悩 み
「苦しみは人に打ち明けることによって半分になり、喜びは人に話すことによって倍になる」と言われます。
しかし、喜びはともかくとして、苦しみや痛みを安易に人に打ち明ければ、苦しむ人が二人になることになります。
苦しみや痛みはできるだけ自分一人で背負い込み、周囲の人まで巻き込まない、このような心得が必要かも・・・・。
しかし、苦しみや痛みと違って「悲しみ」というのは、人に打ち明けることで打ちひしがれた自分の心が救われます。
苦しい、痛い、辛い、忙しい、疲れる、といった言葉は個人差が付きまとうもので、聞いた方にしたらどの程度なのかわかりづらいものです。
亡くした人の「悲しみ」は、亡くした人にのみわかる事象で、誰もが幾度となく経験をします。
一度、死を宣告されたものは、一時的に回復しても、いつ襲ってくるかもしれない死におびえます。
毎朝目覚めた時に、「ああ、今日も生きてる!」と実感します。
だからこそ、生きている、生かされている、ということに喜びを感じなくてはならないのです。