くりぃーむソ~ダ

気まぐれな日記だよ。

よもよも

2023-12-19 06:21:23 | Weblog

やれほれ。

日本海側じゃ結構大荒れの天気で、

ニュースで見たときは生きた心地なんかしなかったけどさ、

昨日に比べりゃゼロか百かってくらいちがうんだけど、

雪かきなんて鼻息だけでできるや、

みたいな雪しか積もってなくても、

今度は寒さがひどい悪さするんだわXXX

夜中のニュースで

ひさびさ見たわ、水道の凍結にご注意くださいって・・・。

雪が降るかなんでも凍るくらいの寒さかって

ちょうどいいところで落ち着いてくれりゃいいんだけど、

これも温暖化の影響なのかね??

朝から雪かきのない日は久しぶりだけどさ

ストーブ真っ赤になってもぜんぜん暖かくならないって、

これはこれで凍りつきそうだわ・・・。

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王様の扉(107)

2023-12-19 00:00:00 | 「王様の扉」

「大臣殿、こちらでございます」と、又三郎は、わずかに息を切らせたパフル大臣に言った。背中に回した鉄棒は、どこに片づけたのか、いつのまにか又三郎の手からなくなっていた。
「これは?」と、大臣は足元を見て言った。「ただの木片じゃないか」
「――そのとおりです」と、又三郎は言った。「バラバラになってしまっていますが、王様の扉に間違いありません。こちらにいらっしゃいます機械陀殿は、王様の“夢の扉”と同じ声を、この木片が繰り返しているのを、聞いています」
「確かに、そうじゃ」と、パフル大臣は木片を覗きこんで言った。「木片に見える紋様が、お城で見たバラバラの扉と同じだ。なんとも、驚いたわい」
「――王様の扉って、これなの」と、サオリは大臣の服を引っ張りながら、恐る恐る地面に落ちている木片を覗きこんだ。
「これこれ。あまり近づいてはならんぞ」と、パフル大臣はサオリに言うと、サオリは大臣の服をつかんだまま、ササッと背中の陰に隠れてしまった。

「彼女ですか?」

 と、機械陀はマコトを見ると、確かめるように言った。
「ああ。あの子がサオリだ――」と、マコトはうなずいて言った。
「やはり、彼女のことを呼んでいるようですね」と、機械陀は言った。「――早く、扉をくぐって。と、この扉は言っています」
「そんなこと言っても」と、グレイは機械陀と壊れた扉を、代わる代わる見ながら、困ったようにつぶやいた。
「――」と、又三郎はパフル大臣に、壊れた王様の扉が現れた様子について、短く説明をした。
「又三郎から、かいつまんで事情を聞いたが、直ちにマジリックと王様の扉の捜索をやめ、壊れた扉を修理する者を、探さなければならない」
「そのようですね」と、又三郎は言った。
「そんなことなら」と、ガッチは走り出そうとしたが、パフル大臣はあわてて、思いとどまるように言った。
「おまえは、ねむり王様のそばにいなければならんじゃろ。城からの伝言なら、兵士達に手分けして伝えて貰った方がいい」
「ちぇ、つまんねぇの」と、ガッチはふてくされたように言った。
「機械陀殿も、このままこの城にとどまっていてほしい」と、パフル大臣は言った。
「おまえ、どうするんだ――」と、マコトは機械陀に言った。「扉の言葉がわかるのは、どうやらおまえしかいないらしいぜ」
 機械陀は、周りにいる人々の顔を見ると、言った。
「私でよければ、お手伝いさせて頂きたいと思います」と、パフル大臣は嬉しそうにうなずいた。
「この地上にはじめて訪れて、いろいろ見て歩きたいと考えていましたが、私を必要とする仕事があるのなら、喜んで引き受けます」と、機械陀は言った。
「異人で迷い人でもある君達も、城の中に戻るのじゃ」と、パフル大臣はジロー達に言った。「今回はなんとか青騎士を撃退することはできたが、これで終わりではない。また必ず青騎士は現れる。そしてその力は、間違いなく増している」

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王様の扉(108)

2023-12-19 00:00:00 | 「王様の扉」


「――悪いけどな、大臣」

 と、なにか言いかけたジローを手で制して、マコトは言った。
「あんた達のいうよそ者のオレ達は、青騎士に切られようが切られまいが、どっちみち死の砂漠に落ちるか、どこか別の場所にある自分達の体が、分離して存在するオレ達が戻らないばかりに、命を落とすってのがわかったんだ。罪人でも病人でもあるまいし、城の中でおとなしくなんかしちゃいられないぜ」
「――」と、パフル大臣は困ったように口をつぐんだ。「じゃが、このまま外にいては危険だ。使命を果たすまで何度も現れる青騎士は、果てはこのお城ごと、君達を消し去ってしまうほど強くなるぞ」
「死の砂漠から戻ってきたから言うわけじゃないが、襲いかかってくる青騎士は、狙われた本人が戦わなければ、永遠に追いかけて来るんだ」と、マコトは言った。「黙っていたって、青騎士とは逆に力が衰えていくばかりさ。自分達をさらに鍛えて、やって来る青騎士を迎え撃たなければ、勝ち目なんてありゃしないんだ」
「では、なんとするつもりじゃ」と、パフル大臣は言った。

「おれ達は、扉を作った魔女を探しに行きます」

 と、ジローが言うと、グレイは大きくうなずいた。アオも、わずかにうなずいたように見えた。
「この子はどうする」と、パフル大臣は、服の裾をしっかりとつかんで離さない、サオリを見ながら言った。「こんな小さな子が、青騎士と戦えるはずがなかろう。城に残って、我々の守護を受けていた方が賢明じゃ」
「――それは、できません」と、ジローは言った。
「どうしてじゃ」と、パフル大臣は首を傾げて言った。「なにか不便なことがあるなら、城の者に話せばいい。できるだけ希望に叶うようにするつもりじゃ」

「はっきり言うけどさ、大臣」

 と、マコトは頭を掻き掻き言った。「今さっきも、まだたいして強くない青騎士が来て、このばかでかい城壁が壊されそうになってたじゃないか。しつこい青騎士から守護してくれるのはありがたいが、これ以上この城にいても、守ってはもらえないって、そう言いたいんだよ」

「――」と、パフル大臣は再び、困ったように口をつぐんだ。

「マコト殿。なにか、考えがあるんですか」と、又三郎は言った。

 

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