棋王戦第4局。

2019-03-18 | 対局


中盤、▲77銀打と手を入れたところ。後手陣への攻めが分かり易いのでやや良しと思っていましたが、ここから上手く攻め味を付けられて難解な終盤戦でした。



図から△85飛▲86歩△65飛が後手の有力手段ですが、その状態で放置すれば先手玉に詰めろが掛からない、というのが感想戦で一致した見解。△65飛に▲22歩から攻めれば歩以外の駒を渡さないので先手が勝てます。この変化を始め、際どく先手が勝っている変化が多かったようです。

最終盤は余しに行くか後手玉を詰ますかをギリギリまで迷ってしまい、読み切れてないのに王手を掛け始めてしまいました。持ち駒がたくさんあったのでさすがに詰むんだろうと思ったのと、玉に竜がくっ付いてるのはまれなケースなので距離感を見誤ったのが原因です。詰み筋が見えたのはかなり王手をしてからで、それまでは「やっちまったか」と体中から汗が噴き出ていました。

3勝1敗で防衛、7連覇となりました。王将、棋王の二冠は2015年3月に王将位を失ってから4年振りだと思いますが、1年前の今頃は無冠になりそうだったので、ここまで巻き返せるとは自分でも想定外でした。今後はこれを持続できるように取り組んでいきたいと思います。
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