マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
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伊賀市下阿波・M家のフキダワラ御供

2018年06月09日 08時47分46秒 | もっと遠くへ(三重編)
フキダワラの季節には少し早いが、仲間の集まるからと云ってこの日の食事会の主役を飾ったザル盛りのフキダワラ。

これらはもてなしの食事用である。

食事を済ませて、これから田植えを終えている一角に供えるために作るフキダワラ。

Mさんは蕗の葉を慣れた手つきで漏斗状にして炊いた大豆ご飯を詰め込む。

三つ作ってボール型のザルに盛った。

それを抱えて田んぼにでる。

土手より下ったところにコンクリート造りの水路口がある。

そこはいわゆる水口にあたる処。

縁に置きましょう、と云われて供えたシーンを撮らせてもらった。



念願叶ったフキダワラ御供の記録撮影である。

この日、特別に実施してくださったMさんに感謝申しあげる。

ところで、取材させていただいた女性のうち、一人がこの日のことをFBのトモダチらに伝えていた。

なかでもお一人が反応された。

それは伊賀市霧生の地で高齢者が“さぶらき”と称して昔にしていた様子を再現、伝えるものであった。

「それはサブラキ・・・田植え前の儀式。煎り大豆をご飯に炊き込み。蕗を摘んで準備する。大豆ご飯を握って黄金の稲穂をイメージしたきな粉をトッピング。蕗で包む。蕗のスジで上を縛ったら完成。いざ田んぼへ。田の神様に祈りを捧げ、直会として共に食し、みんなで田植え・・・豊穣の秋となりますように」と結んでいた。

それを「サブラキ神事」だというが、アップされていた動画を拝見してなんとなく真似事的創作イベントのように思えたが、どうだろうか。

(H29. 5.11 EOS40D撮影)