GW明け、ぎふ中濃圏域の新緑の渓谷・滝めぐりの旅にでる機会をえた。関市板取川(長良川の支流)の上流に断崖の渓谷「川浦(かおれ)渓谷」がある。清流板取川を縁取る断崖は荘厳で、神秘的な秘境を作り出しています。秋の紅葉も見事な景観という。山を下る渓谷、川を流れる清流に森が恵まれる。「21世紀の森」に巨大な「株杉」が群生している。推定樹齢数百年といわれ、一本の幹から複数に分かれたり、大きな岩を股いたりと巨大な株杉の迫力に圧倒された。森全体で100本ほどあるという。自然の不思議さ、強い生命力を感じる全国的にも珍しい森です。関市は古くから東西文化の要衝にあり、関東と関西の分岐点として栄え、「関」の地名の由来とされている。これより美濃市・美並村へ。長良川の支流、大洞谷上流に「釜ヶ滝」がある。谷の入口で流しそうめんをいただく。この滝は上流から一の滝、二の滝、三の滝と続き、滝壺が巨大な釜のように見えることから釜ヶ滝と呼ばれている。入り口近くに小さな滝「行者滝」がある。切り立った断崖が連なり深山幽谷の雰囲気が伝わってくる。渓谷や二の滝の岩苔に黄色い花が咲き誇っていた。一の滝へはかなり急峻な鉄梯子で大判かついでは危険であるが、他に類を見ない奇観であった。早めに切り上げ、飛騨金山の民宿に泊。馬瀬川の支流、横谷川がつくる横谷峡に4つの滝がる。下流から、「紅葉滝」、「二見滝」、「白滝」と連なり、最上流には苔むした岩肌に優雅に流れる美しい姿の「鶏鳴滝」がある。この瀧はその昔、黄金のニワトリと黄金姫にまつわる伝説がその滝名の由来という。4つの滝は渓谷の道路沿いにあることがうれしい。この周辺は紅葉名所で知られ秋もお勧めである。帰途、白川町を抜けて恵那の坂折棚田に立ち寄った。この旅は、緑豊かな森のパワーや自然の神秘を十分味わうことができました。
・川浦渓谷 ・株杉 ・釜ヶ滝(三の滝) ・釜ヶ滝(二の滝) ・釜ヶ滝(一の滝)