昨日の将棋会館は前日の12日(火)に中原先生が緊急入院された、という話題でもちきりでした。詳しくは連盟発表をご覧下さい。「対局したい」と語られているように意識ははっきりとしていて、一日も早い復帰を祈るばかりです。
振り駒で後手になり角換わり腰掛銀の先後同型に。流行の▲2六飛ではなく▲2九飛と引く昔からある定跡形に。
▲4四角成(▲1一角)△3九馬(△2八馬)と銀と飛を取り合ったところ。この▲4四角成自体が少ない手で▲4九飛や▲6九飛と飛を逃げる手のほうが主流です。
1図から▲7四歩と新手を放たれました。従来は▲3三銀で、この▲7四歩は考えた事がなかったので大長考。
79分考えて△4三金▲7三歩成△同金▲4三馬△同銀。
大駒4枚占領は大きいと見ていてましたが、自玉が薄いので不安はありました。
△同桂が第一感ですが▲3四桂△5八馬▲4三銀がうるさいので△同銀。以下▲4三歩成△5八馬▲3四桂に取ったばかりの金を△3二金と投入して受け切ったようです。
最終盤。△2九飛が攻防手で勝ちがはっきりしました。ここに飛を打っておけば自玉が詰むことはありません。△7九角以下の詰めろなので▲3九歩と受けましたが△7六馬と銀を取ってまた詰めろ。受けても一手一手でここで投了となりました。
これで王将リーグまであと1勝。昨年はここで負けてしまったので、今年こそはの気持ちです。
感想戦終了後、戸辺、天彦の両氏と夕飯を食べて再び連盟に。
注目の竜王戦▲深浦王位-△羽生名人戦は最終盤の逆転で△羽生名人の勝ちでした。
これで(羽生名人-丸山九段の勝者)-木村八段で挑戦者決定3番勝負を争うことに。いよいよ大詰めです。