散る砂のさらさらとした音しか聞こえず、丘のように波を打って聳える砂漠が、絵に描いたようにどこまでも続いているばかりだった。

「いい加減、喉が渇いたぜ――」

 マコトがぽつりと言ったのは、そのひと言だけだった。
 砂の音も、砂の丘も、柔らかく吹いてくる風も、どこもなんにも変わっていないようだった。しかし、

 ――ブーン、ブーンン。

 と、マコトが立っている砂丘の反対側から、奇妙な機械音が聞こえてきた。
「本物か――」と、マコトは言いながら、砂を蹴立てて急いで砂丘の裏側に回った。
「なんとなく、この世界の仕組みを思い出してきたぜ」と、言ったマコトの目の前に、赤い自動販売機がポツンと立っていた。

「いらっしゃいませ――。いらっしゃいませ――」

「どこから電気を引っ張ってきているかは知らないが、よく冷えていそうじゃないか」と、マコトは自動販売機の前に立つと、ろくに選ぶこともせず、並んでいるスイッチを押した。

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