『宗桂〜飛翔の譜〜』第1話。

2018-08-12 | 将棋
監修しているマンガの連載が始まりました。


このマンガは江戸時代の将棋界?が題材です。昔のことは詳しくない、という方もいるかと思いますが、自分もこの監修をするまではそうでした。
1612年に一世名人になったとされているのが初代大橋宗桂(1555〜1634)。このマンガの「宗桂」は初代ではなく八世名人の9代大橋宗桂(1744〜1799)です。



(1P)1774年、病床に倒れた8代宗桂(1714〜1774)がつぶやいている棋譜は1763年の御城将棋、9代と8代の親子対決のもの。


印寿は9代宗桂の幼名です。



(P31)図は横歩取り青野流のような桂の乱舞ですが、当時、このような指し方はなくても9代宗桂は横歩取りや現代の空中戦法の原型は指していました。




指し手が進んでいく盤面はセリフに合わせたり、圧勝、逆転といった展開が必要になってくるので創作することが多くなりそうですが、背景等で置いてある盤面では当時の棋譜を使って、江戸時代にどんな将棋が指されていたのかを皆さんに紹介できればと考えています。

1話の冒頭に書いてあるように時は1775年、前年に8代が亡くなり、9代宗桂が大橋本家を継いだ直後からこのマンガは始まります。

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