むぎの城さんぽ

日本100名城&続日本100名城を巡っています。
近頃は山城歩きもエンジョイしてます!

小山城(静岡県)

2017年07月30日 | 百名城以外の城
小山城こやまじょう
別名
構造平山城
築城者武田信玄
築城年代1571年(元亀2年)
指定史跡
場所榛原郡吉田町片岡2519-1 地図

武田信玄は大井川を越えて今川氏が築いた山崎の砦に入り小山城を築き、遠江をおさえる拠点としました。
この地をめぐり、徳川家康との激しい戦いが何度も繰りかえされ、13年間の攻防戦が続きました。
高天神城が徳川軍に攻略されると、敗北を悟った武田方は城に火をかけ、甲州へと落ちていきました。



能満寺公園入口

この先車での登城は出来ないので公園駐車場を利用して、
能満寺から歩いて行きます。


山門



大ソテツ

995年に植樹された日本三大大ソテツのひとつで国指定天然記念物です。

徳川家康が能満寺を訪れたとき、このソテツを大そう気入ったため駿府城に移植されました。
しかしソテツは「能満寺に帰りたい」と夜な夜な泣くので、
哀れに思った家康公は再び能満寺に戻したという言い伝えがあります。


能満寺

地元では知恵の仏様として親しまれています。


虚空蔵尊

とても急な階段です。登りきったところに虚空蔵尊があります。
登りは断念して女坂から行きましたが、帰りも下をのぞき込んで断念しました。
その位、傾斜角度がすごい階段です。


女坂

遠回りになれど、無難に女坂を歩くことにしました。


本丸

虚空蔵尊を経て坂を登りきると本丸に到着します。
本丸手前左側には堀も見えて来ます。


三日月堀

武田と言えば三日月堀。


丸馬出

本丸正面に築かれた馬出。
三日月堀と合わせて防御とされているようですがここが最後の防御とする
としたら、ここまで攻め入られてしまっているとかなりやばい状況なのではなかろうか。


虎口

赤い木の橋で復元されている本丸入口ですが、本来は土橋になっていたようです。
この橋を入れて撮る天守閣はとても見栄え良く撮影出来るので良い撮影スポットです。


そもそも天守の無い城で、犬山城をモデルにしたという模擬天守。


天守閣型展望台

展望台は9:00~16:30までです。
入城は16:00までなので夕方訪れる場合は注意が必要です。
ちなみに私も夕方訪れたため、かなりギリギリな時間で展望台には入れましたが
隣の郷土資料館は入れませんでした。
料金払うのに閉まるのちょっと早すぎ~


模型

縄張りを見ると一見納得できるようで、やはり三日月堀と馬出の位置がいまいち
素人ながら「ここかあ?」とちょっと疑問に思ってしまいます。(個人的感覚です)


甲冑

城内展示物撮影可です。


最上階



眺望

眼下には駐車場とトイレ、売店が見えます。
我が家の車はどーこかな。


三重堀

武田の土の城らしく三重に構えた堀があります。
模擬天守前はきれいに整備されているのですが、残念ながら肝心の当時からの遺構は
草木で覆われ良く見えません。復元よりも当時の遺構を観たいのになあ。


勘助井戸

山本勘助が手掛けたと言われる井戸があります。


勘助井戸跡

土に埋もれていますが小ぶりな井戸跡が残っています。
クモの巣と蜂と格闘しながらの撮影でうまく撮れてない~


大手門

冠木門で復元されている大手門。



スロープになっているので階段が苦手な方は大手口側から登城する方が楽かも。


大手口



駐車場

大手口側にも駐車場があるのでこちらからも登城できます。



ここに訪れて感じたことは、造り物感、見世物感たっぷりというところ。
本来手を入れるべきは残された遺構の方で、
今後残された遺構を後世に見せてもらえる整備をしていただけるとありがたいです。
肝心な三重堀や勘助井戸あたりはうっそうとしているうえに大きな蜂に追われて
じっくり見ることが出来ませんでした。
きれいなお城はもちろん、歴史的要素を求めて見に来る人が
どれだけ増えているか、お城ブームに乗っかる事業を行うのであればぜひ
遺構を見せる方向で検討していただけたらと思います。


平成29年7月23日登城


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