ピーナッツの唄

毎日の出来事や、スポーツ観戦、読書や映画等の感想を中心に、好奇心旺盛に書いています。

勝者も思いやりを

2007-01-10 19:52:47 | スポーツ一般
先夜のTV番組で野球の松井秀喜選手と三浦友良選手が対談していた。
松井選手がホームランを打ってダイヤモンドを一周する時にガッツポーズを取らない事を聴かれていた。
勢一杯投げてきている相手投手に対して失礼になるので、そんなポーズは取らない様に教えを受けていると言ふ。
そんな事を聴きながら、野球の本場のMLBでも同じ様な事を教えていると聴いた事がある。
点差がひらいた試合ではバントや盗塁を試みる事は相手チームを侮辱する行為として非難される様だ。
選手達は常に敗者にも敬意を払う事を身に付けていなければならないのだと思う。

先日決勝戦が行われたラグビーの高校選手権の決勝の事だ。
既に点差があり勝利が目前の試合終了直前に、優勝した東海大仰星校が準々決勝で大怪我をして立つのもやっとの選手を出場させたのだ。
永い辛い練習を乗越えて決勝まで来ながら出場出来ない選手を、優勝の瞬間に立ち合わせたい親心だったらしい。
しかしその事は相手校の選手にとっては大変に失礼な事だと思うのだ。
「勝負や相手には失礼かしれないが、教育の一環として出してあげたかった」と監督は説明している。
相手校の選手はぎょっとしたに違いないが、怪我をしている選手をかばって守りが偏った隙に得点している。
しかしそれは最後の最後まで試合を諦めなかった相手チームの選手にとっては複雑な気持だったにちがいがない。
さらに怪我をしている選手がもし密集に巻き込まれたら、怪我はどうなっていたかと思うとゾットする。
それに相手チームの選手はタックルを躊躇せざるをえないに違いない。緊張した試合に水をさした事は否めない。
やはり選手交代に、相手チームを思いやる心がなかったと言わざるを得ない。

ヘミングウェーの言葉に「Winner take nothing」(勝者は何も取らない)と言ふ短編集があるとの事。「勝者は勝利だけ。それ以外のものまで取ってはいけないのだ」(これは朝日新聞からの引用です)

今夜の 「クスリ」
米国では昨年惑星から格下げになった「冥王星」(プルート)をもじって、「プルート」と言ふ言葉を「降格」といふ意味に使っている様だ。米国人が発見の冥王星が惑星からはずされた事を残念がっている。 トホホ・・・

コメント
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