二人のこれから

日常を、つれづれに・・・

太陽の棘を読む

2019-01-16 | 読書

原田マハさんの「太陽の棘」を読みました。文芸春秋発行 2014年の作品です。
先日「まぐだら屋のマリア」を借りにいった時に、たまたまそばにあったというだけで、どんな本がという予備知識もなく借りてきた本です。

最初のページに

    私たちは、互いに、巡り合うとは夢にも思っていなかった                     

                      ーーーースタンレー・スタインバーグ

                                      と、ありました。 

小高い丘の上の診療所、精神科のドクター・ウィルソンの回想から物語が始まります。

24歳の医学修士号を取り立てのウィルソンは戦後の沖縄に軍医として出向くことになる。


 

原田マハさんの本に引き付けられて、一気に読みました。沖縄の太陽・紺碧の海・緑深い森が目に浮かんできます。
そのなかでの人間模様・・・心と心がぶつかり、ニシムイという画家たちの家での物語が紡がれていきます。
貧しい画家たちの仲間に対する上官の許せない行為を知った主人公は火の玉!になります・・・

是非読んでいただきたいと、おすすめします。
こころをゆさぶられる一冊でした。

裏表紙の筆致のしっかりした絵は出合った沖縄の画家の自画像で主人公にプレゼントされたものです。
実在の人物で玉那覇正吉さんという画家・本の最初のページにあったスタンレー・スタインバーグさん、この二人のことは本当のこと、それ以外の人物・イベントはすべてフィクションと作者の対談にありました。 


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