福岡の看板屋 独り言(看板.・カワムラ)TEL092-935-7058

皆様に生かして頂いてる看板屋としての呟きです。内容は独り言なので、万が一気分を害された方が居られましたら何卒ご容赦。

へんしーん!

2007年08月29日 | Weblog



息子に「お父さんは 看板屋さんだから 何でも作れるよね!?」と激を

飛ばされ 仮面ライダーを作ってしまいました。仮面ライダーに変身した

興奮も冷め遣らず 我背曰く、「仮面ライダーならサイクロン号がないと

ショッカーとは戦えないよ!」 

「こうなりゃ職人の意地だ!」と看板の材料を使って作ってしまいました。

お隣さんが 結婚式場「博多の森」さんなので 突然の仮面ライダーの

出現に 参列者は驚き,息子を 声援と記念写真撮影が取り囲むのでした。

式を挙げられたカップルに幸あれ!職人冥利につきる私でありました・・・。


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いよっ!なんと 勇ましき 若武者よ!

2007年08月29日 | Weblog
我が嫡子に自前の甲冑を着せるのが 夢でありました。

自分で作る予定でしたが 妻の実家からの贈り物です。

不思議な事に両家の先祖をたどれば 

出身地が一致するのです。(八つ墓村じゃないっちゅーに!)

科学が発達したこの世にも まだまだ 理屈では説明が

つかない事がありますね。

関ヶ原の戦いで(憶測ですが・・・)

先祖が姫を連れて 五島に落ち延びたのが 我が家に伝わる

由来なのであります。ちなみに 家紋は織田瓜で郷土に伝わる

踊りと料理は徳川家に伝わるものなのだそうです

(ちょっとミステリーでしょう?)

そんなことより 後ろのお城は父が造りました。父が30代の若き頃

とりつかれたように 築城いたしました・・・・。(笑)

新聞やラジオにも出て 昔はちょっとした有名人だったのです。

近所の方達に「あの看板屋さんは 何でもできる」と評判でしたが、

今は 私が そう呼ばれております。恐悦至極、 父上を超えたとは 

全く思っておりません。

看板つけました。

2007年08月24日 | Weblog
東月隈にリラクゼーション・ナーディ様の看板つけました。

ロゴマークはオーナーのお知り合いのデザイナーさんが

作ってくれたそうです。中々良いデザインだと思います。

ヨガ教室もなさっているみたいなので 印度のイメージを

取り入れつつ 文字が人の形をしているのが 心にくい程

斬新です。オーナーさん達はヨガをされているだけあって

印度の女性みたいに スラリとされています・・。

ヨガって本当にすごいんだな・・・。

心がこもったもの

2007年08月23日 | Weblog
この賞状は 父が書いたものです。(上手いでしょう)

昔、道端でよく見かけた ○○工事中の看板は ほとんどが父と

私が書いた物です。修行に出た先で 職人さん達から「あの

工事中の楷書は誰が書いているのかね?上手いね。」と

噂の的でした・・。弟子として 鼻が高かったです・・。

さて 話は変わり、

この写真とは関係ありませんが ある日「賞状を書いてください」と

お客様が来店られました。IT化の世の中

「パソコンで打ち出したもので良いですか?」と申し上げたところ

お客様「パソコンで良いのであれば 看板屋さんに 

    お願いなんかしませんよ。」

私「何故 手書きがよいのですか」とお聞きしますと

お客様「逆に、人間の心が入っていない物をもらって あなたは 

   うれしいですか?活字を並べただけのものなんて価値が

   ありませんよ。」と一刀両断されました。嬉しかったですね。

ご年配の方でしたが 大先輩に一喝されたようで その日は興奮して

眠れませんでした・・・。同じ ゴシック体にしても 職人の個性が

現れた活字は 世界に一つしかありません。眼に見えない 人間の魂が

宿ってこそ 価値があろうというもの。「よくお客様が 機械で書かれ

ているんでしょう?」とおっしゃいますが、機械で書いたのか 手書きで

書いたのか 違いは解らなくとも 人間の印象には昔、作った看板の

方が強く残っているのではないでしょうか・・・。

世界に一つだけの看板・・・。職人達が機械に頼らず技術を磨く時代が

再来すれば平成も、昭和のように 味わい深い時代になるかも知れません・・。



ナポレオンの絵

2007年08月20日 | Weblog
父が息子のためにナポレオンの絵を書きました・・・。今はこの看板が

工場の目印になっております。西日が当たる過酷な場所ですが 6年間

風雨にさらされながらも そこまでの退色は見られません。流石は

ペンキで手書きした絵です。父は昔、絵描きだったのです。

昔の看板職人さん達は絵描出身者が大勢いました。いつも、

ペンキで汚れているので

「どこのおっちゃんやろう」

と思いつつ話をすると結構、インテリで哲学的な会話を好み 

鋭い洞察力と感性には舌を巻く程でした。私も、昔は修行に出され 

いろんな職人さん達との出会がありました。

あの諸先輩達は、今頃どうしているやら・・・。

当時、手書き職人では「お前が一番最年少だ。」と言われてましたが、

そんな事は無いだろうと思います。(日本は広い)

否、IT化の波が押し寄せたのが 20代の時でしたから 

ひょっとしたら そうなのかも知れませんね。

昔 ヨーロッパでカメラが発明され 多くの絵描きが

自殺したそうです。私も腹を切ろうと思いましたが(笑)妻子を

養わなければならぬ身。作品に人間の魂が入魂されてこそ 物の価値が

上がろうというもの 「こころこそ大切」・・・・・。

一筆一筆、魂を込めた活字を描きたいものです・・・・。