くりぃーむソ~ダ

気まぐれな日記だよ。

よもよも

2024-01-19 06:19:06 | Weblog

やれやれ。

昨日は思い知った・・・

ココアってば、ちょいお遅くまで起きて映画見よう

なんて思ってるときに飲んじゃだめだね。。

コーヒー切らしちゃってたから

サブスクの映画見ようと思いつつココア飲んだら、

いっぺんに眠気が襲ってきて

アルコールも飲んじゃいないのに

フラフラッと酩酊状態XXX

映画なんか見てる余裕もなくなって

寝床に付く以外選択しなくなってた。。

仕事から帰ってきて少ない自由時間なのに、

仕事から仕事のタイムリープしてるみたいな感じ・・・。

はぁ。

それでもやっぱしココアはうんまい。。

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王様の扉(170)

2024-01-19 00:00:00 | 「王様の扉」

 ――次元刀。それが、アオが思い出そうとしていた武器だった。どれだけ距離が離れていようと、どれだけ強固な武器であろうと、目の前にある空間ごと切り裂いてしまう奇妙な剣だった。
 草原に降りたアオは、満足げに刀を振るうと、アオの父親がそうしていたように、翼の下から顔を覗かせた鞘に器用に刀を納め、外からではまるでわからないほど、しっかりと翼の下に刀をしまった。

 キキッ――。

 と、アオははっとして顔を上げると、もう一体の青騎士に向かって矢のように飛んでいった。

 ――――……

「――待てっ」と、虹色の鎧を纏った青騎士に追いついた又三郎は、手にした鉄棒を、槍のように投げつけた。
 走りながら放たれた鉄の棒は、先端がわずかに左右にぶれたものの、青騎士の背に向かって一直線に飛んでいった。

 カッツン――。

 と、振り向きざま、手にした大剣を振るった青騎士は、寸手のところで鉄の棒をはじき飛ばした。
「その家には入らせません」と、青騎士の足を止めることに成功した又三郎は、虹色の青騎士と向かい合って言った。
 しかし、又三郎の声が聞こえなかったのか、青騎士は思い出したかのように回れ右をすると、重そうな鎧をガシャリガシャリと揺らしながら、扉の魔女の家に向かって軽々と走り出した。
「――待てっ」と、又三郎は言いながら、青騎士を追いかけて走り出した。
 又三郎は走りながら、両手を合わせてこね離すと、どこから出てくるのか、先ほど青騎士にはじき飛ばされたはずの鉄の棒が、又三郎の手の内から、にょろにょろと再び姿を現した。
「止まれ」と、又三郎は走りながら、青騎士に向かって鉄の棒を再び投げつけた。

 ズン――。
 
 と、又三郎の放った鉄棒が、青騎士の胴体を串刺しにした。
 しかし青騎士は、勢いに乗った足を止めることなく、串刺しにされた鉄の棒を背中から生やしたまま、ポットとサオリのいる扉の魔女の家に向かっていった。
「――」と、又三郎は唇を噛んでいた。一投目の鉄棒が見えなくなったとたん、間髪を入れず又三郎の手に鉄棒が戻るのを目の当たりにした青騎士は、再び投げられた鉄棒に、わざと自分の体を串刺しにさせることで、鉄棒が又三郎の手に戻らないよう、掠め取ってしまったのだった。

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王様の扉(169)

2024-01-19 00:00:00 | 「王様の扉」

 アオは、折れた木刀を悔し紛れに青騎士に向かって投げつけたが、木刀はカツン、と小気味のいい音を立てて鎧にぶつかっただけで、青騎士は身じろぎひとつしなかった。
 飛び上がれば、大剣の一撃が待ち構えているため、アオは小さな足で、草原の中を隠れながら逃げ回ることしかできなかった。
 不器用ながら、すばしこく逃げるアオに手を焼きながらも、青騎士は徐々にアオを追い詰めていった。
 なにかが足りなかった。息も絶え絶えになりながら逃げ惑うアオは、その足りない物が何であるのか、思い出そうと必死になっていた。
 細い足首についた光る輪が、へとへとになってもつれ始めた足の、文字どおり足枷になっていた。
「これは、記憶を思い出せないように、鍵をかけてしまう道具さ」と、アオはマコトの言った言葉を思い出していた。
 どうなってしまうかわからない怖さを振り払いつつ、アオは足首に巻かれた光る輪を、片一方の足で蹴り千切った。

 ドン――。

 と、一瞬動きの止まったアオを狙って、青騎士の足が容赦なく踏み下ろされた。
 青騎士の足の下に隠れたアオの姿は、どこにも見えなかった。

 ――カツン。

 と、かすかな音が聞こえた。
 大股に足を踏み出した格好で、力強く重心を落としていた青騎士の前足に、まっすぐな線が引かれた。
 わずかな間を置き、動きを止めていた青騎士がすっくと立ち上がろうとすると、見えないほど細く引かれた足の線から、ずるりと滑り落ちるように青騎士が崩れ落ちた。
 宙をつかむようにもがきながら、ぐらりと横倒しになった青騎士の足下から、翼を広げたアオが飛びあがった。
 舞い上がったアオの黄色いくちばしには、怪しく反射する鋼鉄の剣が咥えられていた。
 片足を失った青騎士は、剣を構えるアオに向かって、大剣を振り放った。
 しかし、草原に倒れたまま振り上げられた大剣が、軽々と宙を舞い飛ぶアオを捕らえられるはずもなかった。
 青騎士を眼下に見下ろす位置に浮かぶアオは、自分の背丈ほどの長さしかない剣を、青騎士に向かって左右に振り払った。
 と、青騎士の持つ大剣でも届かなかった距離にもかかわらず、アオが振り下ろした剣は、仰向けになった青騎士の鎧を、縦横に刻み切ってしまった。
 アオに切られた青騎士は、さらさらと黄色い砂に姿を変え、消え去ってしまった

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