このような大津絵を10点ばかり描いてみました。大津絵というのは、速書き筆太のいわゆる殴り書きした軽妙な筆勢のなかに、野趣と滑稽味を溢れさせ、時には世情をも風刺する街道に生まれた民画と言われています。
大津絵はすべて無銘品であり、浮世絵のような高価なものもありません。庶民用の安価な量産絵画です。「柱絵」という名が残っているように、持ち帰った大津絵は柱や襖、壁に貼られ、民衆信仰の対象としてや、道徳や情操などの心の糧として、人々はその前で手を合わせたと言われています。
今回の個展でも、これら大津絵を10点ばかり出展を予定しています。
見てかかれるんですか?
それとも大津絵の雰囲気で
ご自分で考えて描かれるんですか?