巨人Ｇの飽くなき補給

　ストーブリーグの季節である。今年はＦＡ制度やポスティング入札制度を使い米メジャーに挑戦する選手も多く出ている。何と言っても注目の的は日ハムＦのダルビッシュ投手である。テキサスレンジャースが交渉権を獲得したと伝えられている。その他では西武Ｌの中島選手は早々にニューヨークヤンキースに入団が決まっている。さらにソフトＢＫＨの和田投手の入団交渉も進行中である。

　さらに国内の球界では巨人Ｇの飽くなき補給が話題になっている。今期の日本一球団のソフトＢＫから、杉内投手とホールトン投手の２桁の勝利を挙げた投手の獲得に成功している。さらに横浜ＮｅＤＡＢＳからは主砲の村田選手を獲得している。どうも今回の内紛劇を起こした清武前球団代表が敷いた子飼いの選手の育成を目指した路線から、従前の金満球団振りを発揮して、何が何でも来季の日本一獲得を目指すチーム創りに転換した様である。

　朝日新聞声欄に、「金満巨人の復活を憂う」と題する投書が載っている。今回の補給劇は、今まで多くの野球人がプロ野球人気に腐心してきた努力をないがしろにするような傲慢さを感じると言う。ドラフト指名選手の囲い込み作戦での、長野、澤村選手の獲得や、今年度ドラフト会議の目玉選手の菅野選手の指名拒否作戦等々、プロ野球ファンをしらけさせる行動はプロ野球離れを惹起することに他ならないと思えるのです。

　投書された方も言うように、育成選手をじっくりと育て上げる泥臭さの方がプロ野球ファンを引き付ける道だと思うのだがどうだろうか？。