くりぃーむソ~ダ

気まぐれな日記だよ。

よもよも

2024-01-11 06:13:01 | Weblog

やれやれ。

正月休み中ってば

運動不足になるくらい雪降らんかったのに

なんで仕事始まってすぐに連日の雪降りよ??

神も仏もあったもんじゃねぇや。。

って、思わずぶつくさ言いたくなるけど、

サブスクでお祓いの海外ドラマ見てて思ったんだけど、

人に悪魔が取り憑いたってなれば

すわ悪魔はお祓いしなきゃって大騒ぎするけど、

間違って神さんが取り憑いたら

すわお祓いしなけりゃって

みんな大慌てすんだべか??

ドラマの場合は悪魔は悪魔然として悪いやつ全開なんだけど

神さんだって神様然とされたら、

特定の人にはありがたいかもしれんけど、

それ以外の人にとっては迷惑でしかないよね??

それとさ、ドラマじゃ聖書片手にお祈りするけど

神さんの場合だったらどうやってお祓いすんだろうね??

考えたらなんか面白い。

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王様の扉(154)

2024-01-11 00:00:00 | 「王様の扉」

「このときの言葉は、当てずっぽうというやつでしょうか」と、ダンは首をかしげて言った。「短いやりとりでしたが、形の無い心を持つかどうかは、このやりとりだけでわかるはずがありません」
「おまえにはわからないだろう」と、マコトは言った。「暗闇を照らすたくさんのスクリーンの数ほど、長いつきあいなんだ。表情ひとつ、発する言葉ひとつでも、以前のおまえとどこか違うということくらい、いやでもわかるぜ」
「――」と、ダンは納得できないというように、口をつぐんだ。

「おまえに、宿題を預けるよ」

 と、男は岩の上の端に飛び移ると、拳を握って身構えているダンに言った。
「正直、おれはもうあきらめた。おまえに与えた使命は、たった今解除する。だから、自分がどうして生きているのか。なんのために生きているのか。その答えを出せ。そして、導き出された答えのとおり、生きていけ」

 ――じゃあな。

 男は、ダンにくるりと背中を向けると、底が見えないほどの山頂から、翼を広げた鳥のように大きく腕を広げ、飛び出した。
 思わず、ダンは手を伸ばして、男を助けようとした。しかし、はっと手を止めたダンは、自分の手をまじまじと見て、首をかしげた。

「で、あれからけっこう過ぎたけど、答えは出たのかよ」

 と、マコトは言うと、考えこむダンを見ていたダンは、マコトを振り返った。

 ――すべての明かりが消え、暗闇が再びすべてを覆い尽くした。
 振り返ったダンがどんな表情をしていたのか、マコトは見ることができなかった。
 暗闇の中、体がふわりと浮き上がったのを、マコトは感じていた。そして、どこからか声が聞こえてきた。

「見かけによらず、あんたも、いろいろと苦労してるんだねぇ」

 と、感心したように言う声は、もしかすると、扉の魔女だったのかもしれない。

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王様の扉(153)

2024-01-11 00:00:00 | 「王様の扉」

「あれは、私ですね」と、拳を下ろしたダンが、思い出すように言った。「これは、私とあなたが最後に会ったときです」
「さすが、記憶力がいいね」と、ダンの隣に立ったマコトが、おだてるように言った。「夕焼けがもっときれいだったと思っていたが、こんなんだったかな……」
「ここが、私の思いの中であれば、間違いはありません」と、ダンは自信ありげに言った。
「魂のない命ってのは、情緒がなくてつまらねぇよな」と、マコトは皮肉交じりに言った。「記憶なんて、きれいに美化したっていいじゃないか。あんなくすんだ夕焼けより、互いの顔が真っ赤に写るくらい派手な夕焼けだったって、それはそれで味があるだろうが」
「記憶は記録ではないと言いたいのでしょうが、脚色された記録は総じて嘘になります。嘘は思いも考えも、誤った方向に進ませてしまう危険なものです」

「――ここは、どこだったっけ」

 と、すぐそばにいる二人を見ながら、マコトは考えるように言った。「あちこち逃げるのに疲れて、観念して足を止めたのか」
 首をかしげるマコトを見て、ダンは言った。
「忘れたんですか。あなたはここから見る景色が好きだと、そう言っていましたよ」と、ダンはため息交じりに言った。
「な、おれが言いたいのはそういうところだよ」と、マコトは小さく首を振って言った。「記録ばかりで情緒がないから、言葉だけを捉えて、そう言った人間の思いを受け入れられないんだ」と、マコトは言った。
 むすり、と唇を引き結んだダンは、子供の姿をしたマコトを見下ろした。
「この場所が好きだと言ったのは、場所のことじゃない」と、マコトは言った。「自分の命が果てる最後の瞬間が迫っていることを、思い返して言っているんだ」
「――」と、ダンは黙って、二人の様子をじっと見ていた。

「今回は、ずいぶんと苦労をかけたなぁ」

 と、男は山頂に剥き出している岩の上に立つと、ダンを振り返って言った。
「十字教と縁を切ったらしいじゃないか。悪魔送りにばかりこき使われるのは、性に合わなかったのか――」
「そんなはずはない」と、マコトが見守っているダンは言った。「おまえの命を奪うのが私の使命だ。その使命を果たすため、足かせになる十字教から離れたのだ」
「十字教から離れて、おまえも追われることになったんじゃないのか」と、マコトは隣にいるダンを見上げて、愉快そうに言った。「さっきの出来事は知らなかったよ。ずいぶんと苦しんだんじゃないのか。おまえには、ひとつの使命しか与えちゃいないからな」

「もしかして、心を持ったのかもな――」

 と、男が言うと、マコトはくすりと笑い声を漏らした。

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