校正など。

2009-06-06 | 将棋
羽生名人、JOC合宿で「決断力」を指南(サンケイスポーツ)

やっぱり羽生さんってすごいです。岡崎朋美選手は国民的なスターだし、そんな人達を相手に講演って

その羽生名人と多数の翻訳で知られる柳瀬尚紀さんによる勝ち続ける力(新潮社)という本が発売になりました。
昨年の竜王戦に触れられている関係で本を頂戴したのですが、とても面白く、すぐに読みえました。羽生さんの言葉は相変わらず分かり易く「プロ棋士が将棋に詳しくない人を相手に説明する」というお題があったとしたら、模範解答のよう。是非ともご一読頂きたい一冊です。


順位戦の後は寝たのが午前4時過ぎで、今日はゆっくりしようと思っていたのですが、単行本の再校が届いて目が覚めました。初校と違って後が無いので、緊張感が違います。眠い目を凝らしてじっくりと見たところ、初校では誰も発見出来なかった図面の誤植を2つ発見しました。ふっ( ̄ー ̄)
(やはり初校はザル校正だった)
とは言っても、初校でほとんどの誤植はつぶしています。再校では一冊通しでかなりじっくりと見て、間違いが1つあるかないか、という地味な作業ですが、しっかりとやります。
あと、書いている時は気が付かなくても、本の形式になって読んでみると、表現のかぶりや、リズムの悪さが気になってくるんですね。最終校正なので、大きくはいじれませんが、少しでも改善しようと思います。


明日7日(日)の大和証券杯最強戦は久保棋王-谷川九段。
20時~公式サイトにて。
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B級1組順位戦1回戦、屋敷九段戦。

2009-06-06 | 対局

先手番で△屋敷九段の一手損角換わり。

 

             

 

果敢に守備銀を7五に繰り出しましたが、うまく対応されて苦戦に。

1図で夕食休憩。親子丼(上)を味わうことは出来ず、ガツガツと食べて対局室に戻り打開策を模索。再開後▲2四歩と突きましたが手抜きで△7四歩と銀を捕獲され忙しくなりました。こうなると暴れるしかなく・・・

 

             

 

2図は▲香△銀銀の交換で圧倒的に後手の駒得。

2図の▲3六香は3五角が逃げれば3三金が取れる、という手ではあるのですが、さすがに悪いんだろうと思っていました。以下△6八角成▲同金△3四歩▲3一角

 

            

 

依然として駒割は▲角香△金銀銀の交換でやはり後手がかなりの駒得。ところが、この▲3一角が幸便で1.△3二飛なら▲7五角成で先手陣が厚くなり、2.△7二飛なら▲8一馬が飛車取りになってピッタリ。

よって3.△5二飛でしたが▲3四香が厳しい手に。この香は2三銀、3三金のどちらでも取っても2八飛が成り込めます。逃げるなら△2四金ですが、後手玉が一気に狭くなるので▲8一馬から寄せ切れそう。

 

実戦は▲3四香△2七歩▲同飛△7六歩から寄せ合いになりましたが、大駒3枚の力が強く、勝ちに。

 

1図以降はずっと自信がなかったのに3図では好転していた、でも後手のどこが疑問だったのかは分からない、という不思議な将棋でした。

感想戦で木村八段に

「何か後手が明快に良くなる手あったんじゃないですか?」と聞くと

「いや控室では、むしろ渡辺さんのほうが良いんじゃないか、って」と言われ、うーむ、そうなのか、と唸るばかり。ただ、自分としては将棋の作りがまずく、暴れるしかないような展開にしてしまったのは反省点です。

 

今年も厳しい戦いになりそうですが、2回戦以降も頑張ります。

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