名人戦第7局。

2009-06-25 | 将棋
22日

朝7時半に家を出て出張校正へ。本当は先日の最終校正で終わりのつもりでしたが、直しが多かったので念のために。
結果、新たに2つ見つかったので、行って正解でした。
今度こそ本当に終わりで、後は一ヵ月後の発売を待つばかりです。

対局場のホテルフォレスタ(豊田市)では2局指したことがあって場所を知っているので、単独で現地に行って、検分から合流しました。
前夜祭は盛大でこれは名人戦最終局なんだ、ということを改めて実感。


23日

注目の振り駒は歩が3枚で羽生名人の先手。第6局では陽動振り飛車を持ってきた△郷田九段の作戦が注目されましたが、相矢倉模様からの変化球でした。

序盤はスローペースということもあって、控室はのんびりムード。対局者の時は1日目でもあっという間に終わりますが、解説の場合は同じ時間でも、はるかに長く感じます。

放送は午前1時間、午後1時間でしたが、滞りなく終了。

24日

封じ手は予想通り▲7六歩。以下、羽生名人のペースで進行しました。

放送で慌てたのは、解説中に近くで誰かの携帯電話が鳴ったこと。何とかしゃべりと大盤の駒音で掻き消そうと思ったのですが、逆に言葉と変化手順が出てこなくなりました。生放送はこういうことがあるので怖いです

夕方の放送では「難しくなったのではないか、午後8時50分からの放送は丁度いいところかも」と思ったのですが、夕食休憩再開後、1時間で終局。やっぱり対局者と観戦者では見解が全然違うんですね。感想戦でも中盤以降はさらっと、という感じでした。

最後は「先手優勢ながらもまだまだ」と思っていたので、いきなりの終局という印象。羽生名人の「最終手▲6一角で勝ちを意識した」という感想は正直なところだと思います。


長かった名人戦も羽生名人の防衛で幕を閉じました。タイトル戦は明後日に第3局が行われる棋聖戦、木村八段が棋聖戦に続いて挑戦者に名乗りをあげた王位戦と続いて行きます。
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