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くりぃーむソ~ダ

気まぐれな日記だよ。

よもよも

2024-01-22 06:10:58 | Weblog

やれやれ。

この前自家用車調子悪いって書いたけどさ、

暖気になって雪が溶けたせいか、

一旦は調子戻ったんだけど、

休みの日に買い物に走ったらまたぞろ

警告灯があちこち点いたり消えたりして

ビビりまくってディーラーに電話したら

私もですって・・・。

どうも、気象条件が悪いとあれやこれだって

装備してるソナーやらセンサーやらが

凍りついたり雪で見えなくなったりで

調子悪くなるのは仕方がないんだそうな・・・。

マイナス2桁の世界で車動かしゃまぁ、仕方ないよなぁ。。

寒さに鼻すすりながらうなずいたけどさ、

早く言っといてよ。。

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王様の扉(176)

2024-01-22 00:00:00 | 「王様の扉」

「お願いだよ、マコト」と、グレイは言った。
「――」と、アレッタはまっすぐにマコトを見たまま、なにも言わなかった。

「――まず、その石をオレに返してくれ」

 と、マコトはばつが悪そうにサオリに近づくと、手を伸ばした。

「だめ――」

 と、サオリはアレッタに抱きつくと、怒ったように言った。
「この石は、お父さんを探すために必要なんだから。この石だけが、お父さんの居場所を教えてくれるんだから」
「わかった。ごめんよ……」と、マコトは降参したように両手を挙げると、ゆっくりと後ろに下がりながら言った、「だったらその石を、もう光らないように、そっとポッケにしまっておいてくれ。大事な物は、大切にしまっておかなけりゃだめだぞ」
 大きくうなずいたサオリは、光を放たなくなった緑色の石を、さっとポケットにしまった。
「おまえ達もうすうす勘づいているとおり、サオリが行こうとしているところに、心当たりはあるぜ」と、マコトは言った。「魔女の言うとおり、それはここじゃない。オレ達がもともといた場所にあるんだ。だから、帰ってから探すことになる」
 と、マコトは一度言葉を切って、大きく息をすると、すぐにまた話し始めた。
「行き方は知っているが、簡単にたどり着ける場所じゃないことも、また確かだ。ここに集まっているみんなの助けがいる。魔女も、猫も、ポットは置いといて、それこそみんなだよ。――本当に、集まるんだろうな」
「サオリのためなら」と、グレイは小さく言った。
「私でよかったら」と、アレッタはサオリの手を握りながら言った。
「魔女様は、異世界のおいしい物が食べたいだけじゃないんですか……」と、ポットは言いながら、疑わしいそうな目でアレッタを見た。
 こくり、とアレッタにうなずくサオリを見て、ジローは言った。
「沙織が呼んでくれるなら、一緒に父親を探すのを手伝うよ」
 キキッ――と、鳴きながら飛び上がったアオは、サオリの頭の上に止まった。

「どいつもこいつも」

 と、マコトは一人、ため息をつくように言った。
「ピクニックに行くんじゃないんだぜ、おまえら――」
「私も、お手伝いをさせていただきます」と、又三郎が言うと、アレッタは又三郎の持っている袋を指さして言った。
「――壊れた王様の扉は、そこに入ってるんでしょ」
「はい。すぐに出します」と、又三郎は言うと、肩に掛けていた鞄を下ろし、バラバラに壊れた王様の扉を取り出した。

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王様の扉(175)

2024-01-22 00:00:00 | 「王様の扉」

「ごめんなさい。それは私にもわからないわ」と、アレッタは言った。「だからって、沙織に聞いてもだめよ。ここにいる沙織には、答えられないはずよ。  ただ、私に言えることは、これまでか、もくはこれからか、ここにいる人達は、間違いなく、沙織となにかしらの縁があるっていうことね」
「それで、あの緑色の石をサオリが持っていたってことだな」と、マコトはうなずきながら言った。
「夢の扉と私の作った王様の扉とがつながったところで、夢うつつにいた沙織の意識にもつがってしまったらしいの」と、アレッタは言った。「もう知ってるでしょうけど、あなた達は本当のあなた達じゃない。本当の体はどこか別の場所にあって、ここに集まっているのは、自分の意識を持った魂だけ。だからこの沙織も、本来の沙織じゃないのよ」

「お父さんは、どこ――」

 と、サオリは時おり咳をするようにしゃくり上げながら、アレッタに言った。
「ごめんなさい」と、アレッタは階段を降りてきたサオリを抱きしめると、言った。「扉に聞いてみたんだけれど、あなたのお父さんは、ここには来ていなかったの。沙織は、怖い夢を見ていたんでしょ? まだ、夢から覚めていないんだものね」
 と、サオリは大きくうなずいた。
「目が覚めれば、お父さんがいるかもしれないわ。お父さんだって、沙織のことを心配しているはずよ。それに、ここに集まっている仲間達が、助けてくれるわ。目が覚めてもお父さんがいなければ、またみんなを呼んで、一緒に探せばいい」
「――おいおい。あんたも言ってたとおり、ここにいる面々は、時代も場所もバラバラなところにいるんだぜ」と、マコトは首を振りながら言った。「サオリの父親を探しに集まるなんて、無理に決まってるじゃないか。見た目が子供だからって、妙な希望を持たせるのは残酷だぜ」
「――あら」と、アレッタは顔を上げて言った。「見た目が子供だからって、やればできることを面倒くさがって放り出すなんて、いい大人がすることじゃないわよね」
 けっ――と、マコトはつまらなさそうに唇をとがらせると、ぷいっと横を向いた。
「沙織の父親は、本当にここには来ていないのか」と、ジローはアレッタに言った。「どこに行ったのか、少しでもわかったことはないんだろうか」
 こくり――と、グレイはうなずいた。階段の手すりに止まっていたアオは、グレイの肩に飛び移って、小さくキキッ――と、鳴き声を上げた。
「心配しているみたいだけど、扉に聞いても、沙織の父親の姿を見た扉は、ひとつもなかったわ。やっぱり、残念だけど、沙織の父親はこっちには来ていないわ。だけど、沙織が思い描いている父親の居場所は、ドリーブランドに似ているんでしょうね。でなければ、たとえ夢の中でも、こちらに来る扉の中に迷いこむなんてこと、できっこないんだもの」
「マコト殿は、なにか気づいたことはなかったでしょうか」と、又三郎は言った。先ほどまで手にしていた鉄の棒は、いつの間にか見えなくなっていた。
「――」と、マコトはそっぽを向いたまま、首を振った。
「マコト」と、ジローは言った。「おれ達が自分を取り戻すために、力を貸してくれたじゃないか。沙織の父親を探すために、協力してくれないのか」

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