王座戦本戦トーナメント1回戦対久保八段戦。

2007-05-25 | 対局

振り駒で後手番になり相振り飛車に。公式戦で相振り飛車を指すのは初めてのこと。

             

穴熊に端を攻めたところ。ここが最大にして唯一の勝負所でした。最初に考えたのは「数の攻め」の△1七銀。しかし次に手番が来たとしても△1八銀成▲同玉でパッとしません。なので△2六銀と控えて打ったのですが▲2四桂△1一飛▲2二角。

             

これで受かってしまいました。△1七歩成から攻める手はあるものの、届きません。これが誤算でした。実戦は飛を逃げたのですが、以下はいいところなし。戻って・・・

             

△1七銀でも△2六銀でもなく△1七歩成が正解でした。▲同香△同香成▲同銀△1三香で飛が1六に来れば4六~7六に回る手があって攻めが繋がります。

露骨に打ち込む手は浮かぶんですけど拠点の歩を成ってしまう手は浮かびませんでした。頭が固い。

この手を指摘された時、前に同じミスをしたことを思い出しました。

             

図は平成13年2月の▲中川七段-△渡辺四段戦。△9七銀と打ち込みましたが▲9五桂で混戦に。△9七歩成なら後手優勢でした。

露骨に打ち込む手は浮かぶんですけど拠点の歩を成ってしまう手は浮かびませんでした。頭が固い。

6年経っても進歩していない。柔軟な頭が欲しいです。

△1七歩成を逃してからはどうしようもない差が付いてしまい、戦意喪失。最後は大差で負けました。

序盤はまずまずだったのに、急所中の急所の一着を逃したのが悔やまれます。                          

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