夢の介音楽夜話

音楽、アート、グリーン、クラフトなどなど徒然なるままに

声帯模写

2016年04月01日 | 日記・エッセイ・コラム


ラジオから流れた訃報、4代目江戸屋猫八さんだった
ラジオが庶民の娯楽だった頃、声帯模写というジャンルがあって子供心に感心したものだ

鳥など様々な動物の鳴き声を面白おかしく真似てみせる、発情期の猫だとかジョークを交えて
TVでなく音しか聞こえないラジオだからこそインパクトが強かったのかもしれない

熱海で演奏をする機会があった時、会場にたまたま4代目がいらした
司会に紹介されてマイクの前に立った彼はプライベートで来ていたらしく「3代目と一緒だったのですが先に帰ってしまいました」と残念そうに語った

そして気さくに幾つかの声帯模写を披露して拍手喝采を浴び、退席された
細面の感じのいい人だなあと思ったものだ

先日TV番組「徹子の部屋」に子息と出ておられて随分痩せられたと思った
66歳とまだ若いのに、病気は恐い

伊豆への玄関口でもある熱海は何かしらご縁があった
音楽イベントがあったり、帰り途だったり、プライベートだったり

言われなければ気づかない公園に植わったジャカランダが紫色の花を咲かせて見事だ
たまたま一度お見かけしただけだが、きっと爽やかな人生を送られたのだろうと思いながら車を走らせてきた

合掌

 


笑点 江戸家猫八 2012年11月18日