大和証券杯など。

2009-04-11 | 将棋
昨日、名人戦の控室では終始、名人戦棋譜速報で棋譜コメントを入力していた烏記者=ごとげんの隣に陣取ってモニターを見ながらしゃべっていました。タイトル戦の控室に行って駒に一度も触らなかったのは初めてだと思います(笑)手を動かさずに口だけ動かす、になってしまいました。

帰宅後に棋譜コメントを見ましたが、良くもまあ、あれだけ各棋士のコメントを拾えてるなぁと感心しました。特に終盤戦はどんどん指し手が進むし、僕らが言うこともコロコロと変わります。しかも、別に棋譜コメント用にしゃべっているわけではなく、周りの棋士に意味が通じればよいので「とりあえず突くでしょ」「まずは打つっしょ」とか、端折ってしゃべっているので、それらを棋譜コメント用の文に直しながら打つのは大変な作業のはずです。

僕は棋譜コメント用に時折小ネタを交えながらしゃべっていますけどね
134手目△3三玉の「ここがわからん」は以前、このブログでも取り上げた升田語録。もっとも、升田先生は4手目というものすごい序盤でこのセリフを言っていますが(笑)


明日12日(日)は大和証券杯最強戦・鈴木八段-佐藤(天)四段戦。
なぜ天彦氏が最強戦に?と思われるでしょうが出場資格に「棋戦優勝者」という項目があって、彼は昨年の新人王戦優勝で該当しています。

解説は藤井九段。僕も昨日の97手目棋譜コメント欄で拝借した「絶品チーズバーガー」は出るでしょうか。「絶品」というのはその△1九馬のように一石二鳥のような味の良い手のことを意味しています。

20時~大和証券杯公式サイトにて。
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名人戦第1局。

2009-04-11 | 将棋
予定通り、将棋世界の仕事→単行本打ち合わせ→名人戦でした。


名人戦は既報の通り羽生名人が先勝。

将棋名人戦第1局 羽生名人、158手で先勝(朝日新聞)
緩急自在の指し回しで羽生先勝 名人戦第1局(毎日新聞)

相矢倉らしい細かいねじり合いで、見応えがありました。はっきりとした敗因が分からない難解な終盤戦だったと思います。
開幕戦から158手の大熱戦で第2局以降も楽しみです。僕は現地の大盤解説にちょっとだけ出ましたが、さすがは名人戦、というお客さんの入り方でした。

終盤、僕が「安全第一、なにはともあれ▲7九歩」と言っていたら郷田九段と付き合いが深い先崎八段は「いや、郷田さんは打たない」と言い、その通りに郷田九段が打たなかったのは世代間の感覚の違いが出た場面で印象に残りました。


将棋世界は「08年度を振り返る」という対談を鈴木八段、天彦氏と3人で。このコーナー、僕は去年も出たのですが(苦笑)


単行本のほうは改めてレイアウトの相談から。ここが決まれば初校~出版まではスムーズに行くと思うので、ここはじっくりと決めて行きます。
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