この夏は、まだまだ異常な炎暑が続いている。大垣市のひまわりランドがいま見頃を迎えている。民家付近の休耕田(4ha、20万本)を活用しており、今年は生育も素晴らしい。
向日葵の黄金色は、真夏の花の代表色である。野呂希一「色の風景」によると、「黄金色」は<こがねいろ>よりも<おうごんいろ>と読んだほうが重みがあると書いている。
黄金色の表現は、昔の画家たちも苦労したらしい。「速水御舟」の代表作では、岩絵の具顔料に「黄色」がなかったので、人工顔料を使ったらしいが、これより先の「ゴッホのひまわり」は、人工顔料を駆使して、見たままではなく感じたまま、南仏の太陽を象徴として表現している。
最近のデジカメは、色合い・色彩・明暗などが容易に選択でき、「見たまま~感じたまま」の表現が自在であります。