くりぃーむソ~ダ

気まぐれな日記だよ。

よもよも

2023-12-22 06:26:49 | Weblog

やれほれ。

ここんところ毎週末になると吹雪だわ・・・。

一週間頑張ってきてこれって

なんか悪いことしたべか?? 考えちまうよなぁ。。

そういえば

裏金に続いて改ざんって

懲りないよなぁ・・・。

いつだったっけ?? マンション改ざんして問題になったのって??

たまにさ、札幌あたり歩いてると、

マンション通りかかってマンションの名前のプレート目に入ると、

なんか耳にしたことある名前だなって

このマンション大丈夫かって、不気味に思うことってない??

昨日も子供の乗ってる車が該当の車だけど大丈夫だろうかって

心配してる人もいたよ。

もう今年も終わるけど、

こんなニュース年末に明るみに出たら、

来年も不景気決定じゃない??

さて、再来年はいい年になりますように

ってかい??

勘弁してくれよXXX

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王様の扉(114)

2023-12-22 00:00:00 | 「王様の扉」


「――ずいぶん高く上ってきたが、まだ上がるのか」

 と、ジローはマコトを見上げて言ったが、マコトはいらいらと顔をひそめて、何度も舌打ちをしていた。
「どうしたんだ」と、見かねてジローは言った。
「もしかして、うまく操作できないんじゃないの」と、眼下に広がる景色を見ながら、ブルブルと震えているグレイは言った。
「そうなんですか、マコト殿」と、一番遠くにいる又三郎は、大きな声を上げて心配そうに言った。
「うるさいってんだよ」と、マコトは急に大きな声で言った。「しばらく使ってなかったせいか、イメージの中ではちゃんと操作できてるんだが、進みたい方向にどうにも向かってくれないんだ」
 サオリは、空高く浮かんでいることに怯えているのか、表情を凍りつかせていた。
「小さな子もいるんだ。あまり恐がらせるようなことは言わない方がいい」と、ジローはサオリの顔色をうかがいながら言った。
「――ちぇ。黙っていやがれってんだ」と、マコトは困ったように言った。「方向くらい、すぐにでも変えてやるさ」
 しかし、もこもこの服を着たジロー達は、雲のように風に吹かれるまま、ゆるゆると空を漂うばかりだった。
 と、又三郎の背中にいたアオが、先頭にいるマコトに向かって飛び出した。
 ちょこん。とうつ伏せになったマコトの背中に止まったアオは、仕方がないな、とでも言いたそうに小さな鳴き声を上げると、宙を漕ぐマコトの後ろ襟につかまり、翼を羽ばたかせて、向かって行く方向を難なく変えてしまった。
「おいおい」と、マコトはため息をつきながら言った。「オレ達を引っ張って行けるんなら、黙ってないで、さっさと連れて行ってくれりゃよかっただろ」

「キッ――」

 と、不機嫌そうな鳴き声を上げたアオは、マコトの頭を後ろから小突いた。
「痛っ、やめろよ。痛いって」と、マコトは言いながら、あわてて頭をかばった。
 マコトが死の砂漠に落ちる前の二人に、どこか戻ったようだった。顔を強ばらせていたサオリも、くすくすと口元を緩めていた。
 ――――  

「アオ殿。この山を越えて湖を過ぎれば、魔女の住む家が見えるはずです」と、一番下を飛んでいる又三郎は、アオの飛んでいる先を見ながら言った。
「もう少しで到着するのか」と、マコトは言うと、又三郎は「はい。そのとおりです」と、うなずいた。「ずいぶんと山奥っていうか、人っ子一人いない、まるでこの世の終わりみたいな場所じゃないか」

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王様の扉(113)

2023-12-22 00:00:00 | 「王様の扉」

「おい。いたずら書きしたって、なにも変わらないぜ」と、それまでなにも起こらなかった地面から、ゆらゆらと湯気がくゆり始め、真っ白く立ちこめた中から、むくむくとなにかが顔を出した。

「――これって、ふかふかした鎧? じゃなかったら、布を貼り合わせて膨らませた、雲? みたいな服かい」

 と、グレイは身を乗り出して言った。
「ほんとだ。もこもこして雲みたいだな」と、ジローは現れた半袖ベストを、興味深そうに見ながら言った。
「驚いたな」と、マコトは、はしゃいでいるサオリを見ながら言った。「簡単な数式じゃないはずなのに、書き間違えた数字をつけ加えるなんて」
「詳しくはありませんが」と、同じように驚いていた又三郎は言った。「魔法使いの術を破れるのは、同じくらいの術を持った魔法使いです。もしかすると、サオリ殿はあなたと同じように、子供の姿をしているだけなのかもしれませんね」
「――」と、唇を引き結んだマコトは、なにも言わなかった。

「さあ、これを使って、扉の魔女に会いに行こうぜ」

 と、マコトはみんながベストを手に取ると、残ったベストに素早く袖を通した。
「大きさはこれしかないのか? こんなに小さくちゃ、おれには着られないぞ」と、ベストを手にしたジローは言ったが、袖を通すと、まるで計ったようにベストが膨らみ、ちょうどいい大きさになった。「――これって、膨らむのか」
「ちょっと大きすぎるかなと思ったけど、着るとちょうどよくなるね」と、ベストを着てもこもこに膨らんだグレイは言った。「でもアオは、さすがに着られないみたいだね」
 と、アオは人が着るベストしかないのに機嫌を悪くしたのか、咥えたベストをぽいと放り投げ、地面をうろうろしていた。
 つまらなさそうにしているアオを見て、マコトは言った。
「アオは空が飛べるんだから、必要ないだろ」と、マコトはみんながベストを着終わったのを確認すると、使い方を説明し始めた。「グレイが言ったとおり、これは雲みたいに空に浮かぶベストだ。ふわふわ宙に浮かんで、移動することができる。使いこなせば自由に飛び回ることもできるが、最初は生きた心地がしないくらい難しい。だから、先頭を行くオレに続いて、みんなそれぞれ手を繋ぐんだ。さっさと扉の魔女に会いに行こうぜ」
 ひょいと跳び上がったマコトは、再び着地することなく、じわりじわりと浮かび始めた。
 見上げていたサオリの脇を抱えて、ジローはマコトと手を繋がせた。
「さぁ、離されないように次々に来るんだ」と、高く上り始めたマコトは言った。
「わかった」と、サオリに続いてジローが飛び上がると、グレイはジローの手をつかんで飛び上がり、もう一方の手を伸ばして、又三郎を引っ張り上げた。
「ありがとうございます」と、又三郎はグレイにお礼を言うと、残ったアオが翼を広げて舞い上がり、又三郎の背中に止まって、一緒に空を上っていった。

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