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神戸は2匹目のドジョウを狙う




東京の友達から、ビームスで神戸の物産展(ビームスなので物産展もおしゃれである)をやっていると聞いた。
ファミリアのバッグ、風月堂のお菓子、真珠のジュエリー...


神戸っ子の親友に話したら、今期の朝のドラマが子供服メーカー「ファミリア」テーマであるとのこと。

わたしはドラマはどんなものもほとんど全く見ないが、朝のドラマゆえに普遍的に楽しめるストーリーの一方で、神戸の人だけが理解できる通奏低音が流れているような作品だったらいいなあと勝手に考えた。

神戸が舞台と聞くとドラマが苦手でもストーリーはちょっと気になるのである。


神戸っ子の親友は神戸経済ニュースの記事を添付してくれていて、それを読んでみた。
読んでみて、ビームスで神戸イベントをやっている理由がわかった(笑)。


神戸は、70年代に全国が神戸に目を向けるきっかけとなり、経済効果をもたらした朝のドラマ「風見鶏」をもう一度と目論んでいるのだ。

これは経済人ではないわたしから見たら呆れるしかない。

朝のドラマをきっかけに経済にテコ入れという下心はズレすぎ。70年代と今は条件が違いすぎるで...わたしにでもわかる。
豊かになりつつあり、しかし海外はまだ遠かった70年代の日本と、2016年の日本では神戸を見る目そのものが違う。テレビを見る人口すら違っているだろう。

成功したやり方というのは、人間、なかなか手放せないものだと聞いた。時間が経ち、条件が変わっても、また同じやり方をしさえすれば同じ成功ができると思いたいからだろう。それで失敗する。大企業でも。


2016年現在、神戸を注目しているのは神戸っ子だけだという現実を直視して、観光客を呼び戻すなどとセコいことは考えず、地元民の満足度を高めるよう努めたらどうかと思う。
神戸っ子の神戸愛は常軌を逸しているのだから。

そうしたらまた別の角度から神戸に興味が集まるのではないか。

いやいや、地元民の満足度を高めるにはカネがいるのですよ、と彼らは言う? 
その考え方自体をシフトしない限り、神戸はかつてのユニークな雰囲気を失い続け、どこにでもある地方都市のひとつになり下がるに違いない。
カネカネカネという態度が神戸をこうも廃れさせ、ユニークさを消し、観光客をも寄り付かなくしたのでは?


株式会社神戸は今は昔、ですね。
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