B級1組順位戦4回戦、北浜七段戦。

2008-08-02 | 対局

先手矢倉対後手銀冠の展開に。1回戦の井上八段戦と同じです。

             

 

ここでは▲9六歩を突くかどうかで迷いました。普通は突くのですが▲2五歩△同歩▲同桂と攻めるので桂と歩が駒台に乗り易い展開。そうなると端攻めが来るので、迷ったというわけ。端攻めが来ないなら突いたほうが得ですが、こればかりは進めてみないことにはわかりません。結局、54分考えて▲2五歩を決行しました。

 

             

 

飛桂と銀の交換で大きな駒得。優勢は優勢ですが、大きな差は付いていないように感じていました。

今、先手の手番で次に△4七歩成と成られるのはかなり嫌だったのですが、受けが見当たりませんでした。▲4八歩と受けると▲1八飛が狭くなって取られますし▲4九香も△2七馬で飛香取りになります。以下▲4八飛には△4七歩成(△4二香が利いている)

仕方がなくと金を作らせて寄せに行きましたが、小さなミスが重なって入玉を許してしまいました。

 

              

 

寄せないと勝てないと思って攻めていましたが、ここで後手玉捕獲を断念。ここで諦めるんだったらもっと前に見切れよ、という感じですが

というわけで▲9六歩。1図で突いておくんだった、とは思いませんでしたが、入玉までは遠いので生きた心地はしませんでした。

この後、馬を犠牲にしてなんとかトライに成功し、持将棋に。

 

終局は午前1時19分。30分後の1時49分に指し直し局を開始。持ち時間は両者1時間。

名人戦棋譜速報(有料)には「指し直し局の前に構想を練る渡辺明竜王」という写真が出ていましたが、あれは寝ていただけです。だって2時ですよ

 

             

 

指し直しは相掛かり腰掛け銀。香を引っ張って、▲3六角と打たれたところ。

香を取られるとまずいので、ここから△8八歩▲同金△8六歩▲同歩△8七歩▲同金△8五歩▲同歩と無理矢理に十字飛車の形にして△2五角

 

             

 

「こんな手はないか」と思いましたが、これくらいしか浮かびませんでした。角を取れば△8五飛が十字飛車。

2図から先手も▲2六歩と辛抱し△3六角▲同歩△6五歩と進みました。 

 

                

 

苦戦を感じていましたが、なんとか食らい付いて逆転に成功。

図から△5八金▲7八玉△6七歩成▲8八玉(▲6七同玉は△5七馬)に△6一歩の底歩がピッタリ。後手玉には詰めろが行きません。

 

この後、なんとか寄せ切って勝ち。残りは双方1分、終局は4時55分でした。これでリーグ成績2勝2敗に。

 

感想戦を終えて会館を出たのが6時半。青梅行きの中央線に乗り「青梅まで行ってもいいや」という気持ちで寝たら、最寄り駅で起きました。牛丼を食べて帰宅、就寝。

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