荻野洋一 映画等覚書ブログ

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ふと買い求めた小茶碗

2007-12-09 20:40:00 | アート
 いつも通る某画廊で陶磁の同人展みたいなことをやっていたので、ふと中に入り作品を見物。中でちょっと気に入って買い求めたのが、上の写真の小茶碗。ぐい呑みくらいのサイズで、見込にある貫入(「ひび」のこと)が意外と折り目正しく出ていて、オーバーに言わせてもらうなら、米色青瓷か同安窯の現代的なレプリカといったところ。

 使い道が今ひとつイメージできぬまま手に入れ、さて向付として使うべきかなどと漠然と思っていたが、いざ茶を淹れてみると、小振りながら、これが非常なる典雅さを醸し出してくれた。やはり、これは茶碗であった。

万惣のドライカレーとロケ弁

2007-12-09 11:08:00 | 味覚
 神田某町の病院で診察を受けたあと、早めの昼食を取ることにした。万世橋を渡ってすぐの、江戸末期から綿々と続く果物舗「万惣」のフルーツパーラーで、名物のホットケーキやオムライス、季節物のポトフーではなく、ドライカレーを注文する。上に半熟の目玉焼きが、クロック・ムシューよろしく被せてあり、さらにその上に野菜&果物を軽く炙った串焼きが乗せてある。美味なり。1470円。

 子ども時代以来まったく見向きもしなかったドライカレーを、突然食べたくなったのは、ロケ弁当が理由だ。私は普段、少なくとも週に3度はロケ弁、すなわち撮影時用の仕出しスタッフ弁当を食べる。「喜山飯店」の中華弁当、「金兵衛」の銀だら弁当、「崎陽軒」のシウマイ弁当、「地雷也」の天むす、「日本橋弁松」の折詰といったあたりがいい線いっている弁当だと思うのだが、予算の関係上、巷間によく聞く「つたや」の松花堂弁当、「人形町今半」の牛すき弁当など高価なものは食べたことがない。上記中では「喜山飯店(きざん・はんてん)」が一番かな。
 最近の発見は、「Batard(バタール)」のチキングリル弁当で、以前はさして印象に残らなかったバタールだが、最近は美味しく感じる。このチキングリル弁当のごはんの上に軽くドライカレーがかけてあるのだが、これが味、香りともなかなかである。
 そんなわけで、ほんとうのドライカレーとは?と思い、万惣に立ち寄った次第だ。