弁護士任官どどいつ集

弁護士から裁判官になった竹内浩史のどどいつ集

比例代表 勝ち過ぎたるは 及ばざるがごと 並立制

2009年09月01日 00時09分05秒 | その他
小選挙区比例代表並立制の教訓から。
今回も、せっかく比例代表選挙で獲得した筈の議席を、わざわざ他党に渡すというミスをした事例が複数生じた。
一つは、重複立候補した小選挙区で想定外に勝ち過ぎたため、比例代表名簿の候補者が足りなくなってしまった民主党のパターン(前回は自民党が同じミスを犯した)。
もう一つは、重複立候補した小選挙区で負け過ぎたため、有効投票の一割という最低得票数に至らず失格した、みんなの党のケース。
選挙制度をきちんと研究してなかったのではないかと言われても仕方がないミスだろう。

ちなみに、小選挙区制の選挙では、次のような法則があると、雑誌Newtonの最新号の記事にもある。第一党が一人勝ちになる仕組みであるから、せめて比例代表制を併用しないと、違憲の疑いも出て来るだろう。
「三乗比の法則」獲得議席数の比は、得票率の三乗の比に近くなる。
「デュヴェルジェの法則」有力な候補者の数は、選挙を繰り返すと、定数+1人(小選挙区では2人)に近づいていく。