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優生思想に「反論」の半生 望まぬ不妊手術受けた女性 故佐々木千津子さん=学芸部・反橋希美

2018-01-27 21:40:12 | 水光熱 エコ AI 再生エネルギー

  日本弁護士連合会によると、優生保護法による優生手術は約2万5000件。だが詳しい実態は分かっていない。
 さらに佐々木さんのように、法の範囲外で自由意思によらない不妊手術を受けた事例は、掘り起こすすべも時間とともに失われつつある。
(文中より)

 

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優生思想に「反論」の半生 望まぬ不妊手術受けた女性 故佐々木千津子さん=学芸部・反橋希美

 
髪を金やピンクに染め、派手な服を好んだ佐々木千津子さん。生前、何度も「子どもがほしい」とこぼし、猫を飼っていた
=障害者生活支援センター・てごーす提供
 

旧優生保護法(1948~96年)があった時期に不妊手術を強いられ、その怒りを実名を明かして世に訴えた女性が広島にいた。2013年に死去した佐々木千津子さん(享年65)。脳性まひの不自由な体にとらわれず、自由奔放に生きた姿は“劣った人”を排除する「優生思想」への反論そのものだった。

近く、旧法により受けた強制不妊手術を違憲として宮城県の女性が国を相手に提訴する。今こそ佐々木さんの半生をたどりたい。

 「年を取れば足が動かなくなるかもしれないし、寝たきりになるかもしれない。でも体がほとんど動かなかった彼女は、あんだけ堂々と胸張って介護受けて生きてた」。昨年11月中旬、紅葉鮮やかな大阪・河内長野の山間部にある古民家。30~60代の男女10人に、ドキュメンタリー映画監督の下之坊修子(しものぼうしゅうこ)さん(67)が語りかけた。

 
「佐々木さんと出会わなければ、今の生活はなかった」と話すドキュメンタリー映画監督の下之坊修子さん(右から2人目)=大阪府河内長野市で2017年11月、反橋希美撮影

 下之坊さんは血縁のない人たちが互いに支え合い、人生の終わりを迎えられるような場を作ろうと模索している。この日の勉強会で名前を出したのは過去2回、密着取材してドキュメンタリー映画を製作した佐々木さんだった。「彼女と出会ったからこそ、私は正々堂々と(他人に)『オムツ替えて』って言いながら死んでいける、と思えるようになったんです」

「出産不能」知らされず

 佐々木さんは48年、広島市内で生まれた。生後1週間で高熱を出し、脳性まひに。就学を免除され、小中学校には通えていない。姉の縁談が、佐々木さんの障害を理由に破談になったのがきっかけで家に居づらくなり、21歳で施設に入所した。その際「生理の後始末ができなければ入所できない」と聞きつけた母親に勧められ、卵巣への放射線照射手術を広島市民病院で受けた。

 健康被害などの問題から優生保護法でも認められていなかった手術方法だった。出産できなくなるとも知らされていなかった。その後、障害者運動団体の「広島青い芝の会」との出会いを機に38歳で自立生活を始めた。90年代半ばからは積極的に望まぬ不妊手術の実態を語り始めた。

 下之坊さんは「忘れてほしゅうない」(2004年)と「ここにおるんじゃけぇ」(10年)の2作で佐々木さんの訴えや日常を写しとった。支援団体の依頼で1作目を製作した後「この人、すっごい面白い」とほれ込み、自ら佐々木さんに申し入れて再撮影した。

 <生理がね、子どもと関係あるんじゃったら(手術を)せんかったのね。(略)なんでこうなるんだ>

「型」にはまらぬ奔放さ

 作中、佐々木さんの絞り出すように語る言葉は胸を打つ。だがそれ以上に印象に残るのは、型にはまった「障害者観」を揺さぶる外見や暮らしぶりだ。

 金やピンク、緑とカラフルな髪にジーパン姿。プロ野球・カープの熱烈なファンで、車椅子で球場まで出かける。24時間の介護を受けるが、着る服も食べる弁当の種類も決めるのは全て自分の意思だ。

 「佐々木さんに出会う前は、介護する人の指示通りに生活するのが当たり前やと思ってた。『障害者は可哀そうな人』という思い込みに気づかされました」。下之坊さんは、初めて佐々木さんの日常に接した驚きをこう語る。

 生前の佐々木さんに介護者を派遣した広島市のNPO法人「障害者生活支援センター・てごーす」は昨夏、下之坊さんを招いて2作品の上映会を開いた。「ここに~」の上映中、参加した介護者や障害者から笑いが起きたシーンがある。

 佐々木さんが扇風機を買いに行った家電量販店で名前を店員に告げようとするが、店員は「千津子」の「ち」を聞き取れない。商品を選ぶ時から介護者にばかり話しかけていた店員に、ムッとした佐々木さんが「ち」を連想させようと「血液は、なんていいますか」と迫る場面だ。

 通常の上映会なら観衆が静まり返るシーン。代表の川本澄枝さん(54)は「頑固者の佐々木さんの人柄が出てますよねえ。でも『ち』を言うのに血液って余計に分かりにくい。『また佐々木さんは』って親しみを込めて笑うとる感じです」と話す。

 川本さん自身も脳性まひがあり、佐々木さんと同時期に施設から出て自立生活を始めた。出会った当時の佐々木さんは「背中を丸めてしゃべるおとなしい人」だった。「施設で言いたいことを我慢するのに慣れてたんでしょう」。当時は障害者の介護サービスは整っておらず、施設を出ると自力で介護してくれる人を探さねばならなかった。川本さんは佐々木さんも含めた当時の暮らしを「1日1食取れればいい方で、体調を崩して亡くなった仲間もいた。でも生きてる、という実感があった」と振り返る。

 ひりひりした「自由」を積み重ねる中で、佐々木さんは変わっていく。

 <はじけてしもーた。ジーパンを買ってボタンもいっぱいあるブラウスを買って(略)ズッと続けていきたいもんぢゃにゃ~>(佐々木さんのエッセー集「ほっとして ほっ」より)

 不用意に知人にキャッシュカードの番号を教えて無断で生活費を引き出されたり、道も調べずに遠出し、介護者を何時間も歩かせたり--。支援者は振り回されたが、そのたびに「エヘエヘ」と照れ笑い。憎めない「お騒がせおばちゃん」が出来上がっていった。

根底に理不尽への怒り

 佐々木さんは手術の後遺症とみられる体の不調に常に悩まされたが、晩年も勉強会などへの参加をやめなかった。「望まないのに体を変えられた理不尽さへの怒りが、根底にはあった」と下之坊さんは思う。「ここに~」の編集の際、本人が「カットして」と言った場面がある。入浴時、胸部のシルエットが分かるシーンだ。「卵巣機能が失われた影響で胸の膨らみがなくなったのを気にしていた」。恋多き人だったが、実ることはほぼなかった。

 佐々木さんは13年8月、山口県内の勉強会の帰途で体調を崩し、運ばれた病院で亡くなった。エッセーで何度も「子どもがほしい」と吐露してきた彼女が亡くなるまで処置を受けたのは、くしくも使われていない分娩(ぶんべん)室だった。

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 日本弁護士連合会によると、優生保護法による優生手術は約2万5000件。だが詳しい実態は分かっていない。さらに佐々木さんのように、法の範囲外で自由意思によらない不妊手術を受けた事例は、掘り起こすすべも時間とともに失われつつある。

 

 

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来月に確定申告 国税庁佐川長官に納税者は怒りの声 2018.1.25 テレ朝news

2018-01-27 19:27:37 | 政治 選挙 

来月に確定申告 国税庁佐川長官に納税者は怒りの声

テレ朝news http://news.tv-asahi.co.jp/news_eco…/articles/000119475.html

2018年1月25日 17:23

 

来月に始まる確定申告を前に、国税庁がキャンペーンを始めた。ただ、森友問題の渦中にいた佐川長官がそのトップにいるだけに、納税者の心境は複雑なようだ。

 東京国税局王子税務署・吉田隆夫署長:「ぜひぜひ、早めの申告手続きをお願いします」
 国税庁は来月からの確定申告に向け、PRイベントを開き適正な申告を呼び掛けている。ところが…。
 財務省・佐川宣寿理財局長(当時):「交渉記録というのはございませんでした。記録が残っていないということであります」
 国税庁トップは森友学園問題で交渉記録を破棄したなどと繰り返し、就任会見もしていない佐川前理財局長。
 個人事業主:「100円、200円の領収書も必ずもらって、税務署のチェックも厳しいので。日本の国はこれでいいのかって思いは強い」「堂々と税金取って自分たちがどうなっているのか、はっきりさせた方が良い」「嘘、偽りがなければ正々堂々と記者会見すべきだし、そういう人が昇格すると他の人のモチベーションを下げることはあっても上げることはない」
 批判は国税局の職員からも。
 全国税労組:「領収書がない納税者から『おたくのトップは認められてるのに』と言われた。長官の言動に職員は批判の矢面に立たされてる」
 こうしたなか、テレビ朝日のカメラは約7カ月ぶりに佐川長官の姿を捉えた。マスコミを避け続ける佐川長官だが、税関系の業界紙には平然とこんなことを…。
 佐川国税庁長官:「ささいな問題でも、対応を誤れば信頼を失ってしまいます。納税者から信頼される組織運営を進めて参りたい」
 立憲民主党・枝野代表:「もはや、怒りを通り越してあきれるばかりです。更迭すべきであります」
 麻生財務大臣:「最もふさわしい人材を適材適所で配置するといった考え方に基づいて行った」
 確定申告は来月16日に始まる。

 


 




「米山隆一氏は名誉毀損や人種差別の常習犯」という石平氏のツイート内容は「事実」だと松井一郎・大阪府知事が会見で言い切る!2018.1.24 / 米山 隆一氏「明白な誤りを3点指摘」

2018-01-27 18:20:44 | 水光熱 エコ AI 再生エネルギー

 「米山隆一氏は名誉毀損や人種差別の常習犯」という石平氏のツイート内容は「事実」だと松井一郎・大阪府知事が会見で言い切る!大阪維新の会「訴権の乱用」疑惑についてIWJが記者会見で直撃!  ... 2018.1.24

 

松井一郎・大阪府知事が午後2時より定例会見(2018年1月24日)

※米山隆一氏に関する質疑応答は、20:35~30:00

 

 画像に含まれている可能性があるもの:1人、テキスト

 

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2018.1.22

「これは訴権の乱用だ」〜橋下徹・元大阪府知事がたった1本の、しかも削除済みの「リツイート」でIWJ代表・岩上安身を提訴!「言論の自由に対する挑戦であることは間違いない」自由報道協会主催記者会見 

 

 

 

 

元慰安婦への謝罪、首相「全く受け入れられぬ」 2018.1.26 YOMIURI ONLINE

2018-01-27 12:07:17 | 戦時中性奴隷 慰安婦

元慰安婦への謝罪、首相「全く受け入れられぬ」

YOMIURI ONLINE http://www.yomiuri.co.jp/politics/20180126-OYT1T50102.html?from=ytop_ylist

2018年01月26日 18時40分

 安倍首相は26日の参院代表質問で、慰安婦問題を巡る日韓合意について「日韓両国が様々な分野で協力を進め、未来志向の日韓関係を構築していく上で欠くべからざる基盤だ」と述べ、韓国政府に合意を履行するよう呼びかけた。

 韓国では首相に元慰安婦への謝罪などを求める声もあるが、首相は「全く受け入れられない」とし、拒否する考えを改めて強調した。

 代表質問では、野党から憲法改正に関する質問も相次いだ。首相は「一度も改憲を国民に問うことができずに現在まで至っていることは、自民党総裁として誠に残念」と語り、各党による建設的な議論を促した。

 受動喫煙対策を強化する健康増進法改正案については「普及・啓発や事業者の支援措置なども含めて実効性のある総合的な対策を進めていく」と意気込みを示した。