くりぃーむソ~ダ

気まぐれな日記だよ。

よもよも

2023-12-16 06:18:55 | Weblog

やれほれ。

昨日はひさびさ天気だったのに

朝起きたらすっかり白くなってやがんのXXX

なんてぶつくさ言いながら雪かきやるつもりで外出たけど、

見た目だけで1ミリくらいしか積もって無かった。。

そういえば、昨日なんて仕事から帰ってきて

遅い時間のニュース見たら

最初はウムフムって見てたけどさ、

ニュースなんてろくたやらないで、

番組終わる近くまで米の野球の話ばっか??

つまんね。。

ってか、そんなに世の中平和で能天気に生活してても問題になるようなことも

障害に感じるようなこともなかったんかね??

それか、

見たくないようなことばっかで放送すんのも心苦しいから、

当たり障りのないニュースでみんなの気持ちが落ち込まないように

気遣いしてるんかね??

まぁ、人の事なんてろくすっぽ考えてなんかいないんだろうね。。

まぁ、まぁまぁ、まぁ。

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王様の扉(102)

2023-12-16 00:00:00 | 「王様の扉」


「ただし、体はそのまま。心とか精神とか、そんな自分の一部分だけが、やって来たんだ」

 と、マコトははっきりとした口調で言った。
「そんなの、嘘だよ」と、グレイはあきれたように言った。「飛んだり跳ねたり、もちろん食べたり飲んだりだって、できるじゃないか」
「ああ。肉体がないのに、どうしてそんなことができるんだ」と、ジローはうなずきながら言った。
「だから言ったろ。自分のことを思い出していなくてよかったって」と、マコトは言った。「自分のことを思い出していたら、誰しもが肉体の方に意識を引っ張られて、自由な考えを失う。ということは、この世界では命を失うのと同じ事なんだ」
「命を失うって――」と、ジローは考えるように言った。「死の砂漠に落ちるって事か」
 と、マコトはにやりと笑いながらうなずいた。
「オレが砂漠に落ちる所を見てただろ。青騎士に切られるだけが、死の砂漠に落ちる原因じゃないんだぜ」と、マコトは言った。「この世界の仕組みを理解できない自分に気がつくことも、砂漠に落ちる原因になるんだよ」
「なら、記憶を取り戻すと、どうやったって死の砂漠に落ちるのか」と、ジローは難しい顔をして言った。
「まぁ、それだけじゃないんだけどな」と、マコトは困ったように頭を掻き掻き言った。「――そうだ。オレ達はどうして話ができるか、疑問に思わなかったか? 見た目も違うし、知っている文化も噛み合わないことが多いのに、変に感じなかったか」
 と、ジローとグレイは顔を見合わせた。
「だが、言葉は通じるぞ」と、ジローは言った。「町の人達だって、はじめて会ったはずなのに――」
 ジローは、はっとして言葉を飲みこんだ。グレイも勘づいたのか、ジローが息を飲むと、同じようにごくりと息を飲んだ。
「どうして……」と、グレイは独り言のように言った。
「そうなんだよ」と、マコトは言った。「よく耳を澄まして相手の言葉を聞いてみな。現実は、ちょっと厳しいぜ――」
 と、ジローもグレイも、急に周りをきょろきょろしはじめた。
「どうなってるんだ……」と、ジローは驚いて言った。
「城の兵士達も、マコトが話している言葉も、ぜんぜんわからない」と、グレイは目をきょろきょろさせて言った。「なのに、言おうとしていることが、はっきりと伝わってくる」
「この場所じゃ、相手の言葉がわからなくても、思いを察するだけで、あたかも互いの言葉が理解できるかのように、コミュケーションを取ることができるんだ」と、マコトは言った。
「キキッ――」と、アオが短く鳴いた。
「うん」と、グレイはアオを見てうなずくと、言った。「本当に、ぼく達は肉体がないのかって」

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王様の扉(101)

2023-12-16 00:00:00 | 「王様の扉」

「私は、この土地の下にあるという、砂漠にいた者です」

 ――マコトは、又三郎と機械陀に背を向けて言った。

「あいつに手を貸して貰わなければ、こんなに早く戻ってこられなかった」
「おまえ。おれの知っているマコトじゃないな」と、ジローは言った。「あいつはどこに行った――」
「落ち着けよ」と、マコトはため息をつきながら言った。「まぁ、そこから説明しなきゃならないだろうな」
 と、マコトは、ジローとグレイに近くに来るよう身振りで示すと、言った。
「ジローが言うとおり、オレは真人じゃない。いや、真人だが、中身は真人じゃないんだ。まぁ、今までの真人は、オレがオレである前の、仮の存在ってやつだな。オレは、おまえらの気が遠くなるくらい昔から、生まれ変わり続けてるんだ」
「ジロー?」と、自分のことを十七号だと思っているジローは、一点を見据えたまま黙りこくってしまった。
 グレイは、信じられないような顔をしていた。
「じゃあ、真人は自分のこと、全部思い出したの」と、グレイは言った。
「ああ。それが死の砂漠を抜け出す試練だからな。まだはっきりしない部分もあるが、砂漠で青騎士と戦って、なんとか取り戻したよ」と、マコトは言った。「オレ達は、サオリを含めて、実体じゃないんだ」
「――どういうことだ」と、ジローは我に返ったように言った。「おれは、ここにいるだろ」
 自分自身を指差すジローを見て、マコトは言った。
「なら聞くぞ。オレを実体のある存在と思うか――」
「――」と、ジローは唇を引き結んだまま、なにも答えなかった。
「死の砂漠でわかったんだが、オレ自身はこことは違う別の場所にいて、意識を失うような大怪我をしているはずなんだ」と、マコトは言った。「思い出したわけじゃないが、怪我をしたときの映像が、繰り返し頭の中に思い浮かぶんだよ」
 グレイは、はっと目を見開くと、すぐにうなずいた。
「そうなんだ。誰かがぼくに、銃を撃ったんだ」と、グレイは言った。「ぼくは逃げ出した。そうだよ、痛くて、気が遠くなっていたんだ――」
「――おれは」と、ジローは額に手を当てながら、なんとか思い出そうとしていた。「確か、眠っていたんだ。いや、理由はわからないが、眠っていたんだと思う。なのに、知らない顔が、じっとおれをのぞきこんでいた。あれは、沙織? いや違う、子供じゃない。女性だった」
「キキッ――」と、アオはグレイの頭の上に止まって鳴いた。
「はっきりとは、わかんなかったけど」と、グレイはアオを見上げながら言った。「川で剣術の練習をしていたら、誤って落ちてしまったんだって。で、溺れている所を、人間の女の人に助けられたって」
「まだ小さいが、サオリもきっと同じなんだ」と、マコトは言った。「それぞれの事情があって、なにかのタイミングが重なったせいで、ここにこうして集まった」

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