王位戦とか。

2017-08-09 | 将棋
王位戦は1日目から早い展開。菅井七段の封じ手4分前の着手というのは珍しいですがルール上は全く問題はありません。記録係が少し慌てるでしょうけども。
封じ手は2通作りますが、記録係が図面用紙に配置を書いていきます。18時に封じ手をする棋士が決まってから図面を書くのでは間に合わないので17時40分過ぎから書き始める記録係が多いです。明らかに動かない駒(隅っこの香車とか)から書いていき、18時までに指す可能性がある駒は残しておく、という書き方をしますが、今回は4分前に守備の金を動かす手だったため、既に記入してしまっていて図面の書き直しになったみたいですね。
決まりはありませんが、直前までどちらが封じ手をするのか分からないと記録係が困るので定刻まで10分を切ったあたりで「(封じ手するから)図面を作って」や「全部書いちゃって」と声をかける人が多いです。このコールがなければ相手も「まだ指す可能性があるな」と構えるので、羽生王位も想定内だったのではないでしょうか。
逆に15分とか20分前に封じる手が決まって、後はただ待っているだけ、というケースもあります。囲碁では持ち時間の交渉(定刻までの時間を片方に付けるか、折半するか)をして早めに封じてもいい、と聞いたことがありますが、今はどうなんでしょうか。

自分は囲碁はほとんど人と打ったことがない低級ですが、たまーに見るNHK杯では最近、解説の先生が「AIが、ソフトが」と言及することが多いです。「AIの碁を研究しているんだけど、どこまで採用するかは苦悩している」みたいな話もあって、囲碁も将棋もおんなじ状態なんだなー、と。
薄くてダサいという評価が定着していた「雁木」がすごい勢いで見直されているのもソフトの影響だと思いますが、なぜ有力なのか、という具体的な理由は自分は良く分かっていません。例の増田四段のインタビューで「雁木は矢倉に比べて桂の可動域が」とか言っていたような気がしますが、玉の固さよりも機動力が重視される時代になったんですかね。
先日「序盤は村山に聞け」の先生と会ったのでこれを聞こうと思ってたのに美味しい焼き鳥とビールを前にすっかり忘れました。
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