トレーニングセンターとは競走馬を調教・管理するところ。関東は茨城県稲敷郡美浦村、関西は滋賀県栗東市にあります。今回お邪魔した栗東トレセンは約1,519,000平方メートル、居住者は約1,100世帯4,000名で施設というよりは一つの町という感じです。ちなみにここの交通安全看板には「馬優先」と書かれています
トレセンの朝は早く3時から見学開始。3時起きなんて記憶にありませんが、競馬の為ならへっちゃらです。案内してくれたのはなんとこの方。
松田国英調教師です。1999年にフサイチエアデールで初重賞を飾り、クロフネ、タニノギムレット、キングカメハメハ、ダイワエルシエーロ、フサイチリシャールでGIを制覇。今年もダイワスカーレットで桜花賞を制されました。フサイチホウオーも管理されていてオークス(5/20)・ダービー(5/27)とも1番人気確実というすごい方なのですここは坂路調教を見る建物です。
坂路ではゼッケンにバーコードが付いていてタイムが計測されます。タイムは左から800m→600m→400m→200m。ダイワスカーレットの場合、800mを57.2秒、ラストの200mを13.7秒で走ったということです。
7頭が横ではなく縦に並んで走ります。これはレースで馬の後ろで我慢することを教えるという狙いがあるそうです。馬の後ろで我慢するのは大切なことで、我慢できずに抜きに行ってしまうと後でスタミナ切れしてしまうのです。
坂路以外のコースでは人が計測するので、新聞によってタイムが微妙に違うということもあります。
左から週刊将棋の内田さん、先生の愛犬モモちゃん、松田先生。モモちゃんはメスの3歳。ライバル、ダイワスカーレットの動向が気になるのか、先生と一緒に坂路をじっと見ていました。
将棋を指す関係者の方は多く、その中でもナムラマースの福島(信)調教師は5歳の時に大山十五世名人にスカウトされたそうで(笑)かなりの強豪のようです
事務所にて。僕が持っているのは桜花賞時(1着)のゼッケン。先生が持っているのは皐月賞時(3着)のもの。どちらも安藤勝騎手ですが、3着の場合はサインは入らないんですね。
ダイワスカーレットと一緒に。GI馬と写真を撮れるなんて光栄をいくつ重ねても足りない程です。厩舎にはフサイチリシャール、フサイチホウオーもいました。スカーレットはかわいいお嬢さんという感じですが、ホウオーはいまにも弾けそうなゴムまりのような馬体ですごい迫力でした。
松田先生は調教理論や信念を説明してくれました。技術的なことは難しいので全ては理解出来ていないと思いますが、もの凄く考えているということは伝わってきました。先生が好成績を挙げられる理由がわかったような気がします。
3時~7時半まで見学して草津駅へ。夢のような一時でした