くりぃーむソ~ダ

気まぐれな日記だよ。

よもよも

2023-12-12 06:19:33 | Weblog

やれほれ。

今朝もまた雪かきしなくてセーフ。。

ってか、

土曜日はやたらと暑くって

金曜に積もった雪もすっかり溶けちまったけど

予報を見る度に

またぞろ将軍がやってくるって、

ただでさえ少ない睡眠時間なのに

雪かきしなきゃっていうプレッシャーで

ぜんぜん眠れてる気がしない・・・。

徹夜して剥き鱈食べると眠くなるのと一緒で

雪かきしなきゃならんってプレッシャーがあると

ろくすっぽ眠れん。。

てか、妙な悪夢見て気分も下がる・・・。

はぁ。。

なんか気持ちだけは1ヶ月先にいる気がする。

だからか?? なんか朝から餅食いてぇ。

 

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王様の扉(94)

2023-12-12 00:00:00 | 「王様の扉」

「ううん」と、小さくすすり上げながら、サオリは言った。「青騎士が来るの。私の所に、来るの」
「大丈夫だよ」と、ジローは励ますように言った。「城の兵隊さん達が、みんなで沙織を守ってくれてるんだから」
 しかしサオリは、いやいやと首を振ると、悲しそうに繰り返した。

「――青騎士が来るの。沙織を呼んでるの。すぐに行くから、待っていろって言ってるの」

 どうやって元気づければいいのか、ジローもグレイも、アオもどうしていいかわからなかった。
 と、大広間の外から、ズシンという音と、足元をくすぐるような振動が伝わってきた。
 ジロー達を始め、パフル大臣も、料理を振る舞ってくれた給仕達も、はっとして大広間の出入り口に顔を向けた。
「どうした」「なんだ」「今のなに?」と、独り言のようにも聞こえる声が、大広間にこだました。

「なにごとだ――」

 と、パフル大臣はジロー達を落ち着かせるように、座っているよう促す仕草をしながら、立ちあがって言った。「この音はなんだ。どうしたんじゃ」
 大広間にいた城の兵士達が、出入り口に向かう大臣にあわてて追いつき、「落ち着いてください」と、言いながら、大臣を引き戻して席に座らせようとした。
「――誰でもよい。どうしたのか、外の様子を見てくるのじゃ」と、無理矢理席に戻された大臣は、周りの兵士に怒ったように言った。
 兵士の何人かが「わかりました」と、出入り口のドアに駆け足で向かうと、ちょうど外からドアが開き、大臣に報告をするため、城の兵士がやって来た。

「パフル大臣――」

 と、息を切らせた兵士が、心配そうにしている大臣に言った。
「青騎士達が、城壁の前で暴れています」
「なんじゃと」と、言ったパフル大臣は立ちあがったが、今度は誰も止めようとはしなかった。「わし達はよい。外の兵士達の応援に向かうのじゃ」
「――はっ」と、短く言った兵士達は、小さく敬礼をすると、我先にと競うように大広間を出て行った。
 大広間が、急にがらんとしてしまった。息の詰まるような緊張が、充ち満ちていた。こうなると、もう誰も、食事に手をつけようとはしなかった。

「本当に、大丈夫だろうか――」

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王様の扉(93)

2023-12-12 00:00:00 | 「王様の扉」

「残念ながら、そのとおりじゃ――」と、パフル大臣は言った。「以前には、君達と同じ異人が別の方法で帰ったことはあるが、そのためには命がけの冒険がともなったんじゃ。その時は運よく帰る事ができたものの、同じように成功するとは限らんし、おぬし達をわざわざ危険な冒険に送り出すような真似は、しようとも思わない」
「キッ、キキッ――」と、飛び上がったアオが、テーブルに並べられた椅子に止まって、なにかを言った。
「えっ?」と、グレイが聞き耳を立てた。
 アオが、もどかしそうにバタバタと翼を羽ばたかせた。
「――えっと。アオが言うには」と、グレイは頬ばっていた食べ物を飲みこむと、言った。「砂漠に落ちた真人はどうなるんだろう。あいつが帰ってくるまで、ぼく達は帰るわけにいかない。そう言ってる」
 と、ジローは大臣を見た。
「――」と、パフル大臣は難しい顔をすると、重々しい口調で言った。「おぬし達の仲間の一人が、死の砂漠に落ちたという話は聞いておる。その者が必ず戻ると言っていたことも、知っておる。又三郎が、実際に死の砂漠から無事にこの地上にやって来たということも、承知しておる」
 と、大臣はジロー達の顔をそれぞれ見ながら言った。
「だが、それは非常に困難なことなんじゃ。おぬし達が元の場所に戻るために冒険する以上に、困難がともなう。もしも戻れたとしても、いつ戻ってくるかは、誰にもわからんのじゃ」
「じゃあ、砂漠に落ちたマコトは、戻ってこないかもしれないの」と、グレイは言った。

「――よいか」

 と、不安が先に立ち、食事の手が止まってしまったジロー達に、パフル大臣は言った。「まずは地上におる自分達のことを考えるのじゃ。砂漠に落ちたマコトという者は、追いかけて来るなと言ったんじゃろ? それは自分が戻るまで、残ったおまえ達も帰るために頑張ってほしい。そういうことではないのかな。だとすれば、いま君達がやらなければならないことは、青騎士から身を守りつつ、王様の扉が見つかるのを待っておることじゃ」
 と、ジローとグレイは互いの顔を見合わせた。大臣の言っていたことがわかったのか、アオも椅子に止まったまま、じっと首をすくめていた。
「どうした、沙織――」と、急に落ち着きがなくなったサオリの様子に気がついて、ジローは言った。「もう、お腹がいっぱいなのかい」
 サオリは、椅子から降りて長い背もたれの陰に隠れていた。
 心配したグレイがテーブルの下を覗きこむと、なにかに怯えているのか、サオリが小さく震えていた。
「どうしたの、なにを心配してるの」と、グレイが言うと、ジローもテーブルの下に潜りこみ、サオリを抱きかかえて立ちあがった。
「――なにを恐がっているんだ」と、ジローは戸惑いながら言った。「アオも首を傾げているよ。もう眠くなってしまったのかい」

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