大きな失敗をしてしまったんです。先日、やっと仕上げた1200×600の和紙の作品、乾かしていた筆先が作品に触れて、墨が付き滲んでしまったんです。
昨日は一日中もやもやしていました。そんな私のとばっちりを受けて気分を害された方がおられましたらお許し下さいね。
今朝、気分を取り直してもう一枚描きました。家人からはいつも言われます。最後の詰めが甘い、と・・・・。
「手を打てば 下女は茶を持ち鳥は立ち 魚は寄り来る 猿沢の池」
昔、猿沢の池のほとりの茶店にたどり着いた旅人が、のどがかわいたのでお茶を貰おうと柏手を打ちました。茶店の人は、お茶を持って旅人に渡しました。屋根の上でで騒いでいた雀たちは、旅のお方がうるさいと言って怒っておられるぞ、と思ってさっと飛び立ちました。猿沢の池を泳いでいた鯉や亀は、餌を貰えるぞ、と思ってサッと寄ってきました。
「手を打つ」という一つの事象に対して、受け止め方が三人三様である、というたとえ話です。
自分はそんなつもりで言ったのではないのに、受け止め方の違いでそのように思われてしまうことが多々ありますね。