マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
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峰寺六所神社の宵宮ジンパイ

2011年11月22日 08時13分14秒 | 山添村へ
こうして松尾の五か所巡拝を終えると峰寺の六所神社へと渡っていくのであった。

それぞれの道具を鳴らしながら神社に到着すれば鳥居下で横一列になってジンパイ。

清めの手水をしてもう一回。

そして石段を登る。

拝殿の前で拝礼をするとともにジンパイをする。

そして三カ大字の村方氏子衆が集まっている長屋(会所とも)へあがる。

菰を敷いた席に座って頭を下げる。



「お参りさせていただきました」と挨拶し口上を述べる。

それからは肴とお酒が運ばれる。

肴の料理はカラアゲ、カマボコ、コーヤドーフ、コンブ巻きに大きな豆の五種。



酒を飲むなどしばらくは慰労の時間。

それが済めば一同は立って「ご馳走さまでした これよりジンパイ(神拝)をさせていただきます」とジンパイを披露する。

これも神事における一連作法であって三カ大字の祭りごとの儀式なのある。

こうして村役に披露をされたあとの一行は拝殿に上がっていった。

中央を空けて着座した要人たちは神拝の儀式に移った。

拝殿に座る要人位置は決まっている。

神さん側から見た順に右から当家、ヒワヒワ、二人のササラで、左側は太鼓、二人の笛、鼓となる。

当家の家で行われた稽古が発揮されて厳かにヒワヒワ、ガシャガシャ、鼓の三役は心を込めて奉納の所作をする。



こうして宵宮の役目を終えた要人たちは再び当家にあがった。

当家からは慰労を込めて盛りつけられた食事をする。

酒を配るのは当家の親戚筋。

お酒がはいって歓談は盛り上がる。

(H23.10.14 EOS40D撮影)