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くりぃーむソ~ダ

気まぐれな日記だよ。

よもよも

2024-01-06 06:46:49 | Weblog

やれやれ。

昨年中は生成AIが沸いてたんで

右向け右で使ってみてるんだけど

??

どうにも知識が乏しいせいか、

普通に検索サイト使ってるのとあんま違わない気がする??

IT関係の仕事してると強い味方なのかもしれんけど、

普通に検索するような感じでしか使うこともないならさ

チャット形式で答えてもらっても、

信頼していいもんかどうかわからんから

結果を別途検索し直したりして、

なんかめんどい。。

これって使えんの??

使わなきゃなんないんだろね・・・。

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王様の扉(144)【13章】

2024-01-06 00:00:00 | 「王様の扉」

         13 思いの底
 扉を抜けた先にあったのは、ただの闇だった。

「おいおい。なんだよ、ここは――」

 と、上も下もわからない闇の中に立ったマコトは、憎々しげに舌打ちをした。
 バタン――。と、触れてもいない扉が、勢いよく閉まった。
 予想外に大きな音が響いて、思わず肩をすくめたマコトは、闇に消えて見えなくなった扉を振り返りながら、つまらなさそうに言った。
「扉の魔女だか知らんが、もう少し上品に扉を閉めちゃくれないかねぇ」
 声は、どこに跳ね返ることもなく、果ての見えない暗闇の奥へ、溶けるように消え去っていった。
 ため息を漏らしながら、マコトはゆっくりと歩き始めた。
 どこかで、魔女が見ているのではないか。そんな気配を感じつつ、マコトは暗闇の中、あたりの様子に注意を払っていた。
 手探りでズボンのポケットを探ると、ラジオはなくなっていなかった。腰に結わえた細い糸も、切れてはいなかった。だが、後ろにあったはずの扉を、糸は指していなかった。糸はマコトのずっと前を延び指して、ぴんとたわむことなく張り詰めていた。

「――まさか。見た目どおり、上下どころか前後も左右もないのかよ」

 と、マコトは舌打ちをしながら言った。
 時間の感覚もない中、かといって疲れることもなく、ゆっくりと進むマコトの目の端に、四角形をした窓のような明かりが見えた。
 薄ぼんやりとだが、小刻みに色が変わって見える窓は、映画のスクリーンのようなものに、なにかの映像が映っているのだとわかった。
 スクリーンに似た四角い明かりが近づいてくるにつれ、めまぐるしく変わる映像だけではなく、映像に合わせて音も聞こえてきていた。
 映し出された映像がはっきりとわかるようになると、マコトは口を真一文字に結んだ。
 むすりとしたまま、マコトはやって来たスクリーンの前で立ち止まると、微動だにせず、なにかを思い出そうとしているかのようだった。
 映し出されている映像は、誰かの視点で撮影された、文字どおり映画のようでも、ドキュメンタリーのようでもあった。無機質なところは、定点で撮影された監視カメラの映像にも似ていた。
「――」と、マコトは時おり首をかしげながら、黙って映し出される映像に目を釘づけにしていた。

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王様の扉(143)

2024-01-06 00:00:00 | 「王様の扉」

 青騎士の鎧を身につけたグレイ自身が、岩盤を削るごとに実態のない姿を現した。
 青騎士と化したグレイの影は、水を得ようとするグレイの決意を、人々のためにならないとあざ笑った。
 ただ、この街の空に輝くはずがない月を浮かび上がらせ、自らの姿を狼に変えたグレイには、青騎士に姿を変えた自分の言葉など、まともに聞こえてくるはずもなかった。
 グレイの鋭い爪が、青騎士となったグレイの心臓をえぐると、砕けた岩盤の下から水が噴き上げた。
 掘り進められた溝が、みるみるうちに水路に変わり、街の中を流れ始めた。
 いつか、人々が遠くに見える水源の山まで水路を延ばすことができれば、水は涸れることなく、永遠に街を潤し続けるはずだった。

 ――翌朝、カルンは街の人達の、これまで聞いたこともない喜びにあふれる声で目を覚ました。
 小屋の隅で膝を抱えて眠っていたカルンは、おそるおそる立ち上がると、静かにドアを開けた。
 まぶしく明るい光の先に見えたのは、互いに水を掛け合って喜ぶ街の人達だった。

「グレイ――」

 と、思わず口走ったカルンはドアを開けっ放して走り出すと、最後にグレイの姿を見た溝に向かった。
 立ち止まったカルンの目の前には、はじめて見るほど多くの人々の姿があった。
 水を掛け合い、びしょ濡れになった人々をかき分けていくと、昨夜は確かに土砂で埋まっていた溝はどこにもなく、代わってきらきらと水面の輝く水路が延びていた。

「グレイ――」

 と、はっきりと口にしたカルンだったが、グレイの姿を見つけることはできなかった。
 しかし、グレイに秘密にしていた未来は、確かに目の前に広がっていた。
 顔を上げたカルンの視線の向こうには、壁のように聳え立つ山々があった。
 涸れない水源は、間違いなくあそこにあるはずだった。

 ――カツン。
 
 誰かが、カルンのそばに広口のスコップを放り投げた。
 カルンが、グレイに持ってきたスコップとそっくりだった。
 黙ってスコップを拾い上げたカルンは、揺るぎない決意を固めていた。
 他に類を見ない、豊かな水の溢れ出づる街の歴史は、その日から始まった。

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