倉商祭の後、北九州市立美術館本館へ
小雨そぼ降る中、咲く花
季節はずれの桜だ!と思って撮ったのですが、あれ?違う?
展示は明日までで、今日は2時半から学芸員さんによる展示解説が行われるのでそれを目当てに来ました
2時前に到着して、倉商祭で買った「オムそば」を車の中で食べていると、駐車場には続々と車が入ってきます
皆、解説狙いかしら?
2時を少し回ったので、そろそろ行くか
2時半までまだ時間があるけれど、解説がはじまればまた戻ればよいし・・・と思い、入館
帰りに買って帰る絵葉書をチェックしていたら、前から欲しくて探していたものを発見!!こんなところにぃーーー
まず、橋本雅邦の3作品「①寒山拾得」「②王昭君」「③紅葉白水」が
橋本雅邦は大観の師であり、①②は狩野派の画法で②は岡倉天心の画風を③はそれまでの日本画には欠かせない輪郭線を描かず色面体のみで表現する朦朧(もうろう)体がみられる
そして、堅山南風の「横山大観先生」
堅山南風の作品は企画展示室2の方に展示されているのだが、横山大観の作品の前にあえて展示したらしい
朦朧体は大観・春草が空気を描くのに出した答えだそうです
日本の湿気を含んだしっとりとした空気を描くのはこの手法だと
横山大観と菱田春草合作による「旭日靜波」 波間の岩・旭日の空によく見ると赤い点がちょんと・・・丹頂鶴・・・
日本人の感性だなぁ
そして、「無我」
釈迦の三法印「諸行無常・諸法無我・涅槃寂静」の無我ですね
こちらも無我の境地を幼子で表現したことは、皆に衝撃を与えたそうです
で、この「無我」は3点ある?え、3点?どれも明治30年に描かれたもので、ここにあるのは水野美術館所蔵のもの
他2点は東京国立博物館と足立美術館
9月の旅行をよーく思い出してみるとそういえば足立美術館にあったな「無我」
学芸員さんが見せてくれたコピーで思い出した!そうそう着物が青かったよ
でも、この展示会のチラシの「無我」の印象が強くて、着物が青かった足立美術館のを「なんで無我やねん?」って思ってしまったかも・・・
3点の内、描かれた順番は定かではないらしいが、足立美術館と東京国立博物館所蔵分は落款が「秀麿」で
水野美術館所蔵は「大観」であることから、水野美術館のが一番最後のものではないかと推測できるらしい
また、東京国立博物館所蔵分の表情に納得ができなかったので、水野所蔵分を描いたともいわれているらしいです
他にも、見所満載でした
そして、これが前述した「前から探していたもの」です
9.2cm×5.7cmのポケットサイズの般若心経
超 うれしい
そして、絵葉書とクリアケースも記念に購入
足立美術館にも「無我」の絵葉書があったけれど、同じものだったのかしら?
足立美術館で「無我」を買わなかったことが、今となっては、悔やまれる
2時間たっぷり鑑賞いたいました