くりぃーむソ~ダ

気まぐれな日記だよ。

よもよも

2024-01-10 06:22:54 | Weblog

やれやれ。

石川県の方ってば

全然地震収まんないね・・・。

昨日も仕事早く終わって帰ってきたと思ったら

新潟で震度5弱だって。。

しばらく住んでたことあるからなんか切なくなったよ・・・。

ってば、

歌手の人また亡くなったし。。

大体訃報ってば年末に集中するようなイメージあったけど

今年はスタートダッシュがひどくない??

検索で調べたら結構多く曲出してるし、知ってる曲も少なくないし、

でっかい人だったんだよなって、改めて思った。

速報のニュース何度か見たけど

若い頃の映像見て誰かに似てると思ったら

マッドマックスの新作に出てくる女優さんに似てない??

まぁそれは置いといて、

あんま演歌は聴かないんだけど、ブーケだけはなんか耳に残ってるんで

サイトで買っといた。

うん。やっぱいいよなぁ・・・。

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王様の扉(152)

2024-01-10 00:00:00 | 「王様の扉」

「どこであろうと、関係はない」と、ダンは言った。「それが私の思いの中であろうとも、目の前に使命を果たす相手がいれば、いつだって私は向かい合わなければならない」
「おいおい、よく見ろよ」と、マコトは言った。「ここに命はあるか? オレもおまえも、本物の体から離れてるんだ。ここでいくら鉄の拳を繰り出しても、命を絶つことはできないはずだぜ」

 フン――。

 と、ダンが拳を振るった。まったく、見えないほどの早さだった。
 鉄のような拳がマコトを捉えようとすると、マコトを覆う見えない壁が現れ、ダンの重い拳を跳ね返した。
「な、思いは壊せないんだよ」と、マコトは言った。「それにあいにくと今は取りこみ中でさ、いくら自分で与えた使命だとしても、ここで命を取られるわけにはいかないんだ」
 さっ、と急に回れ右をしたマコトは、暗闇の中を脱兎のごとく走り始めた。
「なるほど。思いの中という場所ははじめてだが、心の中というのは、精神のありようで、いくらでも自由になるのだな」と、マコトを追いかけるダンは、滑るように暗闇の中を進んでいった。
「――くそっ」と、マコトはくやしそうに言った。「魂のない存在だと思って、余計なことを言っちまったな」
「たとえ、実体のない存在だとしても、私の心の中で破壊されれば、あなたの体がどこにあろうと、やはり壊れてしまうのでしょうね」と、マコトを追い詰めたダンは言った。
 マコトは走りながら、口の中でなにかをもごもごと唱えると、背中に手を伸ばして振り返った。
 拳を握ったダンが、申し訳そうな顔をしながら、足を止めたマコトに打ちかかった。

 ボツン――……。

 ダンの鉄のような拳が突き刺したのは、マコトではなかった。マコトがとっさに作り出したスクリーンだった。
 刃物で切り裂いたように破れたスクリーンの奥には、マコトではない、違う人物がこちらを見て立っていた。

「よお、久しぶりだな」

 と、破れたスクリーンの中の男が言うと、ダンとマコトも、いつの間にかスクリーンの中に入りこんでいた。
 スクリーンの中には、二人の人物がいた。一人は、どこといって特徴のない顔をした、着ている物も日々の生活を感じさせるような、地味な男だった。もう一人は、男より頭ひとつ背の高い、がっしりとした体躯をした、ダンだった。

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王様の扉(151)

2024-01-10 00:00:00 | 「王様の扉」

「もう……限界だ」と、審問官はダンの問いには答えず、大司教しか誦することが許されていない呪文を、唱え始めた。

「――」

 と、ダンは無表情のまま、ぴくりとも動かなかった。
 残った審問官の部下達も、弱り果てた審問官を助けるように、声を合わせて呪文を唱え始めた。
「……愚かな人形め。眠りにつくがいい」と、繰り返される呪文の中、審問官はダンを呪うように言った。

「それが、おまえの答えなのか」

 と、無表情のまま、ダンは審問官に言った。「その呪文の意味を知っているか」
 しかし、審問官はなにも言わず、ゴーレム使いの秘術とされる呪文を、ただひたすら繰り返すばかりだった。
「おまえ達の言葉で簡単に表すならば、“お馬さんはかわいいね。足が長くて走るのが速いよね。”と、繰り返しているだけだ」
 ダンが言うと、さらに声高に呪文が唱えられた。
「悪魔だったのは、おまえ達の方だった」と、ダンは言った。「だまされているのに早く気がつくことができれば、多くの人々を苦しめることなどなかったのに」

 ブツン――……

 肉が切れる鈍い音が響いたとたん、繰り返されていた呪文の声が、ぷっつりと途切れた。
 スクリーンには、たった一人残っているダンが、大写しになっていた。

「魂のない命に、心があるはずなかったんだけどなぁ……」

 と、スクリーンを見ていたマコトは、笑みを浮かべながらつぶやくと、大写しになったダンに背を向け、また歩き始めた。

「待て、どこに行く」

 と、マコトは立ち止まって振り返った。
 見れば、今までスクリーンの中にしかいなかったダンが、暗闇の中、マコトを見て立っていた。
「やっぱりな」と、マコトは言った。「自分の記憶の中に入りこんだと思ったが、どうも覚えていないことばかりで、おかしいと思ったんだ。おまえの思いの中に迷いこんだとは、今の今まで、正直信じられなかったよ」

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