夢の介音楽夜話

音楽、アート、グリーン、クラフトなどなど徒然なるままに

共感と出会いの場

2016年04月02日 | 日記・エッセイ・コラム


趣味嗜好のものはなかなか理解してもらえないもの
同じジャンルの音楽を志す者同士だとしても個々のミュージシャンやアレンジの好み、楽曲の好き嫌いなど、そう単純ではない

音楽なら目の前で演奏して見せて、あるいはCD音源を製作して聴いて貰えばいいのだが、これも全国の方に向けてとなると実現するのは難しい
そこで意図するYOUTUBE音源を探しUPして能書きを垂れる

意図する映像を探す手間たるや大変な時間がかかるのだが、納得してもらえるのならそれでいい
セレクトの基準が自身のセンスであるし、自慢でもある、書籍や雑誌では実現できなかった新しい表現方法だ

一方で自ら体験したことを自らの言葉で表現できるメリットがある
顔を知っている人なら「へえ、そんなことがあったのか」となるし知らない方なら目新しいかもしれない


共感してもらえると次に「出会い」がある
敬愛してやまないミュージシャンとのささやかな思い出と想いを綴ったらファンの方たちからアクセスがあった

追悼の意を下手な音源にしてUPするといつの間にか思いもよらぬアクセスがあった
他界されて数年になるのに、愛して止まないファンの方が全国にいることを実感する

不思議なもので参加したライブ会場でそうしたファンの方と遭遇するご縁もあった
書籍が永遠に紙媒体として歴史に残るのに対して「ブログ」は「電子上の有期のもの」かもしれない

だからこそ更新しなければならないし、変わり続ける
ちょうどカウンターに座ってつまむ寿司のようなもの、旬をいただいてさっと立ち上がる、「また来るよ」と言い残して

もう一つ、自分にとって日記としての意味合いがある
だからと言って読み返すわけでもないのだが、今日一日を生きた証としての振り返らない足跡みたいなものだ

そして誰と言わず伝えたいあなたへの口説きの場でもある
おそらくお返事は帰ってこないことを承知の上で認める手紙の一種かもしれない

少年が書く稚拙な恋文のような、でも思いを込めて
ブログは共感と出会いの場であると思う所以である


あなたのすべてを~五月のバラ  尾崎紀世彦

サマーラブ - 尾崎紀世彦

尾崎紀世彦 メリー・ジェーン