開幕前インタビューで自信があると言ってはみたものの(自信がないと言う人はいませんが)自分が佐藤棋聖に勝つという姿がイメージできませんでした。今期の対局数、勝ち星は倍くらい違うしこっちはタイトル挑戦もできていません。直近の対戦では2連敗しています。不安だらけでしたが9月以降、将棋に費やせる時間が増えたので戦えるのではないかという希望も持っていました。不安のほうが大きい状態で開幕を迎えました。
第1局、チャンスらしいチャンスはなく完敗。「やっぱりか」と落ち込みました。
第2局、大激戦の末、負け。実際はどうだったか分かりませんが自分では中盤以降は押し気味に進めることが出来たと感じたので戦えるという手応えを掴みました。
ただ2連敗というのは重たい事実。第2局と第3局の間は竜王戦で負ける夢を何度も見ました。
第3局、終始苦しい将棋でしたが終盤で△7九角という手が出ました。この手は前々から読んでいたわけではなく「絶妙手が落ちていた」という感じです。この手が出現したことにシリーズの運を感じます。この将棋が大きかったです。
第4局、この将棋はどんな展開になっても最後は勝つと思っていました。なんとなくですけど。それ程、第3局の勝ち方が奇跡的だったということです。
第5局、ここからが本当の勝負だと思いました。難解な将棋の末に勝ち。良い内容で勝てたので希望が膨らみました。
第6局、流れはこちらですがそう簡単に行くとは思えませんでした。振り飛車うんぬんではなく納得行くまで考えられなかったのが敗因です。
内容完敗、時間も余してという第7局に向けて嫌な負け方。
「振り飛車だから参考外」と思うしかありませんでした。
そして第7局。最後だし悔いが残らないように納得行くまで考えて指そう。それだけを決めて家を出ました。攻勢という好きな展開になったこともあり落ち着いて指すことが出来ました。
今回の七番勝負は本当に苦しい戦いでしたがこの経験はかけがえのない財産です。
改めて将棋の厳しさ、深さ、難しさを実感しました。
あまりにも精神的に厳しかったのでもうこんな思いはこりごりだという気持ちとまたこんな勝負がしたいという気持ちが半々といったところです。
年内も対局がありますし、対局が続きます。年末年始はゆっくりしてまた頑張りたいと思います。ありがとうございました。
第1局、チャンスらしいチャンスはなく完敗。「やっぱりか」と落ち込みました。
第2局、大激戦の末、負け。実際はどうだったか分かりませんが自分では中盤以降は押し気味に進めることが出来たと感じたので戦えるという手応えを掴みました。
ただ2連敗というのは重たい事実。第2局と第3局の間は竜王戦で負ける夢を何度も見ました。
第3局、終始苦しい将棋でしたが終盤で△7九角という手が出ました。この手は前々から読んでいたわけではなく「絶妙手が落ちていた」という感じです。この手が出現したことにシリーズの運を感じます。この将棋が大きかったです。
第4局、この将棋はどんな展開になっても最後は勝つと思っていました。なんとなくですけど。それ程、第3局の勝ち方が奇跡的だったということです。
第5局、ここからが本当の勝負だと思いました。難解な将棋の末に勝ち。良い内容で勝てたので希望が膨らみました。
第6局、流れはこちらですがそう簡単に行くとは思えませんでした。振り飛車うんぬんではなく納得行くまで考えられなかったのが敗因です。
内容完敗、時間も余してという第7局に向けて嫌な負け方。
「振り飛車だから参考外」と思うしかありませんでした。
そして第7局。最後だし悔いが残らないように納得行くまで考えて指そう。それだけを決めて家を出ました。攻勢という好きな展開になったこともあり落ち着いて指すことが出来ました。
今回の七番勝負は本当に苦しい戦いでしたがこの経験はかけがえのない財産です。
改めて将棋の厳しさ、深さ、難しさを実感しました。
あまりにも精神的に厳しかったのでもうこんな思いはこりごりだという気持ちとまたこんな勝負がしたいという気持ちが半々といったところです。
年内も対局がありますし、対局が続きます。年末年始はゆっくりしてまた頑張りたいと思います。ありがとうございました。