くりぃーむソ~ダ

気まぐれな日記だよ。

よもよも

2023-12-25 06:25:42 | Weblog

やれほれ。

今週で今年も終わりかぁ・・・。

なんてしみじみ考えてると、

今までさんざ正月休みが来たらなんて言ってたのに、

さみしくなって、それこそアレって感じで

はっきり言いたくないくらい。。

って、休日はぜんぜんのんびりしてらんないってか、

あさ自分の家のパソコン調子悪くなっちゃって、

いつもどおりに使ってたはずなのに、

ちょい電源に入れっぱでしばらく放置しちゃってたら

気がついて起動したときにはもう遅くって、

BITロッカーとか言うひねくれたシステムが起動しちゃって、

解除キーだのリカバリーだのって振り回されて、

緊張感の漂う中12時間以上悪戦苦闘だもん・・・。

思えば今年リカバリーソフト使ったの2回目だもん。。

その時も生きた心地しなかったけど、

今回も2・3年寿命縮まる思いしたわXXX

データ類は前回ので懲りて全部外部記憶装置に避けてあったから助かったけど、

本体の中に入ってたファイル類はことごとくパーだもん。

今考えてもため息しか出んわ。

みんなもBITロッカーには気をつけて。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

王様の扉(120)

2023-12-25 00:00:00 | 「王様の扉」

「魔女がどの扉を開けたか見当がつくなら、黙っているより、手分けして探しに行こう」と、ジローは言った。
「青騎士が襲ってくるかもしれないから、何人かはここに留まっていなきゃならないね」と、グレイは言った。
「扉の向こうから戻って来たら、この家が無くなってたってのは、ごめんだぞ」と、ジローは降参するように、小さく手を上げて言った。
「オレとジローとグレイで、手分けをして探そう」と、マコトは言った。「ネコさんとアオとサオリは、ポットと一緒に扉の魔女の帰りを待っていてくれ」
「私よりも、マコト殿の方がいいのでは――」と、又三郎は言った。「なにか非常事態があっても、私ではみなさんと連絡する手段はありません」
「大丈夫だよ」と、マコトは言うと、ポケットからひとつ、またひとつ、もうひとつとラジオを取り出した。「銀河放送局の放送が聴けるラジオだ。これさえあれば、宇宙の果てにいても、放送を通じて連絡が取れるだろ」
 又三郎とグレイとジローも、マコトが作り出したラジオを手に取った。
「で、ジローが扉の向こうを見たとおり、どこに繋がっているか、見当もつかない」と、マコトは言った。「もしもこの世界ではない世界に飛び出してしまうと、自分達の存在が消えてしまう危険もある。だから――」
 と、マコトは片手の指をパチンと鳴らし、目に見えないほど細い糸を取り出した。
「この糸の一方の端をこちら側に。もう一方の端を自分達に結びつけていれば、自分達の存在が消えることはない。扉を見失っても、この糸をたどっていけば、扉に戻ることができる」
「わかった」と、グレイ達はうなずいた。

「じゃあ、最後はっと――」

 と、マコトは床にしゃがむと、足元に指先でなにかを書き始めた。
「今度は、どうするの?」と、グレイはマコトの手元を覗きこんだ。
「魔女の行く先を、手っ取り早く床に聞こうと思ってね……」と、マコトは言って立ちあがると、床が薄ぼんやりと輝き、沸きあがった煙のようなぼんやりが、人のような輪郭を次々に浮かび上がらせた。
「――これは、誰だ」と、ジローは人の形をしたぼんやりを見て言った。
「この影は、床が覚えている魔女の行動だよ」と、マコトは言った。「どこまで遡れるかはわからないが、魔女の動いた足跡を立体にして見えるようにしたんだ」
「あっちにも、こっちにも、色違いの魔女様がいる」と、ポットは目を丸くして言った。
「大丈夫だ。さわっても怪我なんかしやしないよ」と、マコトは扉の魔女の影にこわごわ手を伸ばしたサオリに言った。「――見てみろ。この色の濃い影が、最近の足跡だ。頻繁に扉の向こう側と行き来しているのがわかるが、色の濃い影をたどっていけば、扉が絞られてくるはずだ」

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

王様の扉(119)

2023-12-25 00:00:00 | 「王様の扉」

「ぼくは、魔女様のお茶の支度をするのが仕事で、魔女様がどこに行かれたのかは、わかりません」
「――」と、部屋の中に、重苦しい空気が流れた。
「恐がらなくていいよ」と、しゃがんだグレイは、テーブルの下を覗きこみながら言った。「なにもしやしないから、こっちに出ておいでよ」
 と、テーブルの脚にしがみついていたポットは、ブルブルと震えながら、怯えた様子で立ちあがった。

「みなさんは、どちら様ですか」

 ポットは、サオリとほとんど同じ背の高さだった。それが、かえって恐かったのか、はっとしたサオリは、立ちあがったばかりのグレイの陰に、また隠れてしまった。
「大丈夫だよ、サオリ。なにも恐いことなんかないってば」と、グレイは困ったように言った。
「彼らも、ねむり王様の所から来ました」と、又三郎は言った。「ポット殿はわからないかもしれませんが、壊れてしまった扉を直してもらうために、訪ねてきたんです」
 又三郎は肩から掛けていた鞄を下ろすと、中からバラバラになった扉を取り出した。
「――これ、ですか?」と、ポットは言うと、又三郎は「そうです」と、返事をした。
「魔女様の扉と、そっくりですね」と、ポットは言った。
「ここにある扉は、みんなどこかに繋がっているのか」と、マコトは言った。
「はい」と、ポットはうなずいた。「どこに繋がっているかはわかりませんが、魔女様は、出かけたい場所ごとに、ひとつずつ扉をお作りになるんです」
「――何カ所あるんだ」と、ジローはぐるりと部屋を見渡しながら言った。
「ああ。嫌な予感が当たっちまったな」と、マコトはため息を漏らした。「扉の魔女は、この中のどこかの扉を開けて、向こう側に出かけたんだろうよ。どおりで、城の連中が行方を捜しても、見つからないはずだぜ」
「――」と、ポットはうなずいた。
「いつ帰ってくるか、言っていませんでしたか」と、又三郎は言った。
「帰って来たらお茶を飲むから、用意しておいてほしいって、そう言われました」と、ポットは困ったように言った。「ぼくは、お湯を入れておくポットだったんです。ある時、いつもお出かけになっている扉の魔女様は、せっかく沸かしたお湯も、戻ってくると冷めているのに我慢できず、ポットのぼくを人のような姿に変えて、いつでも沸かしたてのお湯が飲めるようにしたんです。けれど、扉の魔女様はいつ出かけられるのか、いつ帰ってくるのかもわからないので、お湯が冷めないようにするのに頭がいっぱいで、気が気じゃないんです……」
「――」と、みんなは顔を見合わせた。
「とっくに勘づいてるだろうが」と、マコトは言った。「この部屋にある扉、もしかしたら、ほかにもあるかもしれない扉の向こう側に、扉の魔女はいるらしい。向こうから帰ってくるのを待つか、魔女が開いたと思われる扉を開けて、こちらから探しに行かなければならない」

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする