取材とか。

2017-05-14 | 将棋
一昨日は午後から将棋会館で取材。お茶を持ってきてくれた職員さんが部屋から出ようとしたところドアの取っ手が壊れて、中から出られなくなり、別の職員さんに電話をして外から開けてもらう、というハプニングがありました。建物が古いですからね。。。
取材はゾーンとも呼ばれる集中力について、だったんですがゾーンと聞くと「黒子のバスケ」を連想します。

名人戦はこれから第4局というところですが、個人的には6月の順位戦日程が決まりました。
今週は土曜日に電王戦があり、いよいよ棋士対ソフトの最終決戦ですか。自分がBONANZAと指したのは2007年ですが、10年でこうなるとは、その時は想像していませんでした。対戦後に対談させてもらった際に保木さんは「いつかは追い付き、追い越してしまう」と言っていました。何年掛かるかは人材とお金の掛け方次第だ、と。自分はそれを聞いてもピンと来なくて「自分が現役の間にどうか」とか思ってるんだから、なんとも間が抜けた見通しでした。
少し遅れた話題ですが先日のコンピューター選手権で絶対王者が負けたのは驚きました。来年以降もソフト全体のレーティングは上がり続けるんでしょうが、どこまで上があるんですかね。様々なソフトが公開されており、そもそもソフトを研究に使うのか、どのソフトを使うのか、と棋士の研究法も問われる時代になりました。
goo | コメント ( 0 ) | トラックバック ( 0 )

競馬とか。

2017-05-12 | 競馬
​7日(日)は京都競馬場。東西から棋士が10人ほどと将棋関係者で競馬。

関西圏での競馬番組に出ているシャンプーハットのてつじさんが部屋に顔を出してくれました。


てつじさん「私はガンサリュートです。」
レース後にメールが来て「最下位の馬を勧めて去って行ったと書いといて下さい」

競馬の後は滋賀県の子供将棋教室、競馬関係者への指導対局。
研修会に入っていて駒落ち慣れして強い子が多く、下手の完勝が多かったです。指導は下手が完勝してしまうと、教えることが少ないので申し訳なかったな、と。大人も合わせると30名くらいが指導対局を受けました。


その後の夕食では北沢騎手、白浜騎手と対局。他には川島騎手が参加、難波騎手は土曜日に新潟競馬で落馬してしまい、この日は見送りに。以前も川島騎手が我々の訪問日にケガをしたことがありましたが、改めて騎手は大変だなと思います。難波騎手は幸いにも軽傷で今週から騎乗されるとのこと。

翌日は厩舎見学。宮本厩舎でNHKマイルから帰って来たばかりのキョウヘイ、クリンチャーとダービーに出る2頭を見せていただき、健闘を祈ってきました!
goo | コメント ( 0 ) | トラックバック ( 0 )

王位リーグ4回戦、豊島八段戦。

2017-05-10 | 対局
角換わりの対棒銀、昼休みに迷った末に仕掛けを見送ったのがまずく、作戦負けだったようです。陣形が厚くなる本譜との比較では何度見ても見送りそうな仕掛けではあるんですが。。。
開戦直後に誤算があり、本道の手順が少し悪いので紛れを求めに行ったら更に悪くなり、ダメにしました。駒損で攻めが切れてしまい、自陣は手付かずのまま投了に追い込まれる完敗でした。
初戦勝った後、後輩に3連敗で陥落というのは自分が置かれている状況を現しているとも言えるので、打開策を考えないといけません。
goo | コメント ( 0 ) | トラックバック ( 0 )

明日対局。

2017-05-08 | 将棋
明日9日(火)は王位リーグ4回戦、豊島八段戦。

※本局は携帯中継があります。
goo | コメント ( 0 ) | トラックバック ( 0 )

記念大会。

2017-05-05 | 将棋
今日は弟弟子の近藤誠也五段昇段記念大会で指導対局をしました。指導対局でスマホで棋譜を取っている人が多いですが、多面指しではよく手番がわからなくなるので助かります。

近藤五段はC級2組を1期抜けでの昇段で昨年度は王将リーグにも入る活躍を見せました。
下旬に行われる竜王戦6組決勝、藤井四段との一番は注目です。

日曜日は京都競馬場→栗東トレセンに行きます。
天皇賞春のレース後イベントに1着~5着の騎手が出て舞台裏を赤裸々に話した、という記事を読みましたが、やはりファンにとっては当事者の声ほど面白いものはないですね。

将棋の場合は1対1の個人競技なので感想戦で素直に話すのは難しい意味はありますが、読んで面白いと思ってもらえるような材料は出していきたいです。
goo | コメント ( 0 ) | トラックバック ( 0 )

名人戦とか。

2017-05-04 | 将棋
​名人戦は大熱戦でした。ニコ生にも評価値が出ていましたが、明確に下げた手は互いに1手か2手しかなく、序盤から手将棋だったことを思えばかなり精度が高い将棋でした。
本局における両者の悪手の幅は同じくらいだと思いますが、そうなると最後にミスをしたほうが負けることが多いです。詳しくは観戦記、専門誌で読みたいと思います。
棋譜中継に載る感想戦の結論と新聞観戦記に載るそれが違うことがありますが、棋士も観戦記者もソフト検討を踏まえて後日考察を行うことが影響しています。
ソフトが出る以前は感想戦の結論が覆ることは珍しく、後日取材といっても感想戦の内容をかみ砕いて説明する感じでした。今の後日取材はソフトの見解はこうだけど、それに対してどう思うか、という趣旨のものも多いです。

この連休でコンピューター選手権が行われていますが、それに関連した書籍
棋士とAIはどう戦ってきたか
が発売されています。
著者の松本さんは2005年頃、ポナンザが出始めた頃にノートパソコンを持って奨励会員と対戦させていました。当時戸辺三段とかが10秒将棋でたまーに負けるのは「えっ、ソフトってもうそんなに強くなってるの?」と衝撃的でした。
自分は忘れていましたが、この本によれば松本さんがうちに来てボナンザが指せるようにセッティングしてくれてたんですね。自分のノートパソコンがしょぼすぎて、当日のとは力が違い過ぎて冷や汗をかいたんでした。
goo | コメント ( 0 ) | トラックバック ( 0 )

将棋世界。

2017-05-02 | 将棋
藤井四段は昨日も勝って15連勝ですか。どこまで続くんでしょう。次戦は4日の新人王戦と。
将棋世界6月号 
藤井四段七番勝負企画の羽生-藤井戦は藤井四段の自戦記。この一年でソフト研究に取り入れたことで力が伸びた、具体的な例としてある局面の形勢判断の話もあり興味深く読みました。

棋士が選ぶ熱局プレイバックの第1位は名人戦第2局ですが、これは羽生さんが詰みを逃したという負の部分の印象が強い将棋です。これは有名だと思いますが、羽生さんは名局賞やこのプレイバックにおいて負けた将棋のほうがエントリーが多いんですよね。それだけ羽生さんを負かすのが大変ということなんですが。
詰みを逃した将棋が1位になるということは昨年度は悪手が少なくて競り合ったという名局は少なかった、ということでしょうか。名局賞の出来において年によってバラ付きがあるのは仕方がないことだと思います。

結果を求めることと内容的な面白さがつながらないのはどの競技にも言えることだと思いますが、最近だと英サッカーのマンチェスターダービーを見ていて改めてそれを感じました。自分はユナイテッドファンなので敵地で引き分けという結果には満足ですが、ユナイテッドが攻めるシーンがあまりにも少なく、ほとんど早送りしていました。将棋では後手番で千日手を狙う戦術は近年で見直されましたが、サッカーではこの作戦(攻めずに引き分けを狙う)を採ると「ゴール前にバスを停めた」と批判されるみたいです。サッカーと戦術という点では最近だとヴェンゲル監督が20年振りに3バック採用が話題になっていて、やはりサッカーの戦術にも流行があるんだな、と。なぜ3バックが流行ってるのかは勝っているコンテの真似?くらいしか分からないので、3バックと4バックの具体的な違いとか詳しい話は専門誌とかで読みたいですけどね。
goo | コメント ( 0 ) | トラックバック ( 0 )