何で急ぐんだろう

　ある高齢の方が病院の預金預け払い出し機（ＡＴＭ）の前で、少々時間が掛かっていたら、後ろの若い男性に何をモタモタしているんだと怒鳴られてガックリとしたと言う投書のことを、朝刊の天声人語が紹介していた。この方はその後、半月ほど落ち込んで死にたくなったと述懐しておられたと聞く。

　それにしても、人は何故にそんなに急ぎたがるのだろうか？。信号待ちなどで青に変わったがなかなか前の車が発進しない。つい警笛を鳴らしてしまったりする自分が居て苦笑してしまう。それにしても先日は何と信号待ちの間にケイタイをいじっている女性がいた。こんな非常識な若者もいるのである。

　たしかに車を運転していて気が付くことだが、道路を法定速度で走っているとやたらに後ろの車が追い立てる。特に大型トラックなどが車の直ぐ後ろにピッタリとくっ付いてくると実に恐ろしい。車に乗ったらとにかく高速で走るのが常識だと言わんばかりである。後続車の運転手のイライラが伝わってくるのでなおのこと恐ろしい。

　小生などはもう直ぐ後期高齢者の部類に入る。日常の動作が鈍くなっていると痛感する。急いで歩いたり、段差のある所では転倒の危険するある、出来るだけ他人に迷惑を掛けたくはないが、こんな老人の動向に多くの人々が寛容になって欲しいなあと思うのである。