やれやれ。
昨年中は生成AIが沸いてたんで
右向け右で使ってみてるんだけど
??
どうにも知識が乏しいせいか、
普通に検索サイト使ってるのとあんま違わない気がする??
IT関係の仕事してると強い味方なのかもしれんけど、
普通に検索するような感じでしか使うこともないならさ
チャット形式で答えてもらっても、
信頼していいもんかどうかわからんから
結果を別途検索し直したりして、
なんかめんどい。。
これって使えんの??
使わなきゃなんないんだろね・・・。
やれやれ。
昨年中は生成AIが沸いてたんで
右向け右で使ってみてるんだけど
??
どうにも知識が乏しいせいか、
普通に検索サイト使ってるのとあんま違わない気がする??
IT関係の仕事してると強い味方なのかもしれんけど、
普通に検索するような感じでしか使うこともないならさ
チャット形式で答えてもらっても、
信頼していいもんかどうかわからんから
結果を別途検索し直したりして、
なんかめんどい。。
これって使えんの??
使わなきゃなんないんだろね・・・。
13 思いの底
扉を抜けた先にあったのは、ただの闇だった。
「おいおい。なんだよ、ここは――」
と、上も下もわからない闇の中に立ったマコトは、憎々しげに舌打ちをした。
バタン――。と、触れてもいない扉が、勢いよく閉まった。
予想外に大きな音が響いて、思わず肩をすくめたマコトは、闇に消えて見えなくなった扉を振り返りながら、つまらなさそうに言った。
「扉の魔女だか知らんが、もう少し上品に扉を閉めちゃくれないかねぇ」
声は、どこに跳ね返ることもなく、果ての見えない暗闇の奥へ、溶けるように消え去っていった。
ため息を漏らしながら、マコトはゆっくりと歩き始めた。
どこかで、魔女が見ているのではないか。そんな気配を感じつつ、マコトは暗闇の中、あたりの様子に注意を払っていた。
手探りでズボンのポケットを探ると、ラジオはなくなっていなかった。腰に結わえた細い糸も、切れてはいなかった。だが、後ろにあったはずの扉を、糸は指していなかった。糸はマコトのずっと前を延び指して、ぴんとたわむことなく張り詰めていた。
「――まさか。見た目どおり、上下どころか前後も左右もないのかよ」
と、マコトは舌打ちをしながら言った。
時間の感覚もない中、かといって疲れることもなく、ゆっくりと進むマコトの目の端に、四角形をした窓のような明かりが見えた。
薄ぼんやりとだが、小刻みに色が変わって見える窓は、映画のスクリーンのようなものに、なにかの映像が映っているのだとわかった。
スクリーンに似た四角い明かりが近づいてくるにつれ、めまぐるしく変わる映像だけではなく、映像に合わせて音も聞こえてきていた。
映し出された映像がはっきりとわかるようになると、マコトは口を真一文字に結んだ。
むすりとしたまま、マコトはやって来たスクリーンの前で立ち止まると、微動だにせず、なにかを思い出そうとしているかのようだった。
映し出されている映像は、誰かの視点で撮影された、文字どおり映画のようでも、ドキュメンタリーのようでもあった。無機質なところは、定点で撮影された監視カメラの映像にも似ていた。
「――」と、マコトは時おり首をかしげながら、黙って映し出される映像に目を釘づけにしていた。
青騎士の鎧を身につけたグレイ自身が、岩盤を削るごとに実態のない姿を現した。
青騎士と化したグレイの影は、水を得ようとするグレイの決意を、人々のためにならないとあざ笑った。
ただ、この街の空に輝くはずがない月を浮かび上がらせ、自らの姿を狼に変えたグレイには、青騎士に姿を変えた自分の言葉など、まともに聞こえてくるはずもなかった。
グレイの鋭い爪が、青騎士となったグレイの心臓をえぐると、砕けた岩盤の下から水が噴き上げた。
掘り進められた溝が、みるみるうちに水路に変わり、街の中を流れ始めた。
いつか、人々が遠くに見える水源の山まで水路を延ばすことができれば、水は涸れることなく、永遠に街を潤し続けるはずだった。
――翌朝、カルンは街の人達の、これまで聞いたこともない喜びにあふれる声で目を覚ました。
小屋の隅で膝を抱えて眠っていたカルンは、おそるおそる立ち上がると、静かにドアを開けた。
まぶしく明るい光の先に見えたのは、互いに水を掛け合って喜ぶ街の人達だった。
「グレイ――」
と、思わず口走ったカルンはドアを開けっ放して走り出すと、最後にグレイの姿を見た溝に向かった。
立ち止まったカルンの目の前には、はじめて見るほど多くの人々の姿があった。
水を掛け合い、びしょ濡れになった人々をかき分けていくと、昨夜は確かに土砂で埋まっていた溝はどこにもなく、代わってきらきらと水面の輝く水路が延びていた。
「グレイ――」
と、はっきりと口にしたカルンだったが、グレイの姿を見つけることはできなかった。
しかし、グレイに秘密にしていた未来は、確かに目の前に広がっていた。
顔を上げたカルンの視線の向こうには、壁のように聳え立つ山々があった。
涸れない水源は、間違いなくあそこにあるはずだった。
――カツン。
誰かが、カルンのそばに広口のスコップを放り投げた。
カルンが、グレイに持ってきたスコップとそっくりだった。
黙ってスコップを拾い上げたカルンは、揺るぎない決意を固めていた。
他に類を見ない、豊かな水の溢れ出づる街の歴史は、その日から始まった。