異教の地「日本」 ~二つの愛する”J”のために!

言論宗教の自由が保障され、ひとりひとりの人権が尊ばれ、共に生きることを喜ぶ、愛すべき日本の地であることを願う。

またもや専守防衛を揺るがす敵基地攻撃兵器【安倍政権 今度はレーダー破壊電子戦機グラウラー導入画策】 2018.1.04 日刊ゲンダイ 

2018-01-06 23:01:29 | 平和 戦争 自衛隊

 KK‏ @Trapelus 1月5日

巡航ミサイル」「空母搭載用ステルス戦闘機」「護衛艦の空母改修」はワンパッケージ ドサクサに紛れてこっそり予算計上しようとしているとしたら、許されない話だ(日刊ゲンダイ)

https://twitter.com/Trapelus/status/949173910443929600

 
 
 
 
 
 
 
 

【原発輸出 】 政府が債務保証 大手銀など1.5兆円融資 英で新設~損失を出したら日本国民の税金で・・・ 2018.1.03 毎日新聞

2018-01-06 22:15:27 | 原爆 核問題 

【1.5兆円】イギリスへの原発輸出が損失を出したら日本国民の税金で全額 債務保証することが決定...

 

原発輸出

政府が債務保証 大手銀など1.5兆円融資 英で新設

 
 
 
 

 日立製作所が英国で進める原発新設プロジェクトに対し、3メガバンクと国際協力銀行(JBIC)を含む銀行団が、総額1・5兆円規模の融資を行う方針を固めた。事故などによる貸し倒れに備え、日本政府がメガバンクの融資の全額を債務保証する。政府系の日本政策投資銀行は出資による支援を行うほか、中部電力など電力各社も出資を検討する。総額3兆円規模に上る原発輸出を、政府主導の「オールジャパン体制」で後押しする。

 

 JBICや政投銀による投融資も含めると、政府が巨額のリスクを抱える形となる。損失が発生すれば、最終的には国民負担を強いられる懸念もある。

 投融資の対象となるのは、日立の英国子会社が2020年代半ばの稼働を目指し、英中部アングルシー島で進める原発新設プロジェクト。日立は投資の最終判断を19年度に下す予定だが、リスクを1社で負うのは不可能として、日英両政府や金融機関と協議を続けている。国内金融機関と政府全額出資の日本貿易保険(NEXI)は昨年12月、日立の求めに応じ資金支援の意思を示す趣意書を提出した。

 関係者によると、日立は現時点で原発建設の事業費を3兆円程度と見積もり、うち1・5兆円程度を金融機関の融資、残りを出資で賄うことを見込んでいる。融資のうち、三菱東京UFJ、三井住友、みずほの3メガバンクは1行当たり千数百億円程度を拠出し、3行の融資総額は5000億円規模となる見通し。NEXIが債務を保証する。残りはJBICや、英国の民間金融機関が融資する。

 出資は政投銀が意向を日立に伝えたほか、日立製の原子炉を国内で使用する中部電力と日本原子力発電も検討に入った。日立は東京電力など他の電力会社や商社にも出資を打診しており、関連事業会社連合の協力でリスク分散を図る。原発新設を急ぐ英国政府もプロジェクトに出資する意向で、日英両エネルギー担当相は昨年12月、今後の協力に関する書簡を交わした。

 原発建設は、11年の福島第1原発事故後の安全コスト増大で世界的に採算が悪化しており、東芝の経営危機の原因にもなった。だが政府は「技術を絶やさないためにも、英国のプロジェクト獲得は必要」(経済産業省幹部)との立場で、全面支援の姿勢を示している。【横山三加子、片平知宏】

 

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9条支持、国連決議を 本紙報道きっかけ 埼玉の日独学者ら活動 2018.1.06 東京新聞

2018-01-06 21:24:04 | 憲法
今朝の『東京新聞』1面トップの記事には、驚き、そして喜びました!

2018.1.06  目良 誠二郎

僕が事務局長を務める「9条地球憲章の会」(代表:堀尾輝久)の賛同協力者のお一人である、在日ドイツ人平和歴史学者のクラウス・シュリヒトマン(Klaus Schlichtmann。記事ではシリヒトマン)さんと政治学者の大森美紀彦さんが中心となって、「国連総会で憲法九条の支持決議の採択を実現させるという壮大な目標を掲げ」、「SA9(憲法九条を支持せよ)キャンペーン」という市民運動を始めたというのです。

事前には知りませんでしたが、記事を書いた安藤美由紀記者はこれまで「9条地球憲章の会」についても丁寧な取材に基づく記事を再三にわたって書いてくださった記者です。

...

昨年3月に出発した僕たちの「9条地球憲章の会」は、憲法9条の理念で地球平和憲章を世界各国で市民が作りあい、最終的には国連での決議を実現して、非戦・非武装・非核の世界を目指すというものですから、この「SA9(憲法九条を支持せよ)キャンペーン」という市民運動とはその基本的な精神において共通しているのではないでしょうか。

今後、シュリヒトマンさんや大森さんとも連絡を取り合い、互いに協力して内外での運動を展開できればと思います。

 画像に含まれている可能性があるもの:1人


9条支持、国連決議を 本紙報道きっかけ 埼玉の日独学者ら活動

9条支持の国連決議を目指す市民運動を始めたクラウス・シルヒトマンさん(左)と大森美紀彦さん=東京・内幸町で(木口慎子撮影)

写真

 国連総会で憲法九条の支持決議の採択を実現させるという壮大な目標を掲げ、埼玉県日高市に住むドイツ人平和歴史学者や日本の政治学者らが市民運動を始めた。最初の活動として、国連代表部や世界約二十カ国の非武装国の在日大使館に、協力を求める趣意書を送付する。「戦争の放棄と戦力不保持をうたった九条は、世界から戦争をなくす最強の『武器』だ。運動にぜひ参加してほしい」と市民らにも賛同を呼びかけている。 (安藤美由紀)

 ドイツ人学者はクラウス・シルヒトマンさん(73)。一九九二年に来日し、九条を評価する立場から幣原喜重郎(しではらきじゅうろう)元首相を研究。幣原が四六年一月二十四日に連合国軍総司令部(GHQ)のマッカーサー最高司令官と会談した際、九条を発案したとの日本提案説に立つ。小学館の学習漫画「少年少女日本の歴史」は、九条発案者を幣原と紹介していたが、ある時からマッカーサーに変えた。シルヒトマンさんはそのことに気づき本紙は二〇一六年十一月六日朝刊で報じた。

 記事を読んだ日高市の政治学者大森美紀彦さん(65)がシルヒトマンさんと会い、意気投合。知人の大学非常勤講師阿部一智さん(65)、元東京都職員上原稔男さん(72)らも参加して、一七年秋に九条の意義を学ぶシンポジウムを開催し、市民運動を立ち上げることを決意した。「SA9(憲法九条を支持せよ)キャンペーン」と名付け、大森さんが代表幹事、シルヒトマンさんが顧問に就任した。

 設立趣意書では、トランプ米大統領らを念頭に「世界は『自国第一主義』の暗雲に覆われている」と懸念を表明。九条を、大戦の反省から誕生した国連の平和理念の「正当な後継者」と位置付け、日本人が世界に九条を発信する責務とともに、賛同国を増やして国連決議を採択する必要性を説いている。

 当面の送付先は、憲法で常備軍の保持を禁じるコスタリカをはじめ、アイスランドやモナコなど非武装国で、反応を踏まえ活動範囲を広げる考え。シルヒトマンさんは「九条と同じ平和条項は、スイスやスウェーデンといった欧州各国などにも見られる。国連が九条を支持すれば、加盟国が武装解除する大きな起爆剤となる」と訴える。問い合わせは大森さん方=電話042(978)9400=へ。

◆趣意書のポイント

 ・1945年から数年間の人類の振る舞いを範とする。各国は自国を守る権限の一部を国際機関に委譲し、その傘の下に入ることによってしか、自国の安全を守れないというのが国連の安全保障観。憲法9条は、この要求の正当な後継者。しかし、この流れは多くの国で滞っている。

 ・日本は自衛隊を保有しているが、9条のおかげで他国にない抑制的な運用が可能になっている。結果として諸外国と友好関係を築け、自由と安全のバランスがほどよく取れた国として存在感を示している。

 ・平和的手段により平和の達成を目指す国々に9条を発信することは、日本人の務め。国連総会で9条を支持する決議の採択を目指す。

 

 

 

 


ウーマン村本さん、沖縄で吠えた! 米軍基地や地元福井の原発もネタに チケット完売の独演会 / 無知でいい。もっと話そう 2017.1.04 沖縄タイムス

2018-01-06 18:27:20 | 外交 国際 国家

 

ウーマン村本さん、沖縄で吠えた! 米軍基地や地元福井の原発もネタに チケット完売の独演会

 お笑いコンビ「ウーマンラッシュアワー」の村本大輔さんは3日夜、那覇市の桜坂劇場で「ウーマンラッシュアワー村本の大演説~時は来た…すべての戌どもに村本が吠えて噛みつく2018in沖縄」と題する独演会を行った。話題となった年末の漫才が放送されて以降、チケットは完売。若者を中心に310人が訪れ、笑ったり拍手したりして楽しんでいた。

 村本さんは予定を1時間延長して約2時間話し続けた。米軍基地や地元福井県の原発などの社会問題だけでなく、自虐ネタや身内の話題などを毒舌を交えて話し、笑いを誘っていた。

 初めて村本さんの公演を聴いた那覇市の石川夏子さん(22)は「沖縄のことを知らない人が知るきっかけになってほしい」。普天間飛行場の近くに住む宜野湾市の内間庸一朗さん(20)は「改めて基地について考えさせてくれた。行動も示していて説得力があった」と感心していた。

 車いすで来た宜野湾市の木村浩子さん(80)はステージから下りた村本さんとハグをした。「テレビで見て絶対に会いたいと思った。楽しませながら大事なこと、伝えるべきことをちゃんと伝えてくれる。とにかくありがとうと言いたい」と話した。村本さんは、3月にも県内で独演会を行う予定だという。

 

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◆「バトンが届いた」

 沖縄の米軍基地問題などのネタを漫才で披露し話題となった吉本興業所属のお笑いコンビ「ウーマンラッシュアワー」の村本大輔さん(37)が3日、那覇市内で本紙などのインタビューに応じた。「僕は沖縄の米軍基地に賛成でも反対でもない。ただ喜んでくれる人がいるから(ネタを)やる」とし「無知でもいい。自分で話を聴いたり考えたりしながらもっと話そうよ」と語った。

沖縄について持論を述べる吉本興業所属のお笑いコンビ「ウーマンラッシュアワー」の村本大輔さん=3日、那覇市前島・よしもとエンタテインメント沖縄
沖縄について持論を述べる吉本興業所属のお笑いコンビ「ウーマンラッシュアワー」の村本大輔さん=3日、那覇市前島・よしもとエンタテインメント沖縄

 「たまたまバトンが伝わっただけ」。村本さんは基地問題を取り上げた理由をリレーに例えてこう述べた。きっかけは友人でジャーナリストの堀潤さんから高江や辺野古の問題を聴いたことだった。基地建設に反対する人を警察が強制的に移動させる様子を見て「なんだこれ」と思った。沖縄に基地が集中する状況を知り「なぜみんなもっと沖縄のことを考えないのか」と疑問に思ったという。

 「漫才は不満を言う道具」とも考えている村本さん。1年ほど前、よしもと沖縄花月での漫才で初めて基地問題について触れると会場の拍手がやまなかった。音響スタッフが涙目で「ありがとう」と喜んでくれ、村本さんは「全国でやる」と約束したという。「彼らが喜んでくれるから(ネタを)やる。(本土と沖縄に)溝があると言うが無関心な人にはバトンが届いていないだけ」。

◆角度ずらして見られる

 年末の漫才には多くの反響があった。「がっかりだ」との批判や「沖縄を思ってくれてありがとう」という言葉もあった。元旦から沖縄を訪れ、会う人に積極的に意見を聴いた。基地問題を長々と語り出す男性や「分からない」と言う若い女性もいた。あるチョコレート店の店長には「(基地問題を)話すきっかけになった」と言われたという。

 村本さんは「人は見たいものしか見ないが、漫才という楽しいものは、その角度をずらすことができる。今回は辺野古で座り込む人とも話したが、今度は賛成派とも酒を飲んでみたい」と話した。

 

 

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村本大輔(ウーマンラッシュアワー)…年末年始のネタ番組まったく呼ばれてない。 / 大みそか深夜の「朝まで生テレビ!」に出演 

「人を殺さずに国を守りたい」 ウーマンラッシュアワー・村本大輔、西部邁と語る「政治の理想と現実」  2017.12.15 AERAdot. 

【動画】ウーマンラッシュアワーが『THE MANZAI』で怒涛の政治批判連発! 原発、沖縄基地問題ほか、対米追従も。

 

 

 

 

 


安倍首相の「悪だくみ人脈」 始まりは昭恵さんだった 2018.1.06 「週刊ポスト2018年1月12・19日号」

2018-01-06 17:20:25 | 森友・加計疑惑

※ 週刊ポストの安倍昭恵記事は、金融庁の事も触れており、久々に出来の良い暴露記事だ。次号に続くことができるといいね😁😸🕵️‍♂️ (S・I氏コメント)

 

安倍首相の「悪だくみ人脈」 始まりは昭恵さんだった

NEWSポストセブン https://www.news-postseven.com/archives/20180106_640600.html

2018.01.06 07:00

左から加計氏、高橋氏、安倍氏、増岡氏(Facebookより)

 

 安倍首相には地下茎とも言うべき「人脈」がある。首相にとって“真のお友達”である彼らとの関係は、あくまでプライベートのはずだったが、一連の「加計問題」によって、その人脈が政治と繋がっていることが露呈した。安倍人脈を探るアプローチで、これまでの永田町や霞が関とは全く異なる、新たに生まれた政治力学を森功氏(ノンフィクション作家)が浮き彫りにする。(文中敬称略)

 * * *
 男たちの悪巧み──。

 そう題した一枚の写真が世間で話題になり始めたのは、2017年2月頃のことだ。大阪の森友学園による国有地払い下げ問題が浮上したあと、安倍晋三夫妻の醜聞が岡山県の加計学園に飛び火した。まさにその頃である。

 愛媛県今治市の土地開発公社が造成した36億円相当の保有地が、加計学園に無償で提供され、岡山理科大学による52年ぶりの獣医学部新設計画がクローズアップされた。学園の理事長、加計孝太郎(66)が安倍首相の「腹心の友」で、獣医学部新設が安倍政権の進める国家戦略特区構想だったことから、「友人に対する依怙贔屓ではないか」と取り沙汰されてきたのは、周知の通りだ。

 その依怙贔屓疑惑は、一強と呼ばれた政権を揺るがし、昨年の政局における最大の議題に発展した。年が明けてなお、野党は22日から始まる通常国会に向け、追及の構えを崩さない。秋の自民党総裁選を控える首相にとって、2018年の前途はまだまだ見通せないといえる。

 今を時めく現職総理とその権勢を取り巻く友人たち。そのネットワークには意外な広がりがある。なかでも安倍と加計とのつながりを如実に物語ったのが、安倍昭恵が掲載したフェイスブック(FB)の写真だった。

 もとより当人は軽いジョークのつもりだったのだろう。が、昭恵が撮影し「男たちの悪巧み」と題したFBの投稿写真が数え切れないほどマスコミにとりあげられ、加計疑惑の火に油を注いだのは間違いない。

 くだんの「悪巧み」写真は2015年のクリスマスイブのときに撮影したものだとされる。安倍や加計、4人の男性がそれぞれリラックスしてソファーに身を沈め、銘々がワイングラスを片手にポーズを決めている。メディアによっては安倍と加計以外の2人にはボカシを入れ、氏素性をわからなくしているところもあるが、一人は三井住友銀行副頭取だった高橋精一郎(61)、もう一人が鉄鋼ビルディング専務の増岡聡一郎(55)である。メンバーの一人である増岡に「悪巧み」写真についてストレートに尋ねてみた。

「あれはずい分評判になりましたけど、そんなに意味のある写真ではないんです」

 増岡は開口一番、余裕を見せてこう笑いとばした。

「考えてみてください。われわれが本当に悪だくみをするような間柄だったら、(昭恵が)『悪巧み』なんて書くわけがないですよね。しかもその写真を公表するわけがない。昭恵夫人が写真を撮ったということからしても、そうでしょ。まあ、4人並べてみれば、なかには高橋さんみたいに客観的に見て人相の恐そうな人もいるんでね。悪だくみに見えたから、悪ふざけで茶化して書いただけです」

 数ある首相の友だちのなかでも、2015年のクリスマスイブには、とりわけコアな4人組が集ったといえる。写真には登場しないが、それぞれが夫人を連れて聖夜を祝い、楽しんだという。彼らの絆は、巷間伝えられているより、はるかに強く結ばれている。

◆「写真を見せられた」

 加計学園理事長の加計孝太郎などは、いまや総理の「腹心の友」としてすっかり有名になった感があるが、実はそれも獣医学部問題が表沙汰になって以降のことである。二人の関係については、永田町や霞が関の事情通たちのあいだでも、ほとんど知られていなかった。

 加計学園の獣医学部新設に異論を唱え、例の「総理のご意向」文書の存在を明言した前文部科学事務次官の前川喜平でさえ、二人の間柄については、まったく気づいていなかったという。

「私が安倍総理と加計さんの関係を知ったのは、事務次官になってからです。それも次官就任(2016年6月)からしばらく経った10月半ばくらいでした。二人の関係を知ったきっかけが、昭恵夫人のFBの写真だったのです」

 前川に取材したところ、こう話した。折しもちょうどその頃、前川のところに陳情にやって来たのが、文科省OBで内閣官房参与だった木曽功だった。木曽は内閣官房の参与でありながら、加計学園の理事を兼務してきた。そこで前川は、木曽から「文科省は(国家戦略特区)諮問会議が決定したことに従えばいいから」と迫られたという。

「それまで僕は、国家戦略特区で何が起こっているのかも知りませんでした。あまりに変なので、『木曽さんがやって来たことの背景は何なの?』と(大学設置窓口の高等教育局)専門教育課の担当者に聞いたんです。そのとき、担当者から総理と加計さんの関係を初めて説明してもらったのです」

 その説明のときに前川が見たのが、くだんの昭恵のFB写真だったのである。前川がこう打ち明けた。

「このとき獣医学部新設については、同時に日本獣医師会の北村(直人顧問)さんたちが、『加計学園を認めないでくれ』と松野(博一・文部科学)大臣のところへ陳情に来ていました。私はその陳情の場にはいなかったのですが、獣医師会の持ってきた資料の中に、昭恵夫人のFB写真があったのです。

 省内の担当者から一連の流れの説明を受ける中で、獣医師会が陳情に来たという報告を聞き、『獣医師会が持ってきた資料がこれです』と写真を見せられた。そのタイトルの『男たちの悪巧み』にはインパクトがありました。そこで初めて、加計さんと安倍さんは奥様も一緒にクリスマスを過ごすくらい仲がいいんだな、と知ったのです」

 安倍晋三の交友関係でいえば、政官界における側近たちや財界の応援団は広く世に知られてきた。だがその一方で、プライベートで付き合ってきた学生時代からの友人もいれば、知られざる実業家との交友もある。

 これまでそれらはほとんど明るみに出ることはなかった。が、図らずも、夫人のFB写真で「腹心の友」との親密な付き合いが浮かび、さらに、他の友人たちとの交友が徐々にわかってきた。

◆金融庁参与になった背景

 2015年のクリスマスパーティで撮られた「男たちの悪巧み」スナップに登場する4人のうち、安倍と加計、高橋の3人は、1977年秋から南カリフォルニア大学に留学していたときの同窓生である。つまり、それが40年来の付き合いという所以だ。加計は新聞の首相動静にもたびたびその姓名が出ているが、三井住友銀行の副頭取である高橋が登場するようになったのは、たまたまそれを目撃した記者が経済部出身だったため、高橋の顔に気づいたのだという。

米国留学組の一人である高橋は、市場投資部門のスペシャリストとして、銀行・証券界でその名を知らぬ者がないほどの手練れのバンカーである。とりわけ金融界で勇名を馳せたのが、2007年5月に発生したサブプライムローン問題のときだ。三井住友銀行の関係者が言う。

「当時、銀行ではサブプライム関連の金融商品に5000億円規模の投資をしていました。その雲行きが怪しくなってきたので、高橋さんの判断でそれを売り払ってしまった。その翌2008年9月にリーマンショックに見舞われた。サブプライムの売れ残りが600億円ほどあって紙くず同然になり、そこは損をしたけど、(その先見の明の)おかげでずい分助かった。みずほなんかは1兆円規模の損失を出していたので、高橋さまさまでした」

 4人組のうち、安倍、加計、増岡はいずれも、父親や祖父の代から続く名門の家柄に育ってきたが、高橋だけはサラリーマンだ。やや異質な存在ともいえるが、他の2人に負けず劣らず、安倍に近いところにいる。

 2017年6月の株主総会をもって三井住友銀行副頭取から上席顧問に退いた。本人は周囲に、近く投資会社を設立するつもりだと話していたようだ。

「ところが顧問に退く直前の5月、金融庁の森信親長官から『金融庁の参与になってくれないか』と声がかかったのです。森さんはリーマンショックのときまだ審議官だったが、高橋さんの実力を高く評価し、迎え入れたといわれています」(同銀行関係者)

 6月、高橋は金融庁参与に就く。まさに加計問題で国会に激震が走るさなかに政府の参与に就任したのだから、安倍の意向が働いたのではないか、ともっぱらの評判だが、当人は「総理とはまったく関係ない」と意に介していないという。

◆会場はエグゼクティブラウンジ

 4人組の中で、増岡だけは米国留学組ではない。安倍より10近く歳が若いが、30年の付き合いがある。実はクリスマスイブの「男たちの悪巧み」パーティを呼びかけてきたのが、鉄鋼ビル専務の増岡であり、会場を提供してきた。いわゆる世話人のような存在だろうか。

 2017年の開催は首相動静(12月24日)で確認ができないが、クリスマスパーティは2015年、2016年と2年続けて東京駅に隣接する鉄鋼ビル南館の「エグゼクティブラウンジ」で開かれてきた。首相動静には出ていないが、2016年はセイコーHD社長(現会長)の服部真二夫妻も加わり、イブの夕餉をともにし、もう一組増えて5組のカップルとなっている。みな会食やゴルフの仲間たちである。会場を提供してきた増岡に聞いた。

「別にここ(鉄鋼ビル)でなくともいいのですが、要するに1年の暮れに集まろうという会で、その年その年でいろいろやってきました。代々木上原のピザ屋さんや(宇田川町の)焼肉屋さんなんかも行きましたよ」

 鉄鋼ビルの応接室で増岡がそう明かした。

「ただ、年末のレストランやホテルは他のお客様が予約をされるでしょ。そこに警備のためにSPがついてこられると、ご迷惑をかける。またクリスマスの繁忙期に他の予約が取れなくなっちゃうかもしれない。だけどここだったら、その心配がありませんからね。それで私が声をかけ、パーティを開いているんです」

 増岡が専務を務める鉄鋼ビルは、もとは広島県の中堅ゼネコン「増岡組」が終戦間もなく開発したビルだ。

 三菱グループが建設した丸の内の「丸ビル」と並ぶ戦後復興の象徴として東京駅八重洲口の隣に建設された。近代的なオフィスビルとして、その名が通ってきた鉄鋼ビルは老朽化とともに昨今の都心の再開発ブームに乗り、近代オフィスビルに建て替えられたのが、2015年10月である。

 パーティ会場となったエグゼクティブラウンジは、新鉄鋼ビル南館4階ワンフロアーにある。文字どおり特別な来賓客をもてなすための豪華なつくりで、ラウンジはむろん会員制だ。会員資格を見るとこうある。

〈会員になろうとする者は、運営者が行う所定の審査を経た上で入会の可否が決まることをあらかじめ了承するものとします。審査の方法・内容等は、理由の如何を問わず、運営者からは一切回答いたしません〉

 個人会員は、入会時10万円の入会金と10万円の預託金を支払い、月々5万円を納めるシステムで、法人だとその倍だ。高級ソファーの置かれている200平米近いオープンスペースは中庭風のテラスに面し、会員たちは接待用の78平米のシンフォニールームで寛ぐ。ちなみにシンフォニールームの使用料は、3時間で15万円とけっこうな値段である。その他、4階には5室の会議室やトレーニングジム、マッサージチェアーのあるリラクゼーションブースやロッカー、シャワールームまで備えている。宿泊施設こそないが、ちょっとした高級ホテル並みの設備といえる。

 2015年のクリスマスパーティは、増岡が新鉄鋼ビル竣工の披露を兼ね、安倍や加計、高橋たち、40年来の友人である南カリフォルニア大留学組のメンバーをカップルで招待したのだという。ラウンジでは、ソファーに身をゆだね、京橋の「シェ・イノ」のフレンチを前にワイングラスを手にした安倍や加計たちが上機嫌な様子だった。

 安倍一強を取り巻くその“友だちサークル”は、歴代総理のそれと一種異なる。いかにも危うさをはらんだ交友に感じてならない。

 クリスマスパーティの世話役、増岡は増岡組創業家の一員であり、戦時中の増岡組は海軍の御用商人として、財を成した。戦後、鉄鋼ビルを建設したのも、政治力のおかげだとされる。安倍とはどんな付き合いなのか。

「始まりは昭恵さんでした。僕とは同じ歳で学生時代からテニスやスキーの仲間でもあったのです」

 増岡本人はそう話した。次回は安倍晋三の知られざる友だちサークルにさらに潜り込む。

※週刊ポスト2018年1月12・19日号