大晦日(傍題・大三十日 大年 おほつごもり) 蛇笏/父祖の地に闇のしづまる大晦日

2021-12-31 19:50:25 | 青萄の第六絶滅期俳句Ⅱ
          羽黒山神社の獅子       中山純子/大年へ人の昂ぶり機の音   林由美子/大年の色ゆたかなる火を使ふ       梵天       大年の漂渣マイクロプラスティック/青萄 &nb . . . 本文を読む
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季語・年惜しむ(傍題・惜しむ年 冬惜しむ) 暁台/落つる歯の初めて年のをしきかな

2021-12-30 22:49:07 | モブログ〰空見たことか
          白鳥家族(グレーっぽい4羽が子どもたち白が親鳥)     久永雁水荘/まこと一病息災なりし年惜しむ       日光連山             . . . 本文を読む
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暁台/年迫つて風大虚(おほぞら)を鳴らすかな

2021-12-29 19:56:38 | 青萄の第六絶滅期俳句Ⅱ
          季語・年の暮(傍題・歳暮 歳末 歳晩 年末 年の尾 年の瀬 年の果 年の終 年堺 年つまる 年迫る 年尽くる 年暮る 年満つ 年の別れ 年の限り)     今日は寒波も少しゆるみ 氷もややとけた模様(午後5時頃の散歩コース)       &nb . . . 本文を読む
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季語・行く年(傍題・年逝く 年流る いぬる年 年送る) 山口青邨/逝く年のわが読む頁限りなし

2021-12-28 19:40:27 | 青萄の第六絶滅期俳句Ⅱ
            枇杷の花       清原枴童/陋巷や雪ちらちらと年歩む         水鳥         行く年の音なく流れ大谷川/青萄     . . . 本文を読む
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イノベ俳句・咳してもひとり10句(11)

2021-12-27 19:31:58 | 青萄イノベーションHAIKU
                    老骨にムチウチ症の十二月  青萄   翔て伸ぶ白鳥のくび鷺のあし   寒波くるペットショップに猫覗く   漆黒の熊毛ほとめくように雪   高級な毛布だ腓返りして   . . . 本文を読む
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季語・年の内(傍題・年内) 萩原麦草/年内や手にある限り一位の実

2021-12-27 15:20:03 | 青萄の第六絶滅期俳句Ⅱ
                    村山古郷/浪々の身にも年内余白なし                 年内には逃げ口上の常習性/青萄     . . . 本文を読む
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『小熊座』2010年12月号より 〈狂俳考〉

2021-12-26 19:17:35 | インナーポエット
                         我が血には博徒に山師曼珠沙華    阿部宗一郎  阿部宗一郎は関東大震災があった大正十二年生まれ。個性派揃いの小熊座にあっても、ことに異彩を放つ。十六歳で戦地に赴き、四年六ヶ月のシベリア捕虜生活を経験してもいる。そうした青年期 . . . 本文を読む
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『小熊座』2010年2月号より 〈類想類句考〉

2021-12-25 20:00:10 | インナーポエット
          冬の背高泡立草          墓標とも冬の背高泡立草    大澤保子  個人的なことになるが、昨年十二月の「街」とのコラボ句会に参加した際、私は、         我々も霜の背高泡立草  高野ムツオというのを出句した。ただし自分自身に〈霜を被り背高泡立草菩薩〉というのが . . . 本文を読む
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季語・クリスマス(傍題・降誕祭 聖誕祭 聖夜 クリスマス・イヴ 聖歌 聖樹 サンタクロース)🎅

2021-12-24 18:55:39 | 青萄の第六絶滅期俳句Ⅱ
            日光男体山 笠雲           小谷伸子/働いて来し手の組まれ聖夜ミサ           今日の出先でみかけた↑落葉ロール🍂帰りに結局ショートケーキと . . . 本文を読む
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『小熊座』2012年2月号より 〈おしら様考〉

2021-12-23 21:00:34 | インナーポエット
            夕景のシダレザクラ↑ 冬桜である十月桜は満開に 子福桜もちらほら花を咲かせていた🌸          火となるのか吹雪となるのかおしら神   佐々木とみ子  「おしら神」つまりおしら様は柳田國男が『遠野物語』以来、養蚕の起源を説く異種婚姻譚としてよく . . . 本文を読む
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『小熊座』2013年2月号より 〈橙考〉

2021-12-22 17:17:46 | インナーポエット
              昨日の夕暮れ大谷川散策↑枯れてしゃらしゃらとイヌショウマ↓                  橙に大和の闇のみっしりと    上野まさい  「大和」という地名から呼び出されてくる世 . . . 本文を読む
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季語・冬日和(傍題・冬晴 冬麗) 赤松柳史/冬日和鳶より高きもののなし

2021-12-20 18:26:45 | 青萄の第六絶滅期俳句Ⅱ
                  上林白草居/冬晴のプール四角に空うつす   本宮鼎三/わさび田を出て冬麗の水となる               冬晴れの宿木という無重力/青萄 & . . . 本文を読む
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『小熊座』2020年2月号より 〈冬蝶考〉

2021-12-20 17:36:48 | インナーポエット
            チュウサギ         冬蝶となる老犬の眠りかな   須藤 結 蝶については今度刊行する『鑑賞 季語の時空』でも、触れているが、日本の詩歌によく登場するのは俳諧の時代になってからである。万葉集には詠われていない。 詠われるようになっても現実の蝶より『荘子』「斉物論」の「 . . . 本文を読む
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嵐山光三郎と谷川健一

2021-12-19 19:27:46 | 青萄の第六絶滅期俳句Ⅱ
              嵐山の本で谷川健一という名前を知り あの谷川雁の2歳違いの長兄だそうだ 谷川家は4兄弟で雁が一番有名ながら 兄弟揃ってのいずれ劣らぬ論客ぞろい 雁のサークル村で勉強して世に出たのは石牟礼道子である 谷川健一は民俗学を追求していた↑     . . . 本文を読む
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『小熊座』2021年2月号より 〈マスク考〉

2021-12-18 22:10:08 | インナーポエット
                       マスクの世言葉を隠し声隠し    津髙里永子 コロナウイルス禍の昨今、マスクを題材とした句が季節を問わず見受けられるようなった。マスク着用が通年となったせいである。ただし、ウイルス感染防止のマスク俳句では扱いにくい。マスクは冬季の感冒や寒気を . . . 本文を読む
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