にわとりはじめてとやにつく(鶏始乳)鶏が卵を産み始める/第七十二侯

2017-01-31 22:10:56 | 空見屋のスマホで絶句Ⅱ
秋ふかし締めそびれたる鶏を飼ひ/遠山陽子 綿虫に綿の具合を尋ねたる/石嶌 岳 てつぺんが好きな鴉や冬夕焼/ながさく清江 雪の京五色に浮いてぶぶあられ/黛 まどか 湿布薬じんと効きをり寒椿/中西夕紀 インド象糞(まり)避け歩む春隣/髙勢祥子 蛸焼のくるりと回る春隣/山本絹代 カピバラの顔は浮世絵春うらら/松田かをり 三月の雪や日本に無人の地/白濱一羊 寒月 . . . 本文を読む
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さわみずこおりつめる(水沢腹堅)沢に氷が厚く張る頃/第七十一侯

2017-01-25 20:51:58 | 空見屋のスマホで絶句Ⅱ
やうやくに影生む日射し犬ふぐり/米原淑子 四股百回踏んで追儺の鬼となり/中 悦子 声よりも遠くとほくへ豆打てり/山口 勝 恋猫の炎となりてうづくまる/荒井栗山 ぶらんこを降りるやいなや刑事行く/井上徳一郎 ミス静岡富士山の日に帰国せる/島村 正 ホットドリンクス自販機よこにホームレス/青萄 (一句一遊・兼題/ホットドリンクス・火曜日) . . . 本文を読む
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大寒(だいかん)寒さが最も厳しい頃/ふきのはなさく(款冬華)蕗の薹が出始める/第七十侯

2017-01-20 20:20:46 | 空見屋のスマホで絶句Ⅱ
網外す時伊勢海老の鳴きにけり/川口 修 初夢に見しとは罪なことを言ふ/高橋俊彦 男来て花咲くやうに蜜柑剥く/清原洋子 寒濤の砕けて鷗(かまめ)生(あ)れにけり/秦 順子 紙めくる音のさざ波大試験/松尾正晴 さざ波や薄氷とけてゐる辺り/三枝清司 惚れ惚れとする積丹の若布かな/佐藤幸子 凧揚げやうしろに父が腕を組み/石井雅之 復員の父の揚げたる狂ひ凧/宮田久常 目刺より抜く一本の . . . 本文を読む
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きじはじめてなく(雉始雊)雉が鳴き始める/第六十九候

2017-01-15 20:23:40 | 空見屋のスマホで絶句Ⅱ
時雨忌や那須にかさねといふ少女/後藤清美 冬に入る床屋はタオル二度振って/平尾徹美 源流はねむらず山の眠りけり/西山常好 雪蛍汝が息をとほりけり/藤井あかり しんしんと灰になりたる雪夜かな/小藤博之 狼の絶えて神の名残りけり/鈴木まさゑ 向ふ脛打つてはじまる年用意/桑原いろ葉 百僧の一揆の如き煤払ひ/久保東海司 ルイ・アームストロング年詰まりけり/諏訪一郎 十万年後のきれいな . . . 本文を読む
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しみずあたたかをふくむ(水泉動)凍っていた泉が動き始める/第六十八侯

2017-01-10 22:19:54 | 空見屋のスマホで絶句Ⅱ
月光を足して紫色の爪/麻里伊 咲ききつてゐる苦しさの馬酔木かな/藤井あかり 避難所に回る爪切夕雲雀/柏原眠雨 仄紅しほうれん草とわが余命/出口善子 鬼の豆ぶつけたき顔他にあり/白濱一羊 この引越騒動が終ると家屋売却騒動が始まる😅それが落ちついたら…思いきって北海道へ一人旅にでも行こうかな?なんちて(≧∀≦) 幼なじみが札幌に居て、今度行く、そのうち行く、いつか . . . 本文を読む
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小寒(雪が降り寒さがきびしくなってくる頃&寒の入)/せりすなわちさかう(芹乃栄)芹が生長する頃/第六十七侯

2017-01-05 19:41:23 | 空見屋のスマホで絶句Ⅱ
こほろぎの声と写真にをさまりぬ 鴇田智哉 上着きてゐても木の葉のあふれだす (以下も同じ) 南から骨のひらいた傘が来る ひなたなら鹿の形があてはまる たてものに布のかぶさる蝶のひる 砂こすれあふ音のして蝶が増ゆ たてものの消えて見学団が来る ひあたりの枯れて車をあやつる手 うすぐらいバスは鯨を食べにゆく 裏側を人々のゆく枇杷の花 小町ほどに愛されもせず歌がる . . . 本文を読む
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元日/ゆきくだりてむぎのびる(雪下出麦)雪の下に麦の芽が出始める/第六十六侯

2017-01-01 00:05:00 | 空見屋のスマホで絶句Ⅱ
🎊皆さま明けましておめでとうございます🎁今年も何かと❔よろしくお願いします~酉年🐔   くろかみのうねりをひろふかるたかな/恩田侑布子 告げざる愛地にこぼしつつ泉汲む 同 天網は鵲(かささぎ)の巣に丸めあり 同 脚入るるときやはらかし茄子の馬 同 男来て出口を訊けり大枯野 同 吊し柿こんな終りもあるかしら 同 わが視野の外から外へ冬かもめ 同 冬うららモデルハウスに . . . 本文を読む
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