くりぃーむソ~ダ

気まぐれな日記だよ。

よもよも

2023-12-04 06:19:23 | Weblog

やれほれ。

休みの日。ネズミのサブスクで歴史の先生の映画見た。。

前作は映画館で見たんだけど、

あれから何年たったんかね??

シリーズ物はなんか義理も感じるから

円盤も予約してあるんだけど、風の噂では

ってか、とっくに日本の公開も終わってるんだけど、

興行収入が振るわなかったらしいね・・・。

って、マイナスな予備知識のまんま映画見たんだけどさ、

面白かったと思うんだけどなぁ。。

みんな若くないから画面に映る主人公も

息切れしてるように見えるんだけどさ

シリーズの1作目から考えれば、

そりゃみんな年齢高くなるだろうし、

歴史の先生が歴史そのものになったような感じがして、

主人公の元気な姿見るだけでなんか妙に納得しちゃったけど。。

もうシリーズの新作は作られないと思うんだけど、

あれから主人公どうなっちゃったんだろうかって、

そこはそれ、今じゃ幻みたいな感じだけど

杖ついた主人公が狂言回しになるってるドラマがあったよね。

あんな感じでまだまだ元気で冒険してるんだろうなって、

ぼんやり考える。

見たことある人は多いと思うけど、

だいたい1話完結のドラマ面白かったよね??

権利うんぬん整理して、円盤なりなんなり出して欲しいよなぁ。。

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王様の扉(78)

2023-12-04 00:00:00 | 「王様の扉」


「マコト――」 

 と、つぶやくように言ったジローにも、叫ぶように言ったグレイにも、人のように心配して首を巡らせたアオにも、机の下でおびえているサオリにも、返事をする者はいなかった。

 ――――……

 マコトが目を覚ましたのは、黄色い砂の上だった。絵に描いたような砂の山が、波を打ってどこまでも続いていた。
「――やっちまったな」と、その口調も、起き上がった時の仕草も、くやしそうなその表情も、それまでのマコトとは、すっかり人が違ってしまっていた。
「オレって誰だっけ……」と、マコトは考えるように言った。「――そうだ。今は真人だった」
 砂の上にどっしりと腰を下ろしたマコトは、しばらくあごに手を当てて考えていたが、あきらめたように立ちあがると、言った。
「しゃーない。あいつを探すしかないか」と、マコトは言うと、ズボンのポケットに手を伸ばした。「――を。死の砂漠に落ちても、こいつは消えないんだな。こりゃ心強いや」
 マコトがポケットから取りだしたのは、あこがれの町でもらったラジオだった。

“希望の町を訪れた迷い人の一人が、死の砂漠に落ちてしまったの”と、エスが放送をしているのが聞こえた。“一緒に旅をしていた仲間達も、ねむり王様の城から来た使いの人達も、みんな悲しんでいるわ”

「オレは無事だって、そう伝えてやってくれ」と、歩き始めたマコトは、ラジオに話しかけるように言った。「まぁ、ラジオが聴ける状態になるまで、気がつかないかもしれないけどな」

 ――と、ラジオから、エスがマコトに話しかけるように言った。

“みんななら、大丈夫よ。マコトの姿が消えてしまってすぐ、詰め所にあったラジオのスイッチを入れて、私の放送を聞いたから。マコトは大丈夫、死の砂漠に落ちても、ちゃんと無事でいるって聞いて、みんなほっとしていたわ”

「なに言ってやがる」と、マコトは舌打ちをしながら言った。「砂漠に落ちたばかりで、命を落とすやつなんていやしないぜ。ここからが命がけなんじゃないかよ」

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王様の扉(77)【7章】

2023-12-04 00:00:00 | 「王様の扉」

         7 死の砂漠

「――どうしたんだ」

 と、詰め所に戻ったジローは、異状に気がついて言った。
 マコトが、床に倒れて苦しんでいた。
「なにがあったんですか」と、又三郎は、マコトのそばにいる兵士に言った。
「わかりません」と、兵士はあわてた様子で言った。「サオリ殿が目を覚ますと、すぐにマコト殿が苦しみ始めたんです」
「――」と、グレイは汗だくになって苦しんでいるマコトに近づき、額に手を当てた。「すごい熱だ」
「沙織は?」と、ジローは姿の見えないサオリを探した。
 アオが、テーブルの下に隠れているサオリを見つけて、「キキッ」と、ジローに知らせた。
「――そこにいたのか」と、ジローは膝を突いて、テーブルの下に隠れているサオリに手を伸ばした。

「扉が、こっちに来る……」

 と、サオリは出入り口のドアを気にして、同じ言葉を繰り返していた。
「なに言ってるんだ」と、ジローは笑顔を浮かべて、サオリを落ち着かせようとした。「青騎士はもうやっつけたから、恐がらなくてもいいよ」
「――」と、ジローを見たサオリの目は、どこか遠くを見るように焦点が定まっていなかった。

「くそっ」

 と、よろめきながら立ちあがったマコトは、人が変わったような声で言った。「ここで入れ替わるのかよ――」

「マコト、大丈夫か」と、ジローは立ちあがって言った。「頭が痛いのか?」
「ああ。オレは大丈夫だが、しばらくここを離れなきゃならないらしい」と、マコトは頭を押さえながら言った。その姿は、足元から徐々に色を失い、透きとおって見えなくなっていった。
「マコト? これって――」と、グレイは助けを求めるように又三郎を見た。
 じっとマコトの様子を見ていた又三郎は、黙って首を振った。
「死の砂漠に、落ちかかっています」と、又三郎は信じられないように言った。
「――どうして」と、グレイは徐々に消えかかっていくマコトに手を伸ばして言った。「死の砂漠に落ちるなんて、青騎士に切られたわけでもないのに」
「いいんだ」と、マコトはグレイの手を払いのけるように言った。「必ず戻ってくる。追いかけて来るなよ――」
 マコトは言うと、その姿は跡形もなく消え去ってしまった。

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