振り駒で後手になり、向かい飛車-居飛車に。
△3三桂なら無難ですが、玉の固さが同じだと猛攻が出来ないので、千日手の可能性が高そう。よって△1二香から穴熊を目指しました。
▲7五歩と突いたところ。
実戦はここから△同歩▲7四歩△5三歩としましたが、▲6四飛△同歩▲7三歩成で先手優勢に。と言っても僕は「飛を取れば良い」と考えていたので、大局観が悪過ぎた、ということです。
2図での正着は△9六歩▲7四歩△5三銀(参考図)
歩ではなく、銀で飛を取りに行かなくてはいけなかった。本譜と同じ要領で▲同飛成△同角▲7三歩成の二枚換えなら今度は後手の角が通っているので△8六角が利きます。
▲5五飛なら△4四銀と追い掛けて、▲5四飛ならまた△5三銀でこれは千日手かもしれません。
角筋を通したまま飛を取る、というのが2図での急所。これが30秒将棋でわかれば格好良いのですが、さすがに無理でした・・・
準決勝で敗退、決勝戦に進出はなりませんでした。
その決勝戦は16日に生放送!で行われます。NHK杯が生放送で行われるのは初めてのことで、放送時間もいつもより長くなっています。是非お楽しみ下さい。